スキルアップ

私の解説(当欄)を自分で読み返してみると、どうしてもネガティブな解説が多くなっていることに気づきます。この点は私も気にはなっています。「もう少し夢のある解説をしてくれ」という要望もありますが、私も夢のある解説をしたいのはやまやまなのですが・・・。

また、同じ人間が狭い業界の内容を20年近くの長きにわたり解説するとなると、どうしても同じような内容になってしまいます。これらについても気にしているところではあります。それでも長い間ご購読いただいている皆様には感謝申し上げる次第です。

相場で儲けている投資家は、2~3%と言われている現状では、あまり明るく楽しい話題もないことも事実です。そこで、あえて楽しい希望のある話となれば、どうしても「儲かります」「儲けさせます」となってしまうのではないでしょうか。私にはちょっと無理なようです。

真実の見えない相場の世界では、いつも述べていることですが、まずは明らかに間違っていることの排除から始めるべきではないだろうか。すると、どうしても「これはしてはいけない」「あれは間違いだ」となって、結局、頭の痛い暗い話となってしまいます。そもそも、解説している私が根暗であることが一番の原因ではあるのですが・・・。

さて、話を本題に戻します。今回はテクニカル分析指標について感じたことを解説したいと思います。一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期間の運用には耐えられず、長期間運用すると必ずマイナスになることはすでに解説しました。

しかし、これらのテクニカル指標でも一時的には、利益を上げることができる時期があります。調子が良いので、そのまま運用を続けると、なぜかどんどんマイナスになってしまい、途中で断念してしまったという経験はなかったでしょうか。

その原因は、相場がそのテクニカル指標に偶然一致した場合にかぎり収益を上げることができます。皮肉なもので、その分析指標で当てているのではなく、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けたにすぎないのです。

しかし、時間の経過とともに相場とそのテクニカル指標が合わなくなり、結局は成績がマイナスとなってしまうわけです。全体的に見ると相場とそのテクニカル指標が合わない期間が長くなるため、結果的にマイナスが積み上がってしまうという現象となるのです。

同様に、テクニカル分析指標の最適化についても言えることです。最適化は、現在の相場展開に、分析指標を合わせているに過ぎないのです。ですから、最適化後に、相場が最適化中の異なった相場展開となってしまうと、結局は外れてしまうという結果になるのです。そのため、私は短期的な最適化などは全く無駄であると申し上げています。

では、一般のテクニカル分析指標は全く利用価値のないものなのだろうか。分析手段を持たない投資家は、やむなくチャート上に表示される指標で、ある程度の分析をせざるを得ない状況にあるのも事実です。

そこで、一般のテクニカル分析指標の利用の方法を考えてみたいと思います。現実的には少し労力が必要となるかもしれませんが、上記のようにテクニカル分析指標は、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けることができるわけですから、そのマッチした時の株価変動を記録しておき、これらと同様の株価変動のときに、それらの分析指標を利用するという考えはいかがでしょうか。大変な作業ではありますが・・・。

「同様の株価変動のとき」とは、まずボラティリティ(株価変動の変動の大きさ)を記録しておくことです。その他、株価変動をいくつかの角度から分析して記録しておきます。そうすることにより、これらと同様の株価変動となった場合に、それらの分析指標を利用すればよいのではないでしょうか。

一般のテクニカル分析指標で収益が上がらないのは、どのような相場展開でも同じ分析指標(分析設定期間)で利用しているからです。移動平均であれば、25日とか75日とか・・・。

突き詰めるところ、一般のテクニカル分析指標の正しい利用の仕方は、株価のボラティリティにより、分析設定期間を変化させるということです。どのような相場展開でも、一律の分析設定期間では、ギブスをはめて歩いているようなものです。

ここで、相場変動をキャッチするシンプル指標がありますのでご紹介します。それは日経平均採用銘柄でもTOPIX採用銘柄でもよいのですが、当日の値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率を百分率にして計算します。これらを時系列にして集計しグラフ化すると、相場展開が0~100の範囲に収まり、より相場の流れが把握できるものと思います。

これらの指標をさらにスキルアップすれば高度な分析指標となります。これはヒントですので、皆さん大いに研究をしてみてください。

結果が出ないと投げ出したくなることもありますが、「目標を持つ」「常に前向きの姿勢で」「何事にも落胆しない」「あくまでもやり続ける」「決して断念しない」をモットーに皆さん頑張りましょう。

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