失敗の原因の追究

投資家は、いつか利益を上げたいと強く願い投資を続けているが、なかなかその時は訪れない。長年投資活動をしているが、成績がいまひとつ芳しくない。このような投資家も多いのではないだろうか。

投資の世界にも少なからず勝ち組とされる投資家がいる。しかし、彼らも初めから勝ち続けていたわけではなく、大きな失敗を経験しながら何らかのきっかけで収益を上げられるようになったのである。

はじめは誰でも初心者であり素人である。初心者でもある時、大きな収益を上げることがある。しかし、それは続かず、どこかで大きな損失を被ることになる。多くの投資家は、この状態からなかなか抜け出すことができない。たまたま追い風に乗って利益を得ただけであり、まさにビギナーズラックだ。

では、勝ち組投資家は何がきっかけで勝ち組になったのだろうか。何が負け組の投資家と違うのだろうか。その要因はいくらでもあるだろう。

そのひとつの要因として、負け組投資家は負けたときにどのように考えるだろうか。「失敗だったな。気持ちを切り替えてまたがんばろう」などと思うのではないだろうか。そこに何か欠けていると思いませんか。

投資に負けると、その悪夢は思い出したくない、早く忘れようとする。多くの投資家はそのような心理に陥る。ここの「多くの投資家は・・・」は、結果的に負け組になる。なぜだろうか。それは誰でも考えそうなことは投資の世界では通用しないということだ。

そこに「失敗の原因の追究」が欠けている。なぜ失敗したのか、なぜうまく行かなかったのかの原因追求が欠けては、何の進歩も得られないのではないだろうか。私は、ここが勝ち組と負け組の分かれ道ではないかと考えます。

損失が続き、負け続けている状態から抜け出すためには、自分が損をしている理由、負けている理由を知らなければならない。負けている理由を知れば、それを改善することで負けは少なくなるはずです。

負け組の中に負けた理由を調べる人は少ない。なぜ負けの調査をしないのだろうか。「いやなことは早く忘れたい、面倒くさい、もっと楽に儲けたい」などの理由ではないだろうか。これではいくら売買を続けても勝ち組に入れることはない。

投資家は自分の売買を振り返り、自分の損失の理由、負けている理由を探すようにしなければならない。早く忘れたいなどと逃げ回っていては前進することはできない。予想や期待、願望だけでは、投資の世界での成功はおぼつかない。

株式投資に真摯に向き合い、損失の原因を究明し、その原因を取り去ることによって、投資家は、自分の勝ちパターンや売買ルールを確立し、勝ち組投資家の道を歩き始めることになるのです。

投資体験

これは過去を振り返っての後講釈ですが、この一年の体験で「株式投資は長期に持続すれば報われる」と考えた投資家も多かったのではないでしょうか。多くの投資家の成功体験はいつまでも記憶として残ります。

その成功体験は今後の投資活動に大いに役に立つでしょうか。もちろん大いに役に立つこともあるでしょう。しかし、その反対もあるのです。もし、現在の相場展開が過去の成功体験と同じような展開となったならば、その成功時と同じような考えで行動するはずです。

たとえば「持続すれば儲かる」という成功体験をしたならば、たとえ相場が下降となっても成功体験を元に「もう少し、もう少し」と頑張るはずです。相場が戻ればよいが、万一、さらに下降するものなら「こんなはずでは」となります。

結果として、損切りが遅れるということになります。つまり、成功体験も成績は五分五分というところでしょう。では、投資の世界で体験は無意味なことなのでしょうか。

相場の世界は大きなトレンドがあり、たまたま上昇トレンド期に株式投資を始めたなら「投資なんか簡単だ」となるでしょう。また反対の下降トレンド期に参入したならは「もう、投資なんかやるもんか」となるでしょう。どちらも相場上の出来事です。

ここで言わんとすることは、短期間での成功体験や失敗体験は、今後の投資活動にあまり役に立たないということです。投資体験とは、ある程度長期間にわたり売買を続けた結果として言えることです。

「石の上にも3年」という諺がありますが、相場上昇期、下降期で売買を繰り返し、歓喜することもあるだろうし、打ちひしがれることもあるだろう。結果的にあらゆる状況での貴重な体験ができるものではないでしょうか。

「私は長期投資だから」と言って、相場上昇期、下降期でも売買しなければ投資体験があるとはいえないでしょう。ただ、ここで長期投資がいけないと言っているわけではありません。投資体験という立場からの判断です。

短期売買で売買を繰り返せば、その回数だけ利益や損失の経験を味わうことができるはずです。その中で、相場に対する考え方、捉え方、売買法を学び、自分なりの投資体験を通して自己の売買ルールが構築されていくのではないだろうか。

いつも述べていることですが、成績が芳しくなくなると多くの投資家は「少し様子を見るか」などと、売買を中断してしまいます。また、やられにやられた場合も同様に売買をストップしてしまいます。(ここでは投資を職業としての立場から述べているものであって、趣味的な投資ではこの限りではありません)

そのような時ほど売買株数を最小単位にしてでも継続していくべきです。なぜなら、投資家が追い込まれたときの心理状態や売買の仕方などの体験が抜けてしまうからです。これこそが投資体験としてとても重要なのです。成績不振による売買中断ではオールラウンドプレーヤーにはなれません。

順風満帆の時は誰でも夢中になって売買を続けます。しかし、アゲンストとなったときこそ貴重な体験ができるわけです。この期を体験せずに長期に収益を上げていくのは難しいのではないだろうか。

天気予報とテクニカル分析

天気の予測の方法は、過去の膨大な気候データの事例を高速コンピュータで分析、処理し、予測するものである。以前の天気予報から比べれば、最近の天気予報は格段の精度があるようだ。

よく考えてみれば、この天気予報も我々のテクニカル分析と同じではないだろうか。テクニカル分析は過去の膨大なデータを分析、検証し、現在の株価水準などを割り出すわけで、基本的思考は天気予報と同じである。

テクニカル分析も的確なデータのもとに分析すれば、半世紀ぶりの降雪を的中した天気予報のように、テクニカル分析もすばらしいものになるのではないだろうか。

さて、あるニュースに「日本株投信の中で唯一ロボット運用だけが利益を上げた」とあった。(ただし、2011年3月の株価下落で起こった時の運用で)。ロボット運用とは独自のアルゴリズム(考え方)を持ち、主観を挟まずシステムの指示通りに売買するものです。

市場が急変時には投資家も動揺するものですが、このような状況下でもロボット運用は、それなりの運用ができたという話である。よく調査してみると、市場急落時にも市場平均より損失が少なかったということであり、現在までのトータル成績は掲載されていなかった。やや宣伝のにおいがした。

しかしながら、最近はロボット運用(システム売買)でもそれなりの収益を上げることができるという話題がちらほら。

私が考えるに、通常のテクニカル分析、たとえば移動平均や乖離率、その他の市場に出回っている分析指標では、一時的な収益を上げることはできても長期間の運用には絶えられないのではと思っています。

私の考えるテクニカル分析は、過去の膨大な事例をデータベースにして、現在の株価変動と照らし合わせて検証することが正しい分析手法ではないかと考えています。何をデータベースにするかは課題ではありますが、考え方は天気予報と同じような手法が正しいのではないだろうか。

今後は人工知能(AI)が話題となっていますが、これらも膨大なデータベースから最適な組み合わせや手法を算出してくるものです。前回も解説しましたが、将棋の棋士とAIが対戦して、勝った負けたと話題となっていますが、いずれAIには勝てなくなります。

投資の世界もいずれロボット同士の戦いとなるでしょう。世の中は常に変化しています。時代背景を読み取り、先駆した者が勝利者となるのだろうか・・・。
『世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまない』

『商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い』

売買は継続すべき

アメリカの大統領選挙も落ち着いてきました。当のアメリカの株価変動より日本の株価変動が大きかったことは意外でした。これはあまりにも情報が偏ってよっていたせいでしょう。

さて、今回の株価の乱高下には冷や冷やしたでしょう。相場とはそのようなものですが「今までコツコツ儲けてきたのに損切りでその利益を吐き出してしまったよ」という投資家も少なからずいるのではないでしょうか。

特にテクニカル分析で安定した収益を上げてきたにもかかわらず、大きな乱高下で損を出してしまった。このような場合、投資家はどのような判断をするのでしょうか。ある投資家は一旦売買をやめて様子を見る。あるいは、ひたすら継続して売買するなど、投資家によってさまざまであると思います。

テクニカル分析の場合は、主に内部要因(株価、出来高、信用残)などを中心に分析します。その内部要因を的確に捉え売買すればそれなりの収益を上げられます。しかし、今回のような外部要因での相場乱高下では、それらのテクニカル分析も通用しなくなります。

突発的な外部要因、つまり予想もしない出来事や事件、事故、あるいは経済的なシステムの変更(公定歩合など)によって、相場は一時的に大きく乱高下することがあります。

このようなことはよくあることですが、我々テクニカル分析者はこれらの問題が発生したときのためにあらかじめその対策を決めておかなければなりません。これらを決めておかないと突然のハプニングに慌ててしまい狼狽することになります。

投資家の最大の敵は投資家自身の感情です。動揺したり狼狽したりしてパニックに陥っては正しい判断はできるはずもありません。「備えあれば憂いなし」。その対策を考えておくべきです。

私の体験から、ショック安など外部要因での株価の大幅な乱高下には、従来のテクニカル分析は通用しません。なぜなら、テクニカル分析は内部要因を中心とした分析であって、外部からのインパクトには対応できないからです。

では、そのような時はどのように対処したらよいのでしょうか。投資活動をしていれば必ずサプライズは起きます。そのために常日頃からその対処を考えておくべきです。

対処法として、一番シンプルな方法は「損切りして続ける」ことです。テクニカル分析は外部要因等によるショックには対応できないと割り切るべきです。ファンダメンタル分析であっても同様ではないでしょうか。

一般的に、突然の暴落などにより評価損が大きくなると、あまりにものショックで放心状態になり、何も手か付かず売買を一時的にやめてしまいます。これが一番良くない方法です。

いままでテクニカル手法でそれなりの収益を上げてきたものの、何らかのショックに遭遇して、たとえ利益を吐き出したとしても、ショックを受け入れて損切りをして売買は継続していくべきです。

投資家の本性

アメリカの大統領選挙の結果を見て金融市場は一時大荒れとなった。株式市場も急落、急騰し投資家はおおいに振り回された。

日本のメディアはアメリカのメディア情報をそのままにコピペ報道している。実際に足を運んでリサーチしていれば・・・。アメリカのメディア自体が偏った、あるいは買収?されての報道では真実は伝えられない。そのような裏事情も汲み取っての報道をしてもらいたいものです。

私の語録に『情報過多は迷いを引き起こす。マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある』と。

さて、今回の乱高下で投資家の皆さんはどのように対処したでしょうか。「大幅に下げられたものの、翌日しっかりと戻したので助かった」という声を聞いた。また、「恐怖におののいて慌てて損切りしたが、その後急激に戻したので失敗した。持続しておけばよかった・・・」という声も聞いた。

皆さんはどちらだったでしょうか。上記の対応はどちらが正しかったのでしょうか。結果論として、持ち株を持続したので損をしなかった方が正しいと思われますか?。今回の急落では、空売りの買戻しが入るから持続しようと、明確な根拠のもとに持続されたのであれば持続は正解です。

しかし、あまりの下げの恐ろしさにあっけにとられ何もできなかったという投資家も多かったのではないだろうか。そのような投資家が持ち株を持続したのは「たまたま、あるいは偶然、」に戻ったのでホッとしている状況だろう。

そのような状況下、自分の売買ルールはどうしたのでしょうか。損切りルールは、なかったのでしょうか。もし、自己の損切りルールがあり、すさまじい急落のため、損切りルールが実行できなかったのであれば、これからの投資成果は危ぶまれると思ってください。

もし、しっかりとした自己の損切りルールがあり、それを実行できたのであれば、将来は明るいと思います。結果的に全値戻しになって、悔しい思いをしたかもしれませんが、これも結果論です。自己ルールの実行が正しいのです。

このようなサプライズはいつ起こっても不思議ではありません。相場の世界とは、そのような世界であるのです。相場の世界で長く継続して収益を上げていくには「たまたま、偶然」は通用しません。

相場の大きな変動ではパニック状態に陥り投資家(人間)の本性が現れます。その際の対処の仕方で勝敗が分かれます。これらのことを十分に理解して、今後の長い投資活動を続けて頂きたいものです。
『人間は、追い詰められたときに真の姿を現す。本心が出る。ふだんは皆良い人。よく見極めよ』

人工知能

最近話題のニュースに人工知能(AI)についての記事がある。特に自動運転車が注目されている。世界的に開発が加速する自動運転車は、行き先を指定するだけで自律的に走行する。近い将来、実用化されるのは間違いない。その場合、運転免許証はどうなるのだろうか・・・。

人工知能の発達により、経済も大きく変化してきます。人工知能により奪われる職業がリストアップされ話題を呼んでいます。

人工知能が奪う職業ランキング(15位)。1. 小売店販売員、2. 会計士、3. 一般事務員、4. セールスマン、5. 一般秘書、6. 飲食カウンター接客係、7. 商店レジ打ち係や切符販売員、8. 箱詰め積み降ろしなどの作業員、9. 帳簿係などの金融取引記録保全員、10. 大型トラック・ローリー車の運転手、11. コールセンター案内係、12. 乗用車・タクシー・バンの運転手、13. 中央官庁職員など上級公務員、14. 調理人(料理人の下で働く人)、15. ビル管理人、など。

最近知ったニュースとして、海外の新聞社では、人工知能が記事を執筆する動きが広がってきているが、日本の新聞にも「AI記者」が書いた記事が載った。中部経済新聞は創刊70周年記念企画として、AIと人間が協力して書いた記事を掲載した。新聞記者も人工知能により奪われる職業にリストアップされるのだろうか。

人工知能をはじめ「人と協調するロボット技術」が世界を切り拓き、ロボット・人工知能研究は世界の研究者から注目されているが、これらにより、今後は産業構造や社会生活が大きく変わってくるのだろう。

また、ビックデータと人工知能により、過去の膨大な情報データを集め、処理して無数の因果関係を解き明かすことによって、未来を統計学的に正確に予測することが可能となる時代は、すぐそこに来ているような気がします。

ビックデータ、人工知能とは程遠いものの、私も過去の膨大な情報データを集め、処理して無数の因果関係を解き明かそうと孤軍奮闘しているところです。過去25年分のデータをもとに分析、検証している毎日です。

最近分かったことは、効率的な投資とは「確率の高いところに集中投資をする」ということです。考えてみれば当たり前のことですが、その「確率」自体、過去のデータによるもので不安要素であることは間違いないところです。

では、このような観点(確率論)を踏まえた上で、実践的な運用はいかにすべきかという問題です。私の考えは、確率の高いところに集中投資して、もし、反対に行ったら即処分して、次の確率の高いところに再び集中投資をするということです。

これを繰り返すのです。結果的に確率論から考えれば確かに儲かるはずです。このようなシステムをプログラムしてシュミレーションしたところ、びっくりするような数値がはじき出されました。収益は急激な右肩上がり。

理論的に正しいことは証明されたと思いましたが、あくまでもシュミレーションの域を脱しきれないし、実践するには勇気が必要だ・・・。

こんな思いをしながら日夜研究に励んでいるところですが、ここでもやはり「すばやい損切り」が付いて回ります。人工知能がいくら発達しても確率的に損は発生するのですから。

私も人工知能には及ばないものの、できるだけ完全システム売買(人工知能?)の構築に頑張っているひとりです。

 

知識より想像力

相場の世界には絶対はない。相場の世界は売りと買いしかない。確実に分かっていることはこのくらいでしょう。あとは長期的な視点で見れば、勝率は50%前後であること、また、売り買い以外には休むということもある。この程度かもしれません。

相場はシンプルさゆえに難しい。勝率50%前後であるならばゼロサムゲームとなり、勝ちも負けも同じくらいで損するのは売買手数料くらいだろうと思う。しかし、現実は大きく異なる。その原因については今まで何度も解説してきました。

私の目指す投資とは「完全システム売買」である。システムの指示に従い何も考えず売買することです。なぜ完全システム売買を目指したかと言うと、第一に自分は相場には向いていない性格だと悟ったからです。初心者のころ裁量売買で大変辛い思いをしたからです。

完全システム売買を目指したころは「そんなことは無理だよ」と冷たい目で見られていましたが、相場の世界で生きていくにはこの方法しかないと固い決意で現在に至っています。その決意は今でも変わっていません。

しかし、その道のりは遠く、現在でも試行錯誤の連続です。新しいアイデアがでると昼夜問わず検証し、その結果にがっかりするという繰り返しです。あれから大分時間が経過しましたが、今では先物市場で完全なシステム売買で運用しています。成績はまずまずです。

一応、目指すところの完全システム売買で運用できるようになったにもかかわらず、人間の欲には限りがないようで、さらなるシステム開発にまい進しています。システム開発の初期は、すでに知られているテクニカル指標を使い分析、検証をしていましたが、結果に納得いかず、途中からは独自の手法の開発に入りました。

現在利用している分析指標もオリジナルであり、分析システムもすべて検証が済んだオリジナル指標です。

株式投資を実践している投資家も何度も壁に突き当たり、迷い苦しみ抜いて現在があるのではないだろうか。私とて同じです。何度やめようかと思ったことか。しかし、やめてしまったら今までの努力がすべて水泡に帰することは分かっています。

独自の指標を採用するということは、道しるべのない道を歩いているようなものです。解説する書物もなく、師匠もいないという暗中模索の中での開発です。真っ暗闇にほおり出された感じです。

物事を成就させるには努力が大切だと言います。努力とは繰り返すことです。しかし、そこに「何のために」という設定がなければいけません。目標無しの努力はあり得ません。目標あっての努力です。

そのような状況下で私が一番重要と考えたことは「想像力」です。今までの体験から学んだことは『想像力を働かすことは、知識を得ることより格段の価値がある。知識は我々を後押ししてくれるが、想像力は道を切り開き、未知の領域に導いてくれる』と言うことです。知識より想像力です。

成功することとは、確固たる信念と目標を持って想像力を働かせながら、繰り返し繰り返し努力するということなのかなと、ひとり思いにふけっているところです。

感情は成績に寄与しない

昨年も日本には多くの自然災害がありました。しかし、そのような中、負の裏には正があるように災害に対して人々は助け合うという精神が育まれてきました。先の震災時でも災害時の日本人の行動に世界から賞賛されました。日本人の民度の高さは世界一であることは間違いありません。

最近は近隣諸国より日本バッシングが多いようですが、民度、素養の高い日本人として、また世界で一番長い歴史を持つ日本人として、自信を持って海外に発言していくべきと思います。

さて、昨年の投資成果はいかがでしたでしょうか。

私の投資手法は、相場の先読みはしませんので今後の展開などは気にしていません。日々の相場の変動で判定し、それらの変動に追従していくだけです。

私は現在でも相場の研究は欠かしません。最近は研究に没頭するあまり体調はいまいちです。私は今まで会社勤めをしたことがないので時間の管理が不得意です。気分が乗ると朝まで研究調査を続けるという状況です。

当然なら私の仕事は運用とその研究です。運用については一日数分で終わりますので、そのほかのほとんどの時間は研究に費やしています。

ご存知のように、私の投資手法は短期のテクニカル分析です。テクニカル分析は過去のデータの検証となります。ある人からは「過去の検証をいくらしても将来は分からないよ」と非難されていますが、私は将来を予測して売買しているわけではないので心の中では「おせっかいはよしてくれ」と思うばかりです。

前記のにあるように「日本人の民度、素養の高さ」は過去の長い歴史から育まれたものであり、現在があるものと考えます。テクニカル分析も長い過去のデータにより現在の水準があるわけで、これらを検証することは意義のあることではないかとひとり思い込んでいます。独りよがりかも知れませんが・・・。

しかし、皮肉にも「民度、素養の高さ」と相場の上手さには相関はないようです。逆に、民度、素養の高さは投資判断の足を引っ張るようです。なぜなら、投資とは他人の裏をかいて儲ける行動だからです。だから日本人は投資には不向きなのだろうかと考えてしまいます。

投資は欲得の世界であるため、どうしても感情が前面に出てきます。投資では往々にして感情は成績に寄与しないことが分かっています。よって、投資家はこれらの点について改めて考えてみる必要があるでしょう。

一番シンプルな売買判定法

あるニュースから。『株式投資の経験の有無を聞いたところ、「現在もしている」が21.7%、「現在はしていないが、以前はしていた」が10.7%で、32.4%が株式投資の経験があった。「売買をしたことがない」は67.6%だった。株式投資の経験率をみると、男性や高年代層、世帯年収が高い層で高く、30代以上の男性は、約3割が「現在もしている」と回答した。

調査結果によると、個人投資家に金融資産の保有意向を聞いたところ、「国内株式」は「増やしたい」が52.0%で、「減らしたい」が11.1%、「増やしたい」という回答比率から「減らしたい」という回答比率を差し引いた「DI値」は40.9だった。「預貯金」では「増やしたい」が37.2%、「減らしたい」が5.5%、DI値が31.7、「国内投資信託」では「増やしたい」が17.0%、「減らしたい」が6.7%、DI値が10.3、「金」では「増やしたい」が10.2%、「減らしたい」が0.2%、DI値が9.9だった。個人投資家がさまざまな金融資産の中でも国内株式に注目している様子が分かる。

株式投資をしている人の割合が年々減少傾向にある中、すでに投資を行っている多くの個人投資家は国内株式に期待しており、保有割合を増やしたいと考えているようだ。』

*注〕〔DI値〕とは、「良い/悪い」「上昇/下落」といった定性的な指標を数値化して、単一の値に集約する加工統計手法のこと。

つまり、現在、投資活動(株式投資)を行っている投資家は、さらに積極的に投資を行おうとする様子が伺えます。良い傾向だと思います。

さて、積極的に投資活動を行うからと言って、投資資金を増やせば良いという問題ではない。投資額を増やせば、それだけ儲かるという世界ではない。そこには運用するスキルが重要なファクターとなってきます。

いつも述べていることですが、投資には売りと買いしかない。テクニカル分析で分析指標をたくさん組み込んでもあまり意味はない。指標はせいぜい2、3の指標の組み合わせで十分でしょう。ひとつの指標でもかまわないと思います。それ以上の指標の組み合わせても、私の体験上、あまり意味をなさないような気がします。

投資の世界では、○○理論などと高尚にもてはやされることがありますが、あまり、それらの理論で儲かったという話は聞かない。もちろん投資基礎要因として理論が重要であることは分かります。しかし、実践向きでない難しい理論をかざされても私たちにはどうも・・・。投資には売りと買いしかないので、できるだけシンプルに捉えるべきではないだろうか。

そこで、一番シンプルな売買判定法をご紹介しましょう。これは以前の勉強会で説明したことがありますが、理論的根拠は希薄なものの、誰でも分かるシンプルな判定法です。

まず、A4のコピー用紙に判定したい銘柄の株価チャートを2枚印刷します。そしてその2枚を重ねます。下側の用紙をAとします。上側の用紙をBとします。

合わせた2枚の用紙の裏から光を当てます。そして、上側のBの用紙を少し右にずらします。下側の用紙Aを現在の株価の変動とします。ずれた用紙に後ろから光を当てると必ずAとBの株価チャートが交差するところがあります。これらはラインチャート(折れ線グラフ)にすると、より明確に判定できます。

Aの株価がBの株価を上に抜いたところが買いとなり、Aの株価がBの株価を下に抜いたところが売りとなります。これはすべて順張りになります。さらに、Aの用紙の右にずらす幅により、短期売買か中期売買か、あるいは長期投資に分けることができます。いかがでしょうか。

自分に合った手法に特化して

投資活動を長く続けていると、自ずから自分の投資スタイルというものができ上がってくるものです。これは意識するしないにかかわらず、本来の自分の潜在的な性格に起因するものです。

短期売買なのか長期投資なのか、また、集中投資なのか分散投資なのか、逆張りなのか順張りなのか等の選択は、他人の話や書物からの知識にも左右されますが、最終的にはやはり自分の性格に合ったスタイルに落ち着くものです。

投資とは継続して行うことであり、その長期間の中で良い投資法だと分かっていても自分の性格に合わない投資手法や投資スタイルは苦痛に感じるものです。よって、その苦痛は長期間の中では続かず、最後にはそれらを排除し自分に合った投資手法なり投資スタイルに収斂していくものでしょう。

そこで、良い投資法だと理解していることは苦痛に感じても我慢して継続していくべきなのでしょうか。苦痛が長期間続くと当然ながらストレスが蓄積されます。良い投資法で収益を上げる(確実ではないが)か、ストレスの蓄積を天秤にかけることになります。みなさんはどちらを選択しますか。

投資の基本はファンダメンタズからが常識とされていますが、私はこのファンダメンタルズの分析が不得意です。ファンダメンタズの分析は企業業績の分析から世界経済の見通しまで多岐にわたります。その分析には多分に主観も入ります。

私には、これらの多くの情報を収集する能力もありませんし、その資料を分析するマルチ的な才能を持ち合わせていないことを自分では良く分かっています。では、投資の基本であるファンダメンタズを無視して投資の世界でやっていけるのか。

投資の世界にもあまりファンダメンタズの影響を受けない分野があります。そうです、短期売買です。売買が短期になればなるほどファンダメンタズの影響を受けなくなります。デイトレードなどはその典型かもしれません。

私は短期のテクニカル分析に特化しています。そして、その分析をさらに深く掘り下げていくことが私のライフスタイルとなっています。自分の好きなことは長時間作業してもあまり苦痛は感じないものです。

しかし、若い頃は徹夜も平気だったのですが、最近は気持ちだけ先走りして身体が付いていかないようで・・・。気持ちは歳を取らないが、体力がついていかない。しかし、愚痴を言っても始まらないので、自分の信じた道をひたすら歩んで行きたい。

余談になりますが、友人が「歳を取ると何もいいことはないなあ、髪は薄くなるしシワもシミ増えてきたし、体力もなくなってきたしなあ」とぼやいていた。確かにそのとおりではあるが、私は「知識と経験だけはあるだろう。さらに自由になる時間もあるだろう」と強がりを言ってみた。

自分に合わないことを長く続けてもうまくはいきません。ストレスが溜まるだけです。それなら自分に合ったことに特化して深く掘り下げて自分の能力を存分に発揮すべきです。