投資手法の多様性

短期投資家で「買いのみ」であれば、多少の下げでも成績が悪くなってしまいます。私が「空売りもやってみたら」とアドバイスしても頑として「買いしかやらない」と言う。株式投資は買いだけという思い込みが強いようだ。

私が考えるに、株式投資で「買いだけ」であれば長期投資ではないかと思う。長期投資であれば多少の下げがあっても長期投資だからあたふたしないでゆったり構えていられる。

しかし、短期(売買)投資では、少し下げか続くと買っても買ってもに成績がマイナスになってしまう。安いところを逆張りだといって買い下がるものの大勢には勝てない。

短期売買で買いのみだけでは視点が偏ってしまうのではないかと思う。買いのみでは、常に上がりそうな銘柄だけに目が行ってしまう。短期的売買における勝率は50%前後であるから視点が偏っていてはうまく行かないと思う。

空売りをすることにより、中立的、客観的な視点で相場を見ることができるのではないだろうか。たしかに、買いも空売りもとなるとその判断も難しくはなるが、買いのみでの売買より投資技術や体験がいっそう増し、上達するのではないだろうか。

投資家の考え方も千差万別であるが、このあたりで投資の多様性も考えてみてはいかがだろうか。株式投資には買いだけでなく空売りもできる。また、両建てによるサヤ取りもある。さらに高度な「つなぎ売買」もある。

信用取引残高を見ると、やはり買残が売残を上回って(2~5倍程度)いる。つまり、信用取引においても買い方が多い。以前よりは空売りをする投資家も増えてきているようだが・・・。

もし、単独の空売りが怖いと言うなら、買いの手持ち株を決済、または損切り時に買い銘柄はそのままで、同銘柄に空売りをかけてみてはいかがだろうか。これで、持ち株はロックされた状態になり、その後、相場がどのように変化しようとも損益は変わらなくなります。

そこで、改めて客観的な視点から相場動向を探り、相場上昇と判断したなら空売りを処分し買いのみとします。反対に相場下降と判断したなら買いを処分して、空売りのみとします。

もし、処分後に相場が思惑と反対に転換した場合には、即座に反対の建玉を入れて再び持ち株をロックし、相場動向を注視します。これらを繰り返しながら相場の波を泳いでいくのです。この手法は昔の相場師が取り入れていた手法です。

投資手法は数多くあります。ひとつの手法で頑張るのも良いのですが、投資の多様性にチャレンジして投資の幅を広げることも、これから長く続くであろう投資活動には重要ではないかと考えます。