景気動向より株価

我々投資家も社会の一員であり、各々いろいろな経済活動をしています。それらの活動の中で、現在の景気動向などは何となく肌で感じているものです。では、これから景気が悪そうだと感じたときに、投資家はどのような行動を取るでしょうか。今後の見通しは暗いからすべての持ち株を処分しようとするでしょうか。

景気は悪くなりそうだと感じつつも、「上がりそうな銘柄はないか」などと銘柄探しに躍起になっている逆張り投資家も多いのではないだろうか。それらも決して間違いではありません。「不景気の株高」などのことわざもあるように、景気が悪いからすべて持ち株の処分や空売りとはならないはずです。

これらの判断は、多分に投資スタンス(期間)により、その判定を行うべきです。長期投資であれば、買い持ち株は持続しつつ、日経先物の売りつなぎを行いながら、ポジション調整をします。短期売買などでは、急落場面での押し目買いなどを行います。

このように投資家の投資スタンスにより、景気動向をどのように株式投資に組み入れていくか投資家の判断に委ねられるところです。しかし、現実的にこれらの景気動向などを個人投資家の立場で売買に組み入れていくことはとても困難で厄介です。また非現実的に問題かも知れません。

景気が悪いからすべて空売りをするわけでもないし、好材料があってもすべてが買いとなるわけではないでしょう。これらをどのように判断すればよいのでしょうか。

一般に、景気や不景気、好材料や悪材料などは、その内容が正しいとすれば必ず株価に反応してきます。しかしながら、我々個人投資家のように情報の最終受信者には、どれが正しく、どれが間違った情報かも分かりません。最近は特にインターネットにより情報量も多く、偏向報道やフェイクニュース(虚偽の情報)なども氾濫しており、その判断がますます難しくなっています。

このような状況の中、短期売買の投資家は値幅取りで収益を上げるわけですから、その内容が好材料であっても悪材料であっても、機敏に対応できるはずです。つまり、何らかの情報で株価が上昇となれば買いに入れば良いわけですし、株価下落となれば空売りができます。よって、売買手法が「順張り」であれば、その流れについていくことにより収益を上げることが可能となるはずです。

もちろん、これらのタイミングを図ることは難しいのですが、世界情勢や景気動向など難しいテーマを気にすることなく、その対応が可能となるのではないでしょうか。これらが短期売買の魅力と言ってもよいでしょう。

世界情勢も景気動向も好材料も悪材料もすべて株価に反応してきます。難しい経済動向などを分析することより、我々個人投資家の立場では、株価動向を注意深く観察し、流れに沿った売買をすることにより、個人投資家レベルでも収益を図ることが可能となるのではないでしょうか。