厄介なもちあい相場

最近の株式市場を長期スタンスで見ると「大きなもちあい状況」にあります。相場には、上昇、下降、もちあいとありますが、一番厄介なのは、やはり「もちあい」状態ではないでしょうか。もちあいは往来相場とも言い、方向性が定まらず、利幅取りも難しいものとなります。

相場変動の多くは、もちあい状態にあるとも言われています。「大もちあいは大相場」と言う格言もあります。相場が上がることもなく下がることもなく、もちあい状態が長く続いたあとには、大相場に発展する可能性が大きいという格言です。

では、なぜこのようなもちあい状態が発生するのでしょうか。もちあいを別な角度から見ると、それは相場の調整期とも言えます。今までのしこり玉の整理と次のステップへ展開するためのエネルギーの蓄積期でもあるのです。

大きく上昇した後のもちあい、大きく下降した後のもちあい。いずれも長く走り続けた後の休憩みたいなものです。投資家は、このような時期を嫌います。なぜなら、利益が上がらないからです。

もちあいの厳密な定義はありません。もちあいは、いつ始まっていつ終わるかも分かりません。もちあいは、投資家にとって非常に厄介な相場状況です。投資家は、もちあい相場に入ると利益が上がらなくなり思い悩みます。自分の投資手法が悪いのかなどと・・・。

焦った投資家は、相場格言の「もちあい放れにつけ」と言うことを思い出し、もちあいからブレイクしたところで仕掛けたものの、再びもちあいに引き戻され、参った、参ったとなってしまう。やはり、もちあいは一筋縄ではいかないものです。

もちあい相場では、逆張りで細かな売買が効果的とされています。しかし、もちあいは、いつ始まっていつ終わるかも分からないわけですから、もちあい期に細かく稼いできたものの、その後の大きなブレイクの一瞬で今までの利益が飛んでしまうということにもなりかねません。このように、もちあいは投資家にとって非常に厄介な相場展開です。

つまり、相場は簡単には儲けさせてはくれないということでしょうか。では、このようなもちあい相場では、どのような姿勢で臨むことが良いのでしょうか。

現在がもちあい期であるか否かの判断は、まず、株式市場(TOPIX等)の長い株価チャート(10年程度)を見てみることです。視覚的に現在の株価の推移と全体の変動を比較することによりある程度理解できると思います。これらは視覚的ではありますが、相場判定の分析指標を持たない投資家ではやむを得ないところです。

また、個別銘柄においても同様に判定します。一般に、個別銘柄において、短期的には、上下の変動幅が20%以内での変動をもちあいと呼んでいるようです。

通常では、もちあいは長くても6ヶ月程度で解消されるものですが、そこは相場のこと、必ずしも確定的なものではありません。6ヶ月は信用取引の期日でもありますので、それらにより、どちらかにブレイクすることもあります。しかし、これらを先読みして売買することはお奨めできません。

現在がもちあい期であると判定できたなら、収益が上がらないことに焦らず、持ち株を注意深く観察しつつ、あれこれ考えず持続された方が賢明かと思います。「急いては事を仕損ずる」と申しますので・・・。

当然ながら、もちあい期においては、その収益も低下し、売買が逆になってうんざりする場面もあるかもしれません。しかし、現在がもちあい期であることを理解できていれば我慢もできるはずです。まずは現状の相場展開の把握にあります。

現在の相場状況も理解せず、自分の成績ばかり見て判断しているから焦って下手を打ってしまうのです。「木を見て森を見ず」となってしまいます。そういう時こそ、焦らず投資家自身の売買ルールにのっとって淡々と売買することです。

「辛抱する木(気)に、金がなる」