リラックス(平常心)

株式市場は経済をはじめ、あらゆる現象を織り込みながら変動している。投資は先読みであるとの考えではあるが、世界中の現象をすべて先取りして分析するのは不可能である。

企業業績などは分析して予測、判断することは可能であろうが、突発的な事件や事故を予測することはできない。しかし、投資の世界では、このような突発的なアクシデントにも対処しなければならない。

では、このような突発的なアクシデントに対処するにはいかにするべきか・・・。それは当欄で何度も述べていますので今更ここで解説する必要もないと思います。あとは決断あるのみでしょう。

私の語録に『一切は心より転ず。心がすべてを創造する。万事、心が決断してから始まる』とある。つまり、決断は投資家自身の心において決断し、そしてマウスをクリックして仕掛けなり、決済という行動をするのであろう。

最初には心が決断し、そして実行をするという一連の流れができる。しかし、心が揺れていれば決断もできないし、たとえ決断したとしても、それは正しい決断とはならないであろう。しかし、投資において投資家がゆるぎない平常心を保つのは非常に難しいものです。

さて、最近の当欄は精神論が多くなっているようで、私自身も気にはしています。そこで、もっと技術的な解説をしたいと思っているのですが、いくら技術が向上して売り買いの判断が容易になったとしても、自動売買でもない限り、投資の最終的決断は投資家自身が行うものです。その実行時に「システムは買いとなっているが、自分の体験からは売りではないか」などと迷うこともあります。

そこに迷いが生じ決断を下せないことも多いのではないだろうか。迷いは投資家について回るものである。迷っていること自体、気持ちは平常心ではないことになる。平常心でなければ正しい判断は下せないというパラドックスに陥ってしまう。

これらの問題点を解決する方法はないものだろうか。結論的には正しい解決法などないと思われます。そこで、この問題を私なりに考えてみた。その原因は「情報過多」にあるような気がする。

情報過多になると迷いが生ずる。情報が多いと選択肢が広がり、どれにすべきか悩む。特に投資では投資家が独りで考え判断するため、選択肢が多いと決断に迷うことが多くなる。

またまた恐縮ですが、私の語録に『独りで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる。考えすぎると、人間は臆病になる』とある。これは私の投資体験から感じたものであり、今でも変わっていない。

つまり、独りで考えすぎると、その答えは正しく答えとならないと言う意味です。追い込まれた状況で答えを出してもそれは間違った答えである。投資活動では追い込まれた状態で結論を出さなければならないことが頻繁にある。よって結果的に負けが続くことになる。

これらの状況を逆説的に言えば、正しい答えはリラックス(平常心)した状態からしか生まれないとなります。では投資でリラックスした状態とはどのような状態なのだろうか。それは儲かっているときです。つまり、儲かっているときは不思議とどんどん儲かります。皆さんもこのような体験はあると思います。

このようなことから、投資の情報は必要最低限にして、相場に入れ込まず客観的にリラックスした状況から相場を見るという姿勢が望ましいのではないでしょうか。