投資哲学(その5)

今回は「投資哲学(その5)」として「売買のシステム化」について解説いたします。

◆売買のシステム化

仕事や投資において、その収益を上げるためには日々努力し、継続的に運営を行わなければなりません。当然ながらその過程において紆余曲折もあるでしょう。企業であれば、特に景気低迷期においては苦難と試練の時期となることもあります。

何事も一朝一夕では成就しないものです。当然ながら投資の世界でも同様です。投資でも収益を上げ続けるには「長期間にわたる継続的な運用」となります。そして「長期間」の間には、歓喜する時も恐怖におののく時もあるはずです。投資では、それらを乗り越え長期間継続して売買を繰り返さなければなりません。

新規参入した投資家の寿命は4、5年と言われています。これでは投資の目的である収益を上げることも叶わない。そのような結果になってしまう原因は何だろうか。

それは、当然ながら矢折れ刀尽きるまで戦い、努力もむなしく壮絶な立ち往生を遂げた結果ではないだろうか。投資家が退場する第一の要因は、やはり「負けてしまった」に尽きるのではないでしょうか。退場する直前まで投資家は、苦悩し続けていたに違いない。しかし、相場の世界とはそのような世界でもあるのです。

退場する理由としては、その売買技術が劣っていたということもひとつの要因かもしれませんが、一般的には、売買技術は経験に比例して上達してゆくものです。しかし、そのほかにも要因はあると思います。たとえば、損切りルールなどを決めておいても、暴落時などでは、それがことごとく実行できなかったなど・・・。

ルールを決めても、それが実行できないということは、投資家自身の問題であり、これだけは誰も助けてはくれません。私も以前に裁量的な売買をしていた時期には、これらの問題で大いに悩んだ経験があります。

投資の世界には、超えられない大きな壁があります。それは売買における「感情のコントロール」です。株式投資は欲を持って参入するものの、欲を出しすぎると負けることになります。まったく相反し矛盾するものです。これらの矛盾は、株式投資を続けていく限り必ず影のように付きまといます。

それが投資家の判断を狂わすのです。このように、相場の世界では、この「投資家の感情のコントロール」が魔物のように付きまとい、投資家に襲いかかるのです。投資家であれば誰でも体験することであり、投資家は、今でもその魔物に取り付かれ苦悩し続けているのではないでしょうか。そして今後も・・・。

私自身も今、株価チャートを見ながら裁量的な売買をすると感情(欲と恐怖)が邪魔をして負けてしまうと思います。主観や感覚、感情は、人間の本質にかかわる問題でもあり、努力すれば誰でも克服できるというものではない気もします。その点、昔の相場師は偉かった。これらの問題を血のにじむような努力と鍛錬を重ね、強い精神力でこれらを乗り越えてきたのではないかと想像します。しかし、私にはそのような真似はできません。無理です。

私自身も過去において、このような状況に長い期間悩み続けてまいりました。なぜこのような苦しみが続くんだろう、何とかこのような苦しみから解放されたい。その原因は何だろうと長い間、自問自答する日々を送っていました。これらが「投資家の感情のコントロール」にあることを理解したのは、だいぶ後になってからのことでした。そこで私は、唯一解決できなかった問題である「投資家の感情のコントロール」を必要としない株式投資法を考えたのです。

誰でも一度は「つもり売買」をしたことがあると思います。つまり、実際に売買しないで、買ったつもり、売ったつもりの売買のことです。「つもり売買」は非常にうまくいくものです。しかし、実際に売買するとうまくいきません。机上の空論と化してしまいます。どうしてでしょう。

このギャップは「投資家の感情」によって説明できると思います。仕掛け銘柄に利が乗ってきたものの高値恐怖症になり早めに利食いしてしまった。暴落時に、ここは底値だと考えるものの仕掛けを躊躇してしまったなど。「つもり売買」では、これらを一切無視して淡々と売買することができます。「つもり売買」では、感情移入がありませんから・・・。

これらから、投資の収益を妨げるのは投資家の感情が多くの部分を占めるということが言えると思います。翻って言えば、投資家の感情を排除すれば「つもり売買」のように、収益を上げることができるのではないでしょうか。

そこで、私は「投資家の感情のコントロール」を排除した株式投資法を考えたのです。それは「売買のシステム化」でした。銘柄選択から仕掛け、決済ポジションまですべてルール化して売買するものでした。しっかりとバックテストも行いました。

しかし、しかし、「売買のシステム化」による売買においても、システムが指示した売り、買いが、ことごとく私の考えと反対の指示をしてくるので、これらの指示に従うことが困難となってしまったのです。自分が散々苦労して作ったシステムでさえも・・・。結局、元の木阿弥です。

「売買のシステム化」以外に、投資で収益を上げる方法はないと信じるも実践ではやはりうまく対応できなかった。私は、ここで大いに悩んだ。これから行く道が閉ざされたかのようだった。

そこで私は一考し、今まではシステムが指示した売り、買いサインを株価チャートを見て確認していました。株価チャートを見るからあれこれ考えてしまうので、これをやめてみようかと・・・。システムが指示しているのに、改めて株価チャートなど見て確認する必要などないのではと。そのための膨大なバックテストではなかったのかと。

そこで、不安はあるものの株価チャートを一切見ずに売買を始めました。すると不思議にシステムの指示通りの売買がスムーズにできるようになったのです。損益は分かるものの、個別の銘柄の株価水準や売買ポジションは視覚的に分からないためなのか、あれこれ悩むこともなく売買が進みました。

現在は、多くの銘柄に分散投資をしていますので、なおさら個別銘柄を云々するようなことはありません。どのような銘柄を持っているかさえもリストを見なければ分からないくらいです。このようにして、投資家が一番難しいとされる「投資家の感情のコントロール」から開放されることになったのです。

このような経過を経て「売買のシステム化」に、ついにたどり着いたのです。しかし、誰でもシステム売買になじむとは思いませんが、投資とは「長期間にわたる継続的な運用」であり、これらに沿った運用では「売買のシステム化」による運用がベストではないかと私は考えます。

システム売買のメリットは、その売買の一貫性を保証し、一定の条件によって指示されるシグナルに従う。このことは重要なことであり、どのようなシステムであっても、その売買に一貫性がなければ、いずれ大きな損失を被ることになります。

システム売買のデメリットもないわけではありません。投資家自身が構築したシステムならいざ知らず、他人の作ったシステムをどこまで信用していいものなのかなど・・・。また、システム売買は事務的な処理となるため、その売買は、ひとつも面白くありません。このように、何事にもメリットだけということはないわけです。

また、これらのシステムの指示に従うことにより、投資家はリスク管理の手段を持つことになります。売買にはリスク管理は絶対必要で不可欠のものです。リスク管理を持たないシステムでは、一度の失敗(大きな)で悲惨な結果をもたらすことも少なくありません。適切に設計されたシステム売買には「損切りルール」が付帯し、大きなトレンドが発生した場合には、それらに追従し、適正なポジションでそれらを反転させる機能を有しています。

適切に機能するシステム売買では、まずい売買が積み重なって損失を出すことがあっても、一回か二回の売買によって投資金のすべてが吹き飛んでしまうということは避けられます。

システム売買がすべてに優るとは申しませんが、投資では、その売買に一貫性がなければいけません。多くの投資家は、この点で悩み続けます。いつも述べていますように、あるシステムで何回か売買して、うまく行かないとすぐやめてしまう。これらは、投資家が確固たる投資理論や売買手法を持ち合わせていないということにも起因しています。売買システムを確立できず、あれこれ悩んで売買しているうちに、投資金はどんどん目減りしていきます。

システム売買で運用することは、その売買自体は簡単なことなのですが、実際の運用では感情が邪魔をして継続できないこともあるでしょう。しかし、システム売買には、投資の基本である「長期間にわたる継続運用」を行うための「売買の一貫性」があり、また、投資家の大敵である「ストレス」から開放されるという利点もあります。投資に必要不可欠な「リスク管理」も可能であるため、非常にメリットが多い投資手法と考えます。

私は、投資手法の究極の到達点は「システム売買」に行き着くと考えています。

投資哲学(その4)

今回は「投資哲学(その4)」として、「リスク管理(ヘッジ)」について解説します。

◆リスク管理(ヘッジ)

相場の世界は、予想もつかないサプライズがいつでも起きます。投資家は、これらを承知?の上で市場に参入してきているはずです。しかし、それらの対策(危機管理)を講じて参入してきているのでしょうか。

リスクの対策をせず市場に参入すれば、投資不適格者としてペナルティを受けることになります。そのペナルティにも懲りずに市場にいると、いつかはレッドカードで強制退場となります。

通常の相場変動であれば、リスク対策などは足かせとなってパフォーマンスを下げることになりますが、大暴落などの場面では、せっかく積み上げてきた利益も一瞬に吐き出すことになります。利益がなくなるならともかく、元金まで大きく目減りするような結果になります。

「株式投資は長期間にわたり継続して運用する」ものです。市場に生き残っていなければ本来の目的を達成できません。そのためにはリスク管理は必須です。暴落場面では、リスク管理がいかに重要であるか痛感されたと思います。

リスク管理の方法はいろいろあり投資では、ロスカットが一番のリスク管理となります。ロスカットができずに市場にとどまることはできません。ロスカットルールを持たずに市場に参入するなど話の外です。投資には不可欠なロスカットができているという前提で下記の解説に入ります。

一般に、買い一辺倒の場合に暴落となれば、すべてロスカットとなります。それでは、市場から一時退場し、再度、仕掛けのチャンスを探さなければなりません。ここぞチャンスと思って仕掛けに入っても、いつもうまくいくとは限りません。

投資家であれば、収益はともかく常に売買を繰り返し、右肩上がりの収益を望むものです。相場暴騰時にも暴落時においても安定した収益を上げ続ける売買手法はないものでしょうか。

その答えは「ヘッジ(保険)をしながら売買する」ことです。いかなる場合でもヘッジをしてき、相場変動に振り回されず、継続的な売買を実践したいと願うならばヘッジを取り入れた売買が不可欠です。

安全性、安定性を増すためリスクヘッジという方法を必ず取り入れるべきと考えます。買い一辺倒、売り一辺倒では、その持ち株は100%リスクにさらされてしまうでしょう。では、どのようにすればそのリスクを軽減できるのでしょうか。

新規参入者が運良く上昇相場からスタートしたとしても、その後、4年、5年と売買を続けて安定的した収益を上げ続けることは困難でしょう。まず、数年、売買を続けてもヘッジの重要性、必要性に気づくことはないと思います。

もし、暴落で大きく損を被っている投資家であれば「その投資手法が間違っている、あるいは、何かが欠けている」と言えます。「自分は長期投資だから」と言う投資家もいるかも知れませんが、心中穏やかではないと思います。

暴落は投資家の資質が問われる良い機会です。大きく元金を減らし、散々打ちのめされて、初めてリスク管理の重要性を痛感するものです。「儲けは少なくてもいい、大きく負けないで売買を続けられる方法はないものか」と・・・。

ここからが投資家の真価が問われることになります。一歩踏み出すか、一歩後退するか、それとも退場するか。人間は追い込まれた時に、普段は見られない、その人間性や人格が出てくるとも言われています。真価が問われる時です。

もし、株式投資に今でも関心があるのなら一歩踏み出すべきです。投資の世界では、たとえ失敗しても多くのことを学ぶことができます。私は、投資の世界は人生の縮図であると思っています。

失敗により「リスク管理(ヘッジ)」の重要性、必要性を理解されれば未来は明るくなるでしょう。今までは、「いかに大きく儲けるか、いかに勝率を高めるか」のみに没頭してきたが、これらがいかに愚かであったかと・・・。ここで投資とは、そのようなものではないことを初めて理解するのです。

暴落は、投資人生に素晴らしい発見とチャンスを与えてくれるのです。私が常々申し上げています「人生に無駄は無い」ということであり、また、失敗から多くのことを学び取る事ができるということでもあります。何も心配することはありません。失敗は今後の投資活動に大いに貢献し、更なる飛躍の礎となることは間違いないからです。

多くの投資家は「リスク管理(ヘッジ)」を理解せず、入場、退場を繰り返しているのです。そして、多くの無駄な時間を費やすのです。「何かいい情報はないか、いい材料はないか」と・・・。

繰り返しますが、投資戦略において最も重要となるのは、一貫したリスク管理です。投資の世界は、「投資は長期間継続して運用」するという理論からスタートするのです。投資手法の選択は「長期間継続して運用」できる手法、つまり、「リスク管理(ヘッジ)」を取り入れた投資手法にあることに尽きると考えます。

具体的には、相場変動により売りと買いの両建てにしたり、その売り買いの資金量に変化をもたせ、さらには先物なども組み入れて、保険をかけながら継続した運用を行います。これらにより、投資を「売買」から「運用」というステージにランクアップさせることができるのです。

どのような相場状況においても常にヘッジを導入し、臨戦態勢で挑み、市場がどのような方向に展開しようとも、継続的な運用を可能とする投資体制を維持します。このような投資手法が、投資をビジネスと捉える手法なのです。

リスクヘッジは「継続的運用」には絶対欠かすことのできないアイテムです。しっかりと理解し、実践においては、リスク管理を採用した運用を行っていただきたいと考えます。

今後の相場の行方など知る者なと誰もいません。そのために、しっかりとシートベルト「リスク管理(ヘッジ)」を締めて乗り切っていきましょう。

投資哲学(その3)

今回は「投資哲学(その3)」として、「分散投資」について解説いたします。

◆分散投資

相場格言に「卵はひとつの籠に盛るな」ということわざがありますが、これらは投資における分散投資の大切さ、必要性を的確に表しています。分散投資の大切さは、株式投資だけに限ったことではありません。

日本では「資産の三分法」などと言われ、預貯金・土地・株式などに資産を分散するという考え方も、また分散手法のひとつでもあります。投資は、株式をはじめ債権や商品、為替、ファンドなど多くの投資先がありますが、ここでは、株式投資に限定して解説してまいります。

分散投資は、投資家により向き不向きがあるようです。これらは投資家の性格によるところが大きいようです。ある投資家は「分散投資など面倒臭くさい。投資するなら、ここぞと決めて集中投資だよ」と唱える。それはそれで良いと思います。

当研究所では「投資とは、長期間にわたり継続して運用する」という前提のもとに分散投資をお奨めしています。それは、リスク分散を主な目的とするものの、分散により、その他多くのメリットを享受できることから、できるだけ多くの銘柄に分散することをお奨めしているのです。

「分散投資は、資金効率が悪いのでは」と、多くの銘柄に分散投資することを嫌う投資家もいます。たしかに集中投資して当れば、そのリターンも大きなものとなります。しかし、大きなリターンの裏には、大きなリスクをはらんでいることも忘れてはいけない。

分散投資は、リスクの分散以外にもうひとつの利点もあるのです。それは、多くの銘柄を保有することにより、投資家の精神的なストレスの分散にもなるということです。それはどういうことかと申しますと、もし、多くの銘柄を保有していた中の一部の銘柄が損切りとなったとしても、投資家の受けるプレッシャーは軽微なはずです。

一銘柄に集中投資して損切りを迫られた場合や信用取引で追証など、投資家は、かなりのプレッシャー、勇気、決断を要することになります。投資の世界で一番難しいことは「感情のコントロール」であり、また、投資とは継続していくものであるため、その圧力に耐えられるでしょうか。集中投資はこれらをマスターした後に実践すればよいのです。

投資の世界は「歓喜と恐怖の世界」と言われています。私自身も今まで、このような体験をイヤというほど味わってきました。そのことで疲れ果ててしまい、今後投資活動を続ける自信をなくしてしまった時期がありました。そして考えました。株式投資を一般のビジネスと同じようなスタンスでできないものかと・・・。

大きなプレッシャを受けながらも投資効率を選ぶか、できるだけ穏やかな精神状態で運用していくかの選択は、投資家の投資に対する考え方や投資資金量に依存するところです。当研究所の投資スタイルは、後者を目的として構築されています。つまり、株式売買というより、ポートフォリオ的な株式運用というスタイルです。

集中投資も小資金で売買されている間はあまり問題はないのですが、投資金が大きくなると、いざというときに損切りするのは大変なものです。体験すると良く分かります。また、株式投資では、株価が安いからなどといって集中投資したものの倒産してしまうという可能性だってあります。

分散投資の意味には「買いも空売りも」という意味も含まれています。それは、ただ単に買い銘柄のみに広く分散するというだけではなく、買い銘柄にも空売り銘柄にも幅広く分散する(ヘッジ比率などを利用して)という意味も含まれています。

分散投資は、そのリターンは小さくなるものの安全性、安定性は増してきます。株式投資は長期間にわたる継続的な運用という視点から、またリスクの軽減という立場から、そして投資家の精神的安定などを考えると、やはり分散投資は避けては通れないのではないでしょうか。

以上、株式投資では投資資金の安全性、そして収益の安定性に重点をおいた運用手法が、最終的に投資家を勝利に導くものであると考えます。

当分析システムは、このような考えの下に分析システムが構築されており、これらに沿った運用を行っていただきたいと願うものです。

投資哲学(その2)

今回は、「投資哲学(その2)」として、「トレンド・フォロー戦略」について解説いたします。

◆トレンド・フォロー戦略

投資家は、市場に対して常に高いパフォーマンスを求めるものです。トレンド・フォロー戦略とは、そのニーズにこたえる手法であり、今後の資産運用戦略として、ハイレベルな投資法として位置づけることができます。

トレンドとは、「相場の流れ」であり、その方向性を示すものです。トレンドを川の流れにたとえると、川の流れに沿って泳げば、楽に泳げるし、自分の能力以上の距離を泳ぐことができます。

川の流れに逆らって泳げば、疲れるだけで能力も出し切れません。「流れに掉させば流される」と言うように、相場においても、その流れ(トレンド)に逆らっては、「労多くして功少なし 」となります。

つまり、逆張り的な発想ではなく、相場の流れに素直についていくという売買手法をとるべきと考えます。しかし、日本人の投資家の多くが利用している「逆張り」的な手法を否定しているわけではありません。私自身は、完全システム売買で運用しているため、その運用において「逆張り」は、なじまないということです。

トレンド・フォロー手法にも問題がないわけではありません。トレンド・フォロー手法は、トレンドが発生してからの売買となるわけですから、その仕掛けポジションが株価チャートなどで後から見れば、いかにも仕掛けや決済のタイミング遅くなっているように感じられます。「もう少し安いところで仕掛けられたらなあ・・・」と。

また、トレンドの判定も容易ではありません。そのトレンドをどのくらいのスパンで判定するか。トレンド転換をどのような基準で判定するかなど多くの問題が残ります。

相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とあるように、ある意味では、トレンド・フォロー手法のように、ある程度トレンドが確認できてから出動することが正しいのかもしれませんが・・・。

トレンド・フォロー手法は、流れに沿った売買であるため、当然ながら相場上昇期には、買い仕掛けとなり、また相場下降期には空売り仕掛けとなります。

相場には必ずサプライズが付いて回ります。そのような場面でも難なく運用を継続していくためには、どうしてもトレンド・フォロー手法の考え方が必要となってきます。

もし、相場急落時に「チャンス到来」と言って、流れに逆らって逆張りを実践したらどのような結果になっていたでしょうか。逆張り手法は、相場急落時には多くの買いサインが出るはずです。その買いサインに従って全資金を投入したら・・・。考えただけでもゾッとします。

相場もちあい期には、逆張り手法は効果を発揮しますが、相場のサプライズでは、今までコツコツと稼いできたものが一瞬で消えてしまうこともありますので、逆張り手法の投資家は、常日頃からこれらの対策を講じておくべきです。

皆さんは「慣性の法則」をご存知でしょうか。辞書で調べると、慣性の法則とは「静止している物体は静止し続ける。ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」と言うことらしい。

「慣性の法則」を分かりやすく説明すると、ボールをテーブルの上に置くと、そのボールは、そこに静止し続ける。またボールを転がすと、そのボールはいつまでも転がり続けるということです。しかし、実際には、そこに「摩擦」が発生し自然と止まってしまいますが・・・。

これらを相場に当てはめてみると(かなり強引と思いますが)、まず、相場は常に変動しているため「静止している物体は静止し続ける」ということは当てはまらない。次の「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、ある意味では、トレンドの発生および、その後のトレンドの継続を意味しているとも考えられます。つまり、ある一定の方向性(トレンド)が発生すると、それらは継続されるということです。

「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、実際には「摩擦」によって運動し続けることはないように、相場においても、そのトレンドが永久に続くことはありません。まだまだトレンドが続くと考える投資家と、これは行き過ぎだと考える投資家との圧力(摩擦)によってトレンドが転換することになります。

このように、トレンド・フォロー手法もある意味では、自然界の法則に近い手法なのかも知れません。投資の必勝法は「損小利大」であり、これらに沿った売買手法は、トレンド・フォロー手法が最適であると思うのですが・・・。

現実的には、そのトレンドの転換を判定することは困難を極めますが、トレンド・フォロー戦略は、理にかなった考え方であると思います。
追伸

数学者 秋山仁氏の言葉
私は、才能がないのにあきらめが悪く数学を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。

私のひとり言
私は、才能がないのにあきらめが悪く株式投資を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。(笑)