証券投資の優位性

東京市場は往来相場からやっと変化が出てきたようです。相場格言に「小回り3ヶ月」とありますが、その格言どおりになるのでしょうか。

キャピタルゲインを得ようとするには株価に変動がなけれはなりません。儲けようといくら頑張っても株価変動がなければ利益を得られません。自分の成績と株価変動(ボラティリティ)の相関性も考えておかなければなりません。

ただ、相場に変化が見られるといっても最近は外部要因のリスクが高くなってきています。ご存知のように、北朝鮮、韓国、中国、米国などのリスクです。中国の経済指標は、ほとんど捏造であり、実態が分かりません。中国の株価は不思議と3000ポイントを割り込みません。もちろん株価維持のための操作をしています。

韓国の経済も低迷しています。1997年のアジア通貨危機がきっかけとされる韓国の金融機関の不良債権問題が一気に吹き出て、国家破産のすれすれのところまで追い込まれたが、国際通貨基金(IMF)の支援で命拾いをした経緯があります。また、日韓通貨スワップ協定は延長されない見通しで、両国の関係悪化が続いています。北朝鮮問題もしかりです。

投資家は、このような外部要因によるリスクを常に考えておき、その対策を十分備えておかなければなりません。最大のリスク管理は「損切り」にあることは常々申し上げています。

さて、話題は変わりますが、資本主義経済で一番利益を上げられるものは何でしょうか。それはもちろん起業することでしょう。そして上場して大株主になることではないでしょうか。

世界の億万長者のランキング上位のほとんどはビジネスオーナーです。ビジネスオーナー、イコール自社の大株主である。しかし、起業が成功しビジネスオーナーになり、大株主になることは株式投資で勝者になることより難しいのではないでしょうか。

もし、起業ができないとすれば次はなんだろうか。それはもちろん投資でしょう。投資にもいろいろありますが、代表的なものは証券投資や不動産投資です。不動産投資はある程度まとまった資金がなければできません。一方、証券投資は小額な資金でも可能です。であるから私達個人投資家は証券投資に励んでいるわけです。

株式投資の所得税は20%です。株式投資の所得税は他の税率の中で一番低いのではないでしょうか。それだけでも有利なはずです。私が証券投資で一番魅力に感じているのは税率はもちろんですが、一番の魅力は「換金性」です。必要になれば即換金できます。

証券投資では、かなりの面で優位性があります。この優位性を利用しない手はありません。あと残るのは「投資手法」です。よって、投資家自身の投資手法に磨きをかけて投資資本家となることです。

経済書として話題になっているトマピケティーの21世紀の資本では、資本家とそれ以外の人(労働者)の格差がなぜ広がるのかについて記載されています。彼は「財産を持つ金持ち全体が、株式投資や不動産収入などで、どんどんお金が増えていくペースと労働者全体が働いて経済を成長させるペースを比べたら、前者の金持ちの財産が増えるペースの方が上である」と説いています。

どうした日本

最近、国会は大事な法案をないがしろにして、一地方の問題を云々して騒いでいる。国民もいい加減にあきれているのではないだろうか。騒いでいるのはメディアだけだ。大事なのは法案の議論や世界情勢であろう。北朝鮮からはミサイルが発射されているというのに・・・。また、中国も沖縄県・尖閣諸島への攻勢を強めている。わが国を取り巻く安全保障環境の変化への対応など、重大問題が山積しているのにメディアはどこ吹く風だ。

私はいつもマスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)であると言っている。時としてメディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがあるとも言っている。

よって、私はテレビや新聞は見ないことにしている。一方通行の情報であるテレビや新聞では編集者や製作者の意図に大きく左右される傾向がある。これでは、知らず知らずのうちに洗脳されてしまうことにもなる。

一方、ウェブサイトのブログやフェースブック、ツイッターなどは賛成意見や反対意見など双方が網羅されており、両方の意見を見て、聞いて自分で判断することができる。もちろん過激な意見や常識外れの意見もあるが・・・。

一般的に反対する声は大きく激しい。常識的な人たちはあまり意見も言わず静かに見守っている。そのため、メディアは声が大きく激しい方に耳を傾けてしまう。そして売らんかなの商業主義のメディアが面白くおかしく報道する。報道内容が正しかろうが間違っていようが報道の自由をかざして報道する。

本来メディアとは中立で、事実を賛成意見、反対意見を織り交ぜて報道すべきであるが、最近のメディア報道はかなり偏っていると思う。偏向や隠蔽、捏造報道が蔓延しているような気がする。これでは日本国民を正しい方向には導けない。

ご存知のように米国トランプ大統領は米国メディアを激しく非難している。メディアの偏向、歪曲報道をして、自分の意見や考え方を正しく報道していないと怒っている。そのためツイッターなどを利用し、広く国民にストレートに広報している。

メディアの偏向、歪曲報道は世界的な傾向なのか?。最近の日本のメディアを見ていると多分にそのような傾向が強いように感じる。私はメディアの偏向、歪曲報道が日本を貶めているような気がしてならない。

よって、メディアの報道には十分注意していかなければならない。投資関係の情報においても「カリスマ投資家」「勝率80%」「絶対に儲かる」「○万円を○億円にした」「極秘の情報」など興味をそそるタイトルが並ぶ。

相変わらず投資詐欺の事件が起きている。困ったものだ。これからは自分の考えや理念をしっかり持って、他人に左右されることなく投資活動にまい進していただきたいものです。

日本人は勤勉である

投資とは一体なんだろう。「投資」とは主にお金に関係することであり、損・得というイメージがつきまう。しかし、これら投資の定義に共通する投資の本質とは、「将来の為に行動を起こすこと」です。

投資とは一般に、株式投資、投資信託、国債、不動産投資などであろうか。しかし、日本人は投資に対して消極的であるように思われる。もし投資に対してマイナスなイメージを持っていたとしたら、恐らく投機やギャンブルと混合し、儲かるのは一部の人と勘違いしているのではないだろうか。

野村総合研究所がアンケート調査した、一般個人に投資のイメージを聞いたところ、「リスクが大きい」(39%)を筆頭に「素人には難しい」「不安・心配」「損をする」など、上位にはずらりとマイナスの言葉が並んだ。「利益が得られる」(14%)と、少し前向きな評価が登場するのはようやく14番目だ。

投資や資産運用は、そんなに危なっかしくて、一部の人たちだけしかできないことなのか。多くの人が投資に抱いているイメージであるが、ここで投資の意味を改めて考えてみよう。

「投資の利益は不労所得。お金は額に汗して稼ぐもの」と 日本には投資に対する偏見が根強く、それが「個人マネーの大半が預貯金に滞留している大きな理由」との見方がある。確かに投資や資産運用で額に汗することはないかもしれないが、投資も立派な頭脳労働である。「投資では額に汗しないが、背中に冷や汗をかく」。

日本人は勤勉である。この勤勉さが現在の豊かな日本を築き上げてきたのだろう。最近は少し元気がないようにも見えますが、この勤勉さがあれば、これからの日本も安泰であると思います。しかし、日本人が勤勉である反面、稼いだお金を運用することには不得意のようである。

誰でも「今よりも資産が増え、将来的には金銭的不安のない暮らしを実現したい」という考えは持っているだろう。そこでこれらを満たすものが「投資」ということになりはしないか。つまり、「勤勉な労働」プラス「投資」が将来を豊かにすることになるだろう。投資の目的もそうあるべきです。

そのためにも「投資」について真剣に考えなければならない。しかし、投資をした結果、大損をして不幸になってしまっては元も子もない。今より少しでも金銭的に、心に余裕のある暮らしを目標にするのであれば、しっかり勉強をして、それなりのルールを守って投資に臨まなければならない。

投資については、投資の金額や資金の性格、また、投資家自身の考え方によって、さまざまであろう。そこで、投資家自身の目的に合った考えの中でルールを決め、投機やギャンブルにブレることなく投資を行うことです。

投資にはリスクが伴う。しかし、投資利益の源泉は「経済の成長」にあり、私は日本人が勤勉である限り、投資は割に合う(長期的な視点で)と考えています。

究極の目的は?

私の周りの人達も中高年になり、多くの人が何らかの薬を飲んでいる。聞くところによると血圧を下げるための「降圧剤」を飲んでいる人が多かった。さらにコレステロールを下げる薬を服用している人も多かった。

高齢になればやむを得ないことなのだろう。テレビなどでは血圧の標準値は「130」などと言っている。病院に行っても同様に言われるようだ。私は専門化ではないが、やや疑問に思っている。この血圧「130」は何歳の平均値なのだろうかと。20歳、それとも80歳?。

ある人は、血液検査でコレステロール濃度が「基準値」を超えているので動脈硬化のリスク抑えるため、食事や運動などの生活習慣を図るよう指導される。そして、コレステロール濃度を下げる薬を渡される。しかし、食事を制限しても血中のコレステロール値にはほとんど影響がないことが明らかになったという論文もある。

以上のように中高年者は何らかの薬を服用している人が驚くほど多い。我々は医学には素人であるため医者やメディアの情報を盲目的に信用するしかないのだろうか。

ある老人が病院で検査を受け、医者は「特に悪いところはありません」と告げたものの、その老人は「何か薬をください。薬を飲まないと不安で、不安で」という。笑い話のような話であるが、薬を飲んでいると安心するのだろう。

薬を飲めば当然ながら副作用がある。薬は身体にとって「異物」であり、ある意味では毒でもある。毒が体内に入ると肝臓で分解して無毒化する。しかし、毎日継続して薬を飲んでいると肝臓も疲れてしまうのではないだろうか。酒も同じである。

私の知人に血圧が「220」の人がいる。医者からは「このままでは死にますよ。薬を飲みなさい」と言われていると聞いたが、その知人はガンとして聞かない。何か考えるところがあるのだろう。彼は冬も半袖のシャツで、正月には禊のため神社の池に入って冷たい水を被るという。いつも元気だ。

ある女性は手足が冷えて冷えて困っていると言う。どうしてだろうと考え込んでいた。その女性は血圧が「150」で「降圧剤」を飲んでいる。血圧が低くなって手足に血液が行かないのだろうか。聞くと「降圧剤」を飲んでからだという。高齢になって血圧を下げると脳にも血液が届かなくなりボケてしまいはしないだろうか。

高齢にもなると身体に自信がなくなり、運動をしたり薬やサブリメントを飲んだりして健康維持を図る。冬の零下ともなる寒い朝に一生懸命にジョギングなどしている中高年の姿を見かける。寒いのに大丈夫なのかと心配します。余計なお世話かもしれませんが・・・。

皆、健康が一番だという。確かにそのとおりだろう。しかし、私は次のように考えます。健康な身体を維持することは素晴らしいことですが、要は、健康な身体になって何をするかにあると思います。その「何をするか」を忘れているような気もします。

お金についても同様です。お金を儲ける、貯めることは良いことです。しかし、その先にあるもの、つまり、そのお金で「何をするか」が究極の目的ではないだろうか。

健康もお金も「手段」でしかないのです。健康な身体になって「何をするか」、お金を儲けて「何をするか」。目的を強く持つことによって健康な身体となり、そして、お金も増えてくるのではないだろうか。
拙者の語録から

『健康は笑いから、病はストレスから。病人は笑わない。ストレスは万病のもととなる。ストレスの原因は、不安、不満、苦悩、恐怖、憎悪、嫉妬、緊張、羨望、絶望、怨恨である』

『「薬」とは毒のことである。毒は身体を蝕む。薬は、それを治すことができるかもしれないが、必ず、ほかの多くの機能を害することになる。薬は人体にとって異物である。人体に一番良い薬は「水」である』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』

『誰でも長生きしたいと願う。しかし、長生きして何をするかの目的意識を持つ者は少ない。健康は最終的な目的ではなく、健康は豊かな人生を送るための手段である。夢や目的を持って行動することにより健康で長生きできる』

『情報過多は迷いを引き起こす。マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある』

日本人と相場

日本人の特徴は「真面目である」「秩序を守る」「礼儀正しい」「きれい好きである」「約束を守る」など、民度、素養の高さは世界一といっても言い過ぎではないだろう。なぜなのだろうか。

それは日本の歴史の長さにあると思う。島国であり、単一民族であり、また、四季に恵まれた国である。一貫して継続され長い歴史を持った国である。神武天皇が大和の地に国をつくり、王朝が一度も滅びることなく続いている。日本は世界最古の国です。こうした事実は日本人として誇るべきことだと思います。

また、日本は古来、農業国であった。つまり、日本人は農耕民族であった。農業は主として米作りである。米作りは春に田に水を引き、耕し、苗を植え、秋に刈り取るという作業の間には台風などで風水害もあるだろう。しかし、日本人はそれらを乗り越え、コツコツと農作業を続けてきたのである。

田植えや稲刈りの作業は一家族では賄いきれず、人手を借りての共同作業であった。このような生活の中から、コツコツと努力することや他人への思いやりや礼儀などの作法を身につけたに違いない。我々日本人には、長い歴史とともにこれらがDNAにインプットされてきたのだと思う。

前置きが長くなりましたが、そこで、日本人と相場について考えてみたいと思います。日本での相場の常識とされた「株式投資とは長期に持つものである」について考えてみると、これは農耕民族の資質とうまくマッチしているような気がします。

米作りのように種を蒔いてから刈り取るまでじっくりと待つ。つまり長期投資である。そこで長期的に積み立て投資すれば、株価の変動リスクを抑制でき、最終的には安定した利益を確保できると考える。これはにドルコスト平均法という投資法である。

ドルコスト平均法は、規律のある積み立てで時間分散を進めれば、長期的に収益が上がるという考え方だ。しかし、現実的に長期間にわたり規則正しく、同じ投資信託などに積み立て投資を続けてきた人はどれだけいただろうか。

大手の会社には「従業員持株会」などがあり、毎月の給料から一定の金額を拠出して、その会社の株を買うというドルコスト平均法的な持ち株制度がある。これらも長期投資でコツコツとという考え方からである。我慢すれば報われるという理屈だ。

このような投資スタイルは日本人の性格に合っているようです。しかし、このような投資法も日本経済も発展し、今後も会社がある程度成長していくという前提に成り立っている。しかし、現状を見てみると、シャープや東芝などの例もある。

辛抱強いのも日本人の特徴でもあるが、雨にも風にも負けず辛抱強くバブル崩壊やリーマンショックにも絶えて長期投資ができる人は果たしてどれだけいるだろうか。長期投資は今後も日本経済は上昇するという前提に立っているように思う。

振り返って、日本の成長は高度成長期とバブル期である。このように時期がまた来ると考えてのことだろう。少子高齢化などを考えると高度成長期やバブル期のようなことは期待できそうもない。よって株式市場もこれからは上がったり下がったりの往来相場が続くような気もする。

日本人は民度も高いし、素養の高い。しかし、このような日本人の性格や気質が相場に適しているだろうか。日本人の性格からすると長期投資が最適かもしれない。それを否定するつもりはないが・・・。ある古参の投資家が言う。「高度経済成長が終わった日本では、相場は上がったり下がったり。長期投資が良いなんて幻想だ。長く持ち続ける事ほど辛いものはない」と。

結論は投資家の成績がその証明することになるだろう。

焦らないことです

若葉も芽吹きはじめ、晴れた日には清々しい気分にもなります。ところが・・・。手持ち株の成績を見てみると、いまひとつ気分が晴れない。

なぜだろうと自分に問いかけても分からない。とにかく成績が芳しくない。今のやり方が不味いのかなどと考え、他の手法を模索し始める。しかし、これは今まで辿ってきた道でもあり、同じ繰り返しのような気もする。

自問自答するもなかなか答えが見つからない。このようなことは誰でも経験することであり、常に投資家の頭痛の種となっている。私も何度も経験しており、投資家の避けることのできない道なのかなあと思っています。

しかし、日経平均のチャートを見てください。ここ直近では下降となっていますが、以前の日経平均の株価の動きは小幅な往来相場となっていました。つまり、相場にボラティリティがない状況が続いていました。

我々、短期投資家は値幅取りを目指しています。できるだけ大きな値幅を取ろうとしています。しかし、その相場変動が小さければ値幅もあまり取れません。変動か小さいということは、買い仕掛けしたもののすぐに反転してしまうということになります。

これは当然です。上下の変動幅が小さいためすぐに反転してしまいます。結果として成績が芳しくないとなります。相場全体の変動が小さいため取れないのです。投資手法が原因ではなく、取れない相場展開なのです。トレンドが発生していなかったのです。

このような展開はよくあることで、自分の投資成績ばかり見て唸っていないで、現在の相場状況の見極めも必要となってくるのです。

相場格言に「木を見て森を見ず」とありますが、まさしく現在がそのような状況ではないでしょうか。焦らないことです。『焦りと緊張は多くの失敗を招く』。

答えは常に自分の手の中にある

投資初心者や個人投資家は誰でも安いところで買って高いところで売りたいと思います。私だって望むところです。できるだけ安いところを探すため、移動平均線から、できるだけ大きいカイリ率の銘柄などを探します。

この手法は逆張りとなります。投資手法はどのような手法でも良いのですが、この逆張り手法では売買のチャンスが少なくなります。ハンターが木陰に隠れて獲物がくるのをじっと待ち構えているようなものです。

売買手法はともかく、投資市場は自己責任を前提に自由です。絶対のない投資市場ですが、私なりに長年研究してきた過程で、明らかに間違っていると思われる手法は理解しているつもりです。

では、明らかに間違っている手法とはどのような手法かと興味の湧くところでしょうが、これらについては当欄で何度も解説しています。結論的に言えば「結果的に儲からない手法」ということになります。バカにするなとブーイングもありそうですが、事実は事実です。

では、儲かる手法はどのような手法かと質問されるでしょう。結論は「分かりません」となります。またまたバカにするなとブーイング・・・。長年研究していてもなかなか結論は出ないものです。ただ、儲かりそうだという方向性は見出しているつもりです。

いつものことで恐縮ですが、私の語録に『答えは常に自分の手の中にある。ただ気が付かないだけである。今まで自分が辿ってきた道にその答えがある。』とあります。これは私の投資体験から生まれてきた言葉です。

投資の世界では欲が絡み感情的になって見えるものも見えなくなってしまいます。皆さんも体験はあるでしょう。興奮状態で売買し、後になって、なぜこのような売買をしたのかと振り返ったことがあるでしょう。

相場の世界では冷静さを失い、投資の基本を忘れ、自己の売買ルールさえも忘れてしまうことがあります。つまり、冷静さ、平常心を失っては、見えるものも見えなくなり正しい判断はできなくなります。「欲は盲目」

正しい判断(答え)は常に自分の手の中にあるのです。今まで経験した投資体験の中にその答えはあるのです。それを欲という雑念で見えなくなってしまうのです。誰でも成功体験、失敗体験から学んだことがあるはずです。通常なら、それらの体験が積み上がって成長していくはずです。しかし、相場の世界だけは、その学習が生かされないのです。同じ失敗の繰り返しです。その理由はすでにご存知でしょう。

上記の内容は、投資家個人の考え方や価値観に依存するところであり、何も私が強制するものではありません。しかし、長年投資の世界に携わってきた私の現在の投資に対する方向性は「順張り」と「損切り」です。

正しい答えは常に自分の手の中にあるのです。目の前にあるのです。

中断、放棄の空白

最近の話題は新聞でもテレビでもトランプ大統領の話で持ちきりである。政界、財界も今後トランプ大統領がどのような政策を出してくるのかと戦々恐々としているようだ。

私は、お化けが出てくるわけでもないので、日本に影響のある政策が出てきたならば、それらに対し検討、分析をして最善の対策を講じるべきであって、何も分からない時から異常に神経を尖らせ一喜一憂する必要もないだろうと思う。

これは相場においても然り。先のことは分からないので、何が起こっても良いように万全の対策を採っておけばよい。備えあれば憂いなしである。今、成すべきことは、現在の仕事に集中することである。

さて、投資家の日常は勝っては歓喜、負けては絶望の繰り返しであろう。もし、負けが続くようなものなら落ち込んでしまい投げ出したくもなる。さらに追証などの連絡がくると絶望し、頭を抱えて青天の霹靂状態となる。

このような時、次に投資家はどのような行動を取るだろうか。私にも体験があるのだが、好むと好まざるにかかわらず、多くは「一時休憩」となるであろう。中には「もう相場などやるものか」と市場から退場していく者もいるだろう。

私も同様の体験があり、友人たちは一時仕事を離れて気分転換に旅行にで行ってきたらなどと親切にアドバイスしてくれる。私自身は気分転換が下手なほうなので、残念ながら親切なアドバイスも実行していない。また、酒でも飲んで気分を晴らしたらなどとのアドバイスを受ける。しかし、私は酒を飲んでも悪い状態は何も変わらないと思っているので、今でもヤケ酒は一切飲まない。

このような状況に追い込まれた場合、私自身の体験を踏まえてアドバイスをしたいと思います。このアドバイスが適切であるは、はなはだ疑問ではありますが・・・。ただし、このアドバイスは相場を趣味的に捉えている投資家ではなく、専業投資家に対してのアドバイスですのでお間違いのないように。

古い話ではありますが、『第二次大戦当初、日本空軍はイギリスの絶対沈まない不沈戦艦といわれていたプリンス・オブ・ウェールズをマレー沖海戦で雷撃及び爆撃し撃沈させた。その報を受けたチャーチルは「これほどの衝撃はなかった」と回想録に記している。第二次大戦時に活躍したゼロ戦をはじめ、日本の戦闘機の優秀性は誰の記憶にもあるでしょう。それは当時、日本の戦闘機の優秀性と操縦者の技術力、能力などのレベルの高さを証明したものである。しかし、戦いに敗れた日本は、その後7年間GHQに占領され、日本にあった軍用、民用を問わずすべて壊された。GHQは航空機の製造から研究まですべて禁じた。これは日本人の精神的な強さや能力、優秀性、高い技術力を恐れたためであろう。今になって考えると、この空白の7年間は、その後の日本の航空産業や技術の発展は世界に対して大きく後れを取ることになった。最近になってやっとジェット旅客機や戦闘機の製造を始めたようだか、もし、この空白の7年間がなかったら、日本人の優秀性や技術力、高い能力を持ってすれば、今では自動車産業と同様に航空機産業も世界を席巻していたに違いない。』、とても残念なことだ。

以上のように、研究の中断、放棄の空白の期間が長くなれば、それだけ技術や能力、体験が衰退していくものである。これがいかに後々に悪影響を及ばすかが良い例であろう。当欄で何度も申し上げていますが、相場に手が合わなくなった場合でも株数を減らしてでも市場に留まるべきであると考えます。相場格言に「休むも相場」とありますが、これは投資を生業としている私はとらないところです。

「何事にも落胆しない、あくまでもやり続ける、決して断念しない」

投資の真髄や理論

投資家はそれぞれ投資戦略を持っていて「自分のやり方は常に正しい」と思いがちです。また、投資関連の書籍では常識とされるような必勝法が紹介されている。しかし、それを無条件で信じるのか、また、一つの仮説として実際に検証してみるかで大きな違いが出てきます。

前回もゴールデンクロス売買を解説しました。これらを実際に模擬売買をしてみると、累積損益がプラスになる期間はあったものの、マイナスになる期間もあり、常に良い結果が得られなかった。

では、その他のテクニカル指標ではいかがでしょうか。自慢するわけではないのですが、私ほどテクニカル分析の研究をした者はいないのではと自負しています。当然ながら今までほとんどのテクニカル指標の検証は行いました。

しかし、その結果としては、上記のゴールデンクロス売買と同様の結果となっています。そのため現在ではオリジナル指標の開発にまい進しています。今でも夜遅くまで研究しています。

そこで最近感じることをお話してみたいと思います。株式投資では売りと買いしかないわけですから売買システムもあまり複雑にする必要はないということです。以前に移動平均線を何本も引いて「ここの時はこうする」などと熱心に説明したシステムもありましたが、そのシステムも今はない。

システム開発で一番陥りやすいミスとは「最適化」という罠です。最適化とは過去の一番良いところだけをチョイスして集計しているだけです。ですから過去のパフォーマンスはすばらしいものとなります。

投資家が、これらのパフォーマンスを見て「これはすばらしい」とシステムを採用する。その結果は明らかである。過去の右肩上がりのパフォーマンスから実践に入ると見事に右肩下がりとなります。当然です。そこに明らかに理論はなく、過去の良いとこ取りであるから・・・。私もこの罠にはまり時々失敗することもあります。

では、「テクニカル分析における理論などと偉そうなことを言っているが、あなたは理解しているのか」と質問されそうですが、偉そうに言っている私にも分かりません。ただ、言える事は、明らかに間違っているところを排除していけば、自ずからそこに投資の真髄や理論が存在するのではないでしょうか。これは明らかに無責任な回答でしょう。ごめんなさい。

私は今でも投資の真髄や理論が分からないから研究を続けているのです。しかし、最近の研究で分かってきたこともあります。あるひとつの分析指標である程度の期間(日足ベースで20年間)で緩やかではあるものの収益の上がるシステムが出来上がったとします。

そこに更に収益を上げようとあらゆる分析指標を追加して、そのパーフォーマンスを検証します。多くの指標を追加すると、それなりに収益はアップするものの満足する成果は得られませんでした。

納得しないまま、検証を続けているうちに画期的な指標を発見しました。実にその成績は50%アップとなりました。その指標とはいったいなんでしょうか。それは「損切り」でした。損切りを入れることにより「成績が50%アップ」、すばらしいではありませんでした。

投資とは売りと買いしかないシンプルなものです。なにも難しく考える必要はないのです。投資の真髄や理論はこのようなところにあるのかなあと思う今日この頃です。

己のほかに敵はなし

最近のの投資成績はいかがでしょうか。世界情勢の変化や不透明感の漂う経済状況の中、今後の市場を見通すことも難しくなっているようです。

日本の相場の歴史は江戸時代のコメ相場からと言われています。「相場の神様」と讃えられた本間宗久。宗久が残した「秘録」は21世紀の迷える投資家のバイブルとして頼りにされているようですが、現在、テクニカル分析に使われる「ローソク足」の考案者とも伝えられています。

このように日本の相場には長い歴史がありますが、その間に多くの相場師が輩出されました。伝説の相場師として名を残している投資家も多い。しかし、私が調査した結果では、これら相場師の晩節は有終の美とはなっていないケースが多いように感じました。

今でも著名な相場師と記憶されている投資家も調べてみると、途中で破綻状態となっていたが、幸いに助け舟を出してくれる人がいて助かったという話もある。れらから理解できることは、いかに相場は難しいかと言うことです。

相場はなぜ難しいのだろうか。相場が難しい原因は、投資家自身が難しくしているのではないか、とも考えられる。なぜなら「欲には際限がない」ということに起因している。儲かればもっと儲けようとして、さらに大きな資金を賭けようとする。つまり、欲のエンドレス状態である。これが一番大きな原因かもしれない。

もうひとつは「自己否定の拒否」であろうか。簡単に言えば、人は誰でも自分の考えは常に正しいと思っている。常に正しい行動をしていると考える。そこに自分が相容れない状況が入ってくると本能的に拒否する行動をとる。これは人間として当然の行為である。これは人間が生きていくための本能的な行為とも言える。

この本能的な行為は、相場においては「損失の拒否」という行動に繋がる。つまり、損失を受け入れたくないという心理が働く。結果として、損切りができないことになる。相場で「損切りができない」ことは致命的である。

このように相場を難しくしているのは、やはり「自分自身」ということになる。相場で負ける原因を世界情勢や経済状況のせいにするのは間違っている。私の語録に「己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ」とある。

かなり精神論的になってしまいましたが、投資はビジネスと考えるも相手がいない。投資活動はひとりで悶々として行う。かなりハードである。そのためメンタル面が弱いと損失を被る前に人間的に破綻してしまうということも起こりえる。

しかし、メンタル面を鍛えると言っても一朝一夕で容易にできるもではない。上記のように人間としての本質を見極め、相場から距離を置いて客観的に捉え、感情移入せず売買することが良いのではないかと考えますが、いかがでしょうか。