今、自分にできること

世界は常に問題を抱えながら変動しています。米中貿易問題、北朝鮮問題、ヨーロッパの移民問題、イギリスのEU離脱問題、中国の経済状況。日本では消費税問題や移民問題、対韓国、対中国、対ロシア問題、少子高齢化問題など、これから先にはさらに多くの難題が待ち構えています。これらの世界の潮流の中、我々は投資活動を行っいかなければなりません。

我々投資家は、このような先行き不安の中どのように考え、どのように対処していけば良いのでしょうか。しかし、これらの問題は、あまりにも大きすぎて、一投資家には如何ともし難い。「そんなの関係ねえ」とでも言うのでしょうか。

このようなことから、これから先の自分の人生と照らし合わせると非常に不安になるものです。将来が不安だからお金を使わない。お金を使わないから物が売れない。物が売れないから物価が下がる。そしてデフレに・・・。

最近、今後の経済に対する不安や自分の将来に対する不安、投資に対する不安など、諸々の不安をメールで訴えてくる投資家も多くなってきています。私のところは、「よろず相談所」ではないのですが、これらに対して、私の体験の範囲内でお答えしています。その答えが正しいかどうか疑問は残りますが・・・。

私自身も、今後の日本の財政や世界経済に対しては漠然とした不安はあります。しかし、これらの問題の対策として、次のように考え対処しています。

このような状況時には「今、自分にできることからする」という考えで対処しています。「悩んだら基本に戻れ」と言われるように、あまり先のことを考えて不安をがらず、原点に戻り、今、何をなすべきか、その最善の方法は何かと考え行動するようにしています。

あまりにも問題が大きく対処できない場合には、一時的にパニックに陥ってしまうこともあるかもしれませんが、投資の世界と同様にパニックになれば正しい判断はできないことになります。

よく考えてみると、我々がどのような状況に置かれたとしても「今、自分にできることからする」以外にはないのです。そして、「今、考えられる最善の方法で対処する」以外にはないのです。

投資の世界では、暴落などにより多くの投資家はパニックに陥ります。そして、頭を抱えて右往左往します。誰でも同じことです。しかし、失敗しない人間などいません。人間の価値は「失敗の処理の仕方により決まる」とも言われています。

失敗においては、できるだけ早く冷静さを取り戻し、今、自分にできることは何か、そして、その最善策はと何かと考えるべきです。しかしながら、そのときに最善策と信じ実行したとしてもすべてうまく行くとは限りません。

その最善策との判断は結果的に間違いであったということもあるかもしれません。これらは、後になってから分かることであって、その時点では最善策として判断したわけです。多くの人達は、「こうれば良かった、ああすれば良かった」と悔やみます。これらは、投資の世界でも同じです。

しかし、その判断時点では最善策として決断したわけですから、それはそれで正しいのです。これを受け入れるべきです。受け入れることにより、それらが経験として生きてくるのです。失敗をいつまでも拒否しているから、その経験が生きてこないのです。

世の中の成功者は、多くの失敗を重ね、その都度「今、考えられる最善の方法で対処」して、そこから多くのものを学び、成功を勝ち取ってきたのではないでしょうか。

投資の世界などは失敗の連続です。熟練者であっても同じです。しかし、初心者と熟練者の大きな違いは、その失敗の処理の仕方にあります。熟練者は、多くの体験から学び取った最善と考えられる失敗の処理の方法を身につけています。

不安や悩みは誰でも抱えています。しかし、これらは考え込んでも何も解決しません。考えれば考えるほど、正しい解決方法から遠ざかっていくものです。

これらの経済状況により、投資市場も大きな波乱を含んでいると思われます。今後、投資家も不安を抱えながらの運用となります。そのような時こそ「今、自分にできることからする」「今、考えられる最善の方法で対処する」ことではないでしょうか。