セオリー

投資においてはいくつかのセオリーがあります。これらのセオリーを理解し、投資手法に取り入れることにより、更なるパフォーマンスの向上につながるものと思います。

■投資のセオリー その1  「投資は継続運用」
利用を決めた投資手法は、多少成績のばらつきがあっても、ある一定期間は辛抱して利用すべきであると思います。それらの中で、現在の相場状況に応じて投資手法の多少の調整をしながらもじっくり利用すべきです。ちょっとかじっただけで、次から次へとシステムを変えたのでは、何も身につかないし、何も得るものはない。「継続は力なり」

■投資のセオリー その2  「利回りについて」
投資においては、市場が大きく変動し、結果的に大きな利回りとなる場合もありますが、それらは追い風であり、ビギナーズ・ラックでもあるのです。投資とは「長期間にわたり継続して運用」するものであり、これらの前提にたてば、投資家が考えているほど「利回り」は高くはありません。もう少し現実も見てほしいと思うところです。ジョージ・ソロスであっても年率20%前後です。

■投資のセオリー その3  「損を受け入れる」
損は誰でも避けたいところです。しかし、投資においては損は影のように付きまといます。損失を受け入れられない、その原因は、誰でも持っている「損をしたくないという人間の感情」です。感情が出れば、必ず負けます。

投資世界では「損失を容認する」「損を受け入れる」という考えでなければ、継続的な運用はできなくなります。投資においては、損失を容認し、受け入れるべきです。株式投資をいくら勉強しても損失を避けることはできません。

■投資のセオリー その4  「損切りについて」
株式投資で儲からない一番の原因は「引かされた銘柄をいつまでも持っている」ということにつきます。評価損は膨らむし、資金の回転も悪くなります。これらの問題を解決しない限り、いつまでたっても、株式投資で利益を上げることはできません。

損切りができない本音のところでは、「評価損には耐えられるが、実損には耐えられない」といったところでしょう。投資においては「損切り」は必須です。しっかりと実行していただきたい。

■投資のセオリー その5  「投資は損切りから始まる」
勝率50%で利益を生み出すには「損小利大」以外にないことはすでに承知しているはずです。「勝率50%」と「損小利大」は、投資家が避けて通れない道なのです。

これらの法則により、新しく売買をスタートした場合、その売買では「損切りから始まる」ということが、投資のセオリーとなります。しかし、「最初から儲からないと許せない」という投資家も多いようですが・・・。

■投資のセオリー その6  「明確な数値による判定」
株式投資を実践していると、どうしても「明日は上がるだろうか、下がるだろうか」と気になります。しかし、どのように考えても答えは出てきません。わからないことをいくら考えても正しい答えは出てきません、明日のことは考えず、現在の数値で判断・決断すべきです。

■投資のセオリー その7  「株式投資の世界は別次元の世界」
投資の世界では、常に暴落などのサプライズが起きます。そして投資家はパニックになります。パニックになった投資家は、理性を失い、感情的になり、そして、本能のままに行動してしまうという結果になります。

このような状況は頻繁に起こります。投資家の感情が、その判断を狂わせ、収益の足を引っ張ることになります。感情的な売買では、最後には負けるということになります。投資の本質を見極めることです。

シミュレーション

日経平均は今年に入ってボックス圏の動きが続いています。いずれ、どちらかにブレイクすると思われますが・・・。はたして?。

このような状況では儲けることは難しい。このような長いもちあい相場も珍しいが、これらの原因は、やはり対外的な問題であろうか。

このような相場展開では、投資家もうんざりし一時休戦、もしくは退場してしまうことになる。しかし、これも相場である。もちあい途中では、評論家達は、盛んに今後の展開をあれこれ述べていたが、ここにきてはトーンダウンしているようです。

このように、今後の相場展開など誰にも分かりはしないのです。分からないものに勢力を費やすのもいかがなものでしょうか。たとえある程度予想が当ったとしても、どこで仕掛け、どこで決済するかの判断までは難しいものです。

もし、その予想が外れたと判断した時点では(その予想がどの時点で外れたかが分からないが)、持株は大きくマイナスとなっているはずです。

このように相場の予想は、当るも八卦、当らずも八卦状態になる。このような意見を述べると、あちらこちらから反論がくる。「資格も持って評論しているのに、評論家を占い師呼ばわりするのは何事か」と。このような反論には、私は素直に「ごめんなさい」と言っている。でも、相場の実践キャリアは私の方が長いのに・・・。

そこで、相場は理論が上か、実践が上かとなる。もちろん、両方が必要なことは誰でも分かっている。要はバランスである。理論もなく実践のみでもダメであり、理論だけの頭でっかちでもダメである。車の両輪のようにバランスがとれていなければならない。

投資家であれば、このようなことは分かっている。しかし、理論と実践がバランスが取れているから儲かるかというと、そうでもないようです。更に何が必要なのでしょうか。

投資は人間が行うものです。人間は感情の動物です。ここまで話せば何を言わんとしているか分かるはずです。いつも述べていますので・・・。投資の世界で一番厄介で、一番難しいのは「感情のコントロール」です。

現在のようなもちあい相場では誰でもうんざりします。「うんざりする」のは感情です。これをシステム化されたコンピュータであれば、そのシステムに従い淡々と売買サインを出してくるはずです。機械には感情がありませんから・・・。

そこで、もし現在でも裁量的な売買をされている投資家であれば、それはそのまま続けて、一方では、シミュレーションで結構ですから、完全にシステムに従った売買を平行して、それらを記録してみてはいかがでしょうか。

これらは、ある程度の期間(1年以上)が必要かと思いますが、これらを比べてみたらどのような結果になるしょうか。まず、このような実験をしている投資家はいないと思います。これからも長く続くであろう投資活動の中で、このような実験は、資金もかからず、無駄にはならないと思うのですが、いかがでしょうか。

投資の世界では、投資の結果が投資家の感情を揺さぶり、そのストレスは計り知れないものとなります。ストレスやプレッシャーは、投資判断を狂わせ、決して投資においてプラスになるものではありません。

投資家は、これらを少しでも軽減するためにも多少の努力も必要なのではないでしょうか。努力は無駄にはなりません。その努力の過程で新しい何かを発見できるかもしれません。まんじりと株価を眺めていても、何の成長もありません。

現在、市場も混沌とした状況にありますが、ここはひとつ、気持ちを切り替えて新たなチャレンジをしてはいかがでしょうか。
『悩みは知恵の始まり』『困難は体験という大きな財産』『希望と絶望はシーソー』