投資の確信

私の投資に対して費やす時間の大半はシステム開発です。売買はシステム売買であるためわずかな時間です。そのシステム開発のほとんどは試行錯誤の連続です。現在は先物のデイトレードシステムの開発です。

その基本的原型はある程度でき上がったものの、そこからは模擬売買の検証を行わなければなりません。その作業はバグの検証などを含めて途方もない時間がかかります。毎日そのような日々を送っています。

何かを研究する場合、一般に文献を読んだり先生(師匠)などについて学びます。私も初心者のころは投資指南書を片っ端から読んだり、あまり多くはありませんでしたが、株式講習会などで勉強したこともあります。

しかし、今振り返ってみると、それがどれだけ役に立ったかは、はなはだ疑問でもあります。現在では読む本もなく、尊敬できる師匠もなく孤軍奮闘のような状態です。道しるべがまったくない状況です。ただあるのは、今まで自分で研究してきたデータと経験ぐらいなものです。

そのような中で、投資で確信できるものは自分に何があるのだろうかと考えたことがあります。投資の世界は絶対のない世界であるため、これは確信できるというものはないような気もします。今まで長く相場の世界に身をおいて得られたものは何もないのかと不安にもなります。結局答えはなかったのかと・・・。

しかし、絶対ではないもののデータ解析から、この方法が確率が高いのではないかというニュアンスを得ているものはいくつかあります。

これらをシステム売買の視点から考えて見ます。ご存知のようにシステム売買は、システムから出されたシグナルを機械的に発注し売買するものです。そのため売買に要する時間はほんのわずかです。

システム売買は機械的売買であっても、そのシステムを開発したのは人間であり、開発者のノウハウの通りに売買シグナルを発するように組まれています。つまり、システム売買であっても実際は投資家の考え通りにで売買しているのと同じです。

ただ異なるのは、そこに感情移入しないことです。しかしながら、システムが発したシグナルを投資家があれこれ考えているようでは、システム化した意味はまったくないわけです。システム売買は投資家の感情を排するためのシステム売買であることを忘れてはいけない。

システム売買開発の中で私なりに確信に近いものもあります。それは勝率についてです。「勝率は限りなく50%に近づく」ということです。売買期間が短ければ勝率が80%、90%となる場合もあるでしょう。

しかし、「投資とは破綻しない限り永続的に続けるものである」という前提に立てば、やはり勝率は限りなく50%に近づくことになります。これを逆に考えれば、勝率80%、90%とうたっているシステムは問題ありといえるのではないだろうか。投資における勝率はそんなに高くはならないものです。

また、システム売買を構築する際には、その売買は順張りでなくてはならないということです。もし、逆張りでシステム売買を行うとすれば、カイリ率で売買するように、ある程度のところで機械的にロスカットをしなければなりません。

それはそれでよいのですが、私の考えるシステム売買は「ドテンによる連続売買」であるため、逆張りで機械的にロスカットしたとしても、そこからドテンするにはその売買が理にかなわず連続売買ができなくなるはずです。

そのほかは、やはり損少利大でしょう。勝率が50%前後という前提に立てば、そこから利益を上げるには損少利大の手法以外にはないのです。いかに損少利大にする売買を行うかにかかっているのです。

現在、私が言えることはこの程度ですが、ある人は「それだけ長い間投資を実践していてのその程度なの」と嘲笑されるかもしれません。しかし、理屈は知っていても実戦で実行できないところが問題なのです。

投資とは、売りと買いしかないシンプルなものです。そのためそんなに難しく考える必要はないのです。誰でも知っている投資の基本をしっかり実行するだけです。もしそれができれば、これからも長い間市場に留まることができるでしょう。