いつもひとりぼっち

当コメントは、いつもネガティブで辛口な解説となってしまいます。たまには、儲かっている投資家の話題も提供してくれとの要望もあります。しかし、私の周りには、そのようなケースがあまりないもので・・・。

しかしながら、株式投資に真剣に取り組み、努力を惜しまない方もいることを嬉しく思っています。当欄が投資の考え方や売買技術が、投資家の皆さんに何らかのきっかけとなり、自立されること望んでやみません。

投資の世界には、その投資手法や考え方は投資家の数ほどあるといわれています。私の考え方も売買技術も数多い中のひとつでしかなく、その思考も他から見
ればアウトロー的(本人は正統派と思いつつ)な存在であることも理解しています。

私は、他の投資手法に対し排他的な考えはなく、常に聞き耳を立てて納得できるところはできるだけ取り入れていこうという考えです。そのため、最年長でありながらも若い投資家達の集まりなどにも、いそいそと出かけていくわけです。投資の世界には、これが正解というものはない、ということでもありますし・・・。

さて、私が株式投資の技術書を出版しているという関係からか、セミナーなどの依頼も多くあります。しかし、私は、一部の知り合い関係以外からの依頼は、ほとんどの申し出をお断りしています。なぜなら、話ベタということもありますが、投資家は虚業家であり、あまり表舞台に立つものではないという考えからです。

最近は、だいぶ変わってきたとは思いますが、依然として額に汗しない仕事は、一般から認知されていないこともあります。日本の文化、国民性からすれば、まだまだと言ったところでしょうか。しかし、投資の世界は、一般社会より厳しい世界であることは、経験者であれば理解していると思います。黙して稼ぎましょう。

投資家は常に孤独であり、精神的なプレッシャーは計り知れないものがあります。その裏返しと言うか、その反動と言うか、投資家同士のおしゃべりは長い。話をすることによって、少しでも心を癒すかのようです。まるで、おばさんたちの井戸端会議のように・・・失礼。

しかし、話をするということは、それはそれで癒されるものです。問題解決とならずとも、話をすることにより何らかの発散ができるのでしょう。私自身も最近は、おしゃべりになったと、よく言われます。

セミナーなどで、それなりの持論を解説するのも、ある意味ではストレスの発散になるのかもしれません。しかしながら、投資手法を延々と解説した後に、受講者から「先生、何か儲かりそうな銘柄はありますか?」には、ガックリとさせられ、更にストレスを溜め込んでしまうことも度々・・・。

セミナーの多くの受講者は、何か新しい投資技法などの解説を期待してきます。また、セミナーの主催者側も最新の売買テクニックなどを披露していただきたいと望んでいるようです。

受講者の気持ちやセミナー主催者側の立場を考えると、それらもよく分かります。しかし、私は投資で儲けるということは、投資技法や売買テクニック以前に、もっと大切なことがあると考えています。

それらについては、当コメント欄でいつもくどくど書いておりますが、投資に対する姿勢やその考え方であると思っています。しかし、私自身も、このような考えは、当初から持っていたわけではなく、長年キャリアを積んで理解したことなのです。

そのようなコメントも、新規に市場に参入してきた投資家の皆さんには、遠回りしないで投資活動を行って欲しいと考えてのことなのですが・・・。それとも、そんなことは余計なお節介なのでしょうか?。

私は、セミナーなどでは、初心者には一番重要な「投資に対する姿勢やその考え方」から話をしようとするのですが、これがまた受けないのです。「そんなこと、どうでもいいから、早く儲かる方法を教えてくれ」と言わんばかりの視線です。誰でも、儲かる投資技法を知りたいと考えるのも当然なのでしょうが・・・。

そのような投資家もしばらくすると、簡単に儲かる方法などどこにもないことを知ることになると思います。どこにも正しい教科書などないのですから、やむを得ないことなのでしょうか。

投資家は、いつもひとりぼっちです。常にプレッシャーとストレスなどの重圧を背負いながら、そして、常に決断に迫られながら歩き続けています。たまには、そのような重圧から開放されたくもなります。

たまには息抜きもしたいものです。投資家同士の他愛ないお話もいいでしょう。趣味に没頭するのもいいでしょう。投資家もこれから長く続くであろう投資活動に対し、何らかのストレスの発散するところを見つけておくべきです。

投資の世界を客観的に見る上でも、こうしたリフレッシュすること、できるところを考えておくべきです。ひとりで考えていると、その考えは必ず曲がっていきます。それらを矯正する意味でも、投資の世界から一時でも離れて、自分を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。