北朝鮮と暴走族

我々投資家の目指すところはキャピタルゲインであり、そのキャピタルゲインは株価の変動によってもたらされるものです。では、その株価変動はどのように起こるのか。当然ながら景気や企業業績の動向などにより変動するわけですが、特に短期売買を目指す投資家にとっては、需給関係を引き起こす内部要因、つまり出来高や信用残高などは見逃すことはできません。

さらには突発的な出来事や事件などのニュースでも株価は変動します。目先筋や材料で売買する投資家は、最新のニュースを魚の目鷹の目で探しています。しかし、何らかの早耳ニュースを聞いたとしても、そのニュースのインパクトが持ち株にどの程度の影響があるか分からない。

トランプ大統領当選のニュースをいち早く分かって、売りをかけて成功したと思われたが、翌日には全値戻しとなって糠喜びとなった。かの有名なジョージ・ソロス氏もやはりトランプ大統領当選で大量に売りをかけたようです。しかし、「そんなはずはない」と、今でも売りを持続して大きな含み損を抱えていると聞く。

ジョージ・ソロスだってうまく行かないこともあるのです。我々個人投資家だって当然ながら損が続くこともあるのです。裁量や思惑で売買することは決して悪いことではありません。ただ、思惑が外れたら早々に撤退するべきです。負けを認める勇気も必要です。

私はシステムトレードであるため、裁量や思惑での売買はいたしません。しかし、人間である以上、やはり大きなニュースなど飛び込んでくれば気になるものです。

最近までの気になるニュースは、やはり北朝鮮のミサイル発射でしょうか。日本は地理的に北朝鮮と近いため、一度に大量のミサイルを打ち込まれたら防御できないと思います。一抹の不安を感じるところです。

メディアでは専門家やジャーナリストが、これらの問題をあれこれ解説しているようです。私は専門家ではないので詳しくは分かりませんが、この問題を私の視点から見てみると・・・。

私は現在の北朝鮮は暴走族のようなものだと考えています。暴走族は徒党を組んで信号無視をしながら暴走します。一般社会からは嫌われ者の存在です。暴走族の特徴としてエンジンを空吹かしをして虚勢を張ります。

しかし、このエンジンを空吹かしは、日ごろ嫌われている暴走族の自己主張のように聞こえます。普段は誰にも相手にされない寂しさから、暴走して「俺はここに居るんだ、みんな振り向いてくれ」と叫んでいるように思えます。

若者が暴走する要因は、自分の存在意義と自信を失うことによって軌道を逸脱していくのです。よって、エンジンを空吹かしは、自分の存在を認めてもおうと主張しているよう聞こえます。

同様に北朝鮮も国際ルールを無視し、国際社会から嫌われています。そのため、暴走族のエンジンの空吹かしと同じようにミサイルを打ち上げて「我々はここに居るんだ、みんな振り向いてくれ」と、存在を認めてもらおうと主張しているように感じます。

話が脱線してしまいましたが、投資の世界は対戦相手も見えず孤独なビジネスです。特に負けが多くなってくると投資家としての自信を失って、自分の存在意義すら分からなくなってしまうことがあります。

そうならないために何をすべきか。それは当欄で何度も解説してますので、今更述べることはないと思いますが、投資の世界は投資家の人生をも変えてしまうような危険もはらんでいます。よって、今、何をすべきか、何をしないべきかを考え、軌道を逸脱し暴走しないようにしたいものですね。

ロスカットは必須

投資市場は長期的な視点ではファンダメンタルズをベースに変動するわけですが、目先的にはニュースや材料などで振り回され変動しやすい。

短期投資家にとっては目先的な突発ニューなどに成績が左右される。私も今回の変動で損切りを余儀なくされた。思い起こせば、トランプ大統領のまさかの当選の時も株式市場は大きく乱高下した。私はその時も損切りした。私とトランプ大統領は相性が悪いらしい。

先物取引には日中取引と夜間取引がある。日中取引は、ほぼ現物市場と相関する変動となっています。しかし、先物の夜間取引は米国の市場の変動に大きく影響されています。そのため、米国市場で何らかの大きな変動があれば日本の先物市場も影響されてしまう。

よって、夜間取引で大きな変動があれば、翌日の東京市場の寄り付きは飛んで窓空けして始まる。もし、今日の株式市場の寄り付きは高いか安いかを判断するなら、先物の夜間取引の終値を見るとよい。夜間取引の終了時間は翌朝の5時30分です。

インターネットの発達により、現在では世界中の情報がリアルタイムで発信され、さらにそれらの情報に投資市場は敏感に反応する。「さて、今日の投資成績はいかがかな」とパソコンを開いて見たら「持ち株ゼロ」になっていた。このようなことはありませんでしたか。

これはどうしたことかと確かめると、知らぬ間に相場が急変しロスカット水準を通過し損切りとなっていた。短期売買ではこのようなことは頻繁に起こる。しかし、ロスカットなしではリスクが高すぎます。

ロスカットの水準を設けて損切りとなるが、もし、ロスカットを入れておかなかった場合、その後の経過はいかがだったろうか。その後の経過を追って見ると「損切りしなかったほうが良かった」というケースが非常に多い。

私自身の売買でも同様です。であるならば、当然ながらロスカットなど入れなければ良いのではないかという考えも湧いてくる。

以前も解説しましたが、ロスカットは海から押し寄せる波と同じようなものであると説明しました。波は100回に一回は大きな波となって押し寄せてきます。さらに1000回に一回は大波となって釣り人を飲み込んでしまいます。

このように、100回に一回ぐらいの波ならロスカットしなくても何とか売買を継続していけます。そこでロスカットなどしないほうが効率的だなどと考えていると、突然1000回に一回の大波が押し寄せてきます。

たしかに、ロスカットしないで持続していれば良かったというケースは多いのですが、投資市場に参加している短期売買投資家であればロスカットは必須ではないでしょうか。もし、これが先物市場で1000回に一回の大波に遭遇したら即「破産」です。

売買手法について

投資家が市場に参入する場合、ある程度どのような売買手法で運用していくかを決めて参入するものです。これが投資手法というものです。投資手法は投資家の数ほどあると言われていますが、どのような手法であっても最終的に収益が上がれば良いわけです。

投資手法を採用するにあたり事前にある程度の模擬売買をします。しかし、模擬売買では完璧であったものが実践してみるとまったく逆の結果になってしまったという経験はなかったでしょうか。

何故そのようになってしまうか考えてみましょう。長期的視点から見れば模擬売買の結果より実戦での結果が下回るのが一般的です。しかし、ことごとく逆になってしまうということは、その手法の利用方法自体が間違っていると言えます。

もっともポピュラーな分析指標に移動平均線があります。通常は、株価がその移動平均の上にあるか下にあるか、また、現在の株価と移動平均線の乖離などを見て上げすぎているとか下げすぎているとか判断します。

この移動平均線に対する乖離率を採用したテクニカル分析手法に、ボリンジャーバンドがあります。これらは標準偏差を利用して分析するのですが、大きく下に乖離したシグマ2で買い付けする、大きく上に乖離したシグマ2で売るなどと判断します。

過去の株価をボリンジャーバンドで売買シミュレーションするとうまく儲かる。これはいいと実戦に入るが結果は惨憺たるものとなる。買いの水準をシグマ2以上にすればよいのだろうかなどと悩む。

たとえば、乖離率を大きくして成功率を上げようとします。すると成功する確率は高くなりますが、反対にそのチャンスは少なくなります。変動の小さい相場では、一年間待ったが一度も仕掛けのチャンスがなかったなどとなります。

待ちに待ったチャンス到来と仕掛けに入ったものの、その時はなんと○○ショックの暴落の時であったなどとなる。なかなかうまく行かないものです。

「自分はボリンジャーバンドを利用して儲けているよ」という話も聞く。結果的に儲かればそれはそれで良いのだが、よく聞いてみると上昇相場でシグマ2以下での買いだと言う。たしかに「上昇相場」という前提なら効率的な売買ができよう。

しかし、下降相場であったならいかがだろうか。同じような成績を収められたかどうか。もし、買いのみであったとすれば、上昇相場であればボリンジャーバンドを利用しなくても他のどのような手法でも儲かるのではないだろうか。

要は、相場のトレンド判定が可能であれば投資手法などどのようなものでも収益を上げることはできる。この点を十分に理解すべきである。たとえ、この投資手法で儲かったとしても相場のトレンド判定なしでの収益は「たまたま、偶然に」の範疇ではなかろうか。

私は常々、相場で収益を上げるには「相場観測」「売買手法」「売買テクニック」であると述べています。このうち「相場観測」による収益ウェイトは85%であると言い続けています。極端な言い方をすれば「相場観測」なしでのテクニカル分析は無効であるとも言えます。

投資家は常に目先の売買手法の良し悪しに走りがちですが、相場で勝ち続けるにはやはり「相場観測」が不可欠となります。トレンドに追従すれば最終的に勝ち組に入ることができます。

「相場観測が重要なことは分かったが、どのようにすればよいのか分からない」と言った声も聞こえてきますが、何も難しく考えることはありません。高度な相場観測分析もありますが、超簡単な方法としては、現在の日経平均が移動平均線(何日線を利用するかは投資家の投資スタンスにより決定)の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドにするなど簡単な方法があります。

投資では主観的、感情的にならず、ある一定の指標の元に売買の判定を下すことが肝心かと思います。

チャレンジこそ我人生

ほとんどの投資家が体験していると思いますが、初心者のころ市場に参入するに当たり夢を抱き、ワクワクとした気持ちで売買を始めたのではないでしょうか。当然ながら投資にはリスクがあるのは理解していました。

そのリスクも「10%損切りで対処すればいいんだ」などと考え参入します。しかし、その期待が裏切られることに時間はかかりません。当初考えていた10%損切りもできずじまい。これらは私を含めて投資初心者が通ってきた道です。こんなはずではなかったと苦悩します。

苦悩しながらも、ある投資家は再度チャレンジしようと考えます。また、ある投資家は志半ばで健闘むなしく退場していきます。退場すれば、その間に培った経験はすべて悪夢となって記憶に残ります。これで良いのだろうか・・・。

日本人は何でも減点方式で考えます。すべてうまくやるのが前提で、うまくいかないことをそこからマイナスします。何かミスをしたりペナルティを課せられるという考え方をします。相場で躓くと当初の夢を抱いた100点から減点していきます。

なぜ日本人は減点主義なのでしょうか。これは日本の教育にあるのではないだろうか。学校のテストは上限が100点と定められていることにすべてが現れています。よって100点以上の点数は取れません。もし、加点方式で良いところだけを評価し、積み上げていくのであれば100点という考え方すらなくなります。

仕事でも同じです。ミスをすると減点されます。良い成果を出してもなかなか認められないのにミスをするとすぐに評価が落ちてしまいます。

このような方式ではチャレンジしたことは評価されず、ミスだけが評価対象になってしまうのです。チャレンジしてミスするなら何もせずに現状維持でよいのではないかという考えも発生してきます。

子どもの時からミスを咎められ減点されるという考え方にどっぷり浸っています。そんな環境を与えられた時、合理的な人間であれば、それなら何もしないのがベストだと考えるでしょう。そして、あえて行動しないという選択肢をとるのです。それが一番合理的だからです。

減点を恐れると、チャレンジすることで得られるプラスの側面ではなく、失敗して失うマイナス面ばかりに目が行きます。何も失わないように、静かに生きるようになるのです。そして、何のへんてつもない人生に行きつくのです。

「チャレンジすれば失敗するかも知れない。しかし、チャレンジしなければ何も得られない」という諺があります。さらに、晩年になり一番後悔することは「チャレンジしなかったこと」という話もあります。

チャレンジは闇雲にするのではなく、それなりの準備をして行動すべきです。それでも失敗することがあります。しかし、その失敗は成功以上の価値があります。失敗は体験を通して人間を大きくしていくのです。

チャンレンジしようとして怖くなったら、自分が減点思考に陥っていることを思い出してください。そして、動かないことはゼロであるという事実を思い出してください。人生を変えようと思うのならチャレンジ以外ありません。

相場心得

相場では勝つこともあるが負けることもある。投資手法は投資家の数ほどある。しかし、相場には絶対はない。これが正しいという正解もない。これらを踏まえて、相場には常に謙虚に向き合うべきである。

投資初心者がたまたま時流に乗り儲けると有頂天になる。相場なんか簡単だと慢心する。相場は長く続けるもの。たまたまの偶然を自分の実力と錯覚したときがピークとなる。慢心は山の頂き。そして慢心は下り坂の始まり。

相場は継続して売買することによって収益を上げることができる。継続は力なり。長い間の売買では山あり谷あり、さらに想像を絶するようなサプライズが必ずある。好調時も不調時にも常に「万が一」のための対策を取っておかなければならない。

相場の勉強をしたからといって勝てるわけではない。経済学を勉強したからといって儲かるわけではない。常識があるからといって勝てるわけでもない。勝つためには実戦を通して体験していくしかない。

理屈は誰でも知っている。分かっているが実践ができない。実践ができない理由は欲が原因である。実践できないことは欲の深さに比例する。欲は感情を揺さぶる。相場に感情を出せば必ず負ける。

相場における勝者は2~3%。相場は継続して売買してこそ収益を上げることができるが、継続して行くと勝者は2~3%となる。嘘のような話であるが現実である。投資家のほとんどは相場に夢を抱いて参入してくるが、現実は非常に厳しい世界である。勝者は夢をみない、勝者は常に孤独である。

今後の相場を見通して投資をする。投資とは将来に対する行為である。しかし、先のことは誰にも分からない。だからリスクを承知で投資をする。リスクとリターンはシーソーのようなものである。不透明な将来に投資するには、いかにリターンを得るかではなく、いかにリスクを抑えるかである。

投資活動に入ると精神状態が不安定になる。それは不安からくるものである。不安とは、先のことを考え過ぎたり、物事の成否を考え過ぎたりすることにより、限界意識が先にたち起こるものである。あまり先のことを考え過ぎるな。大事なのは今である。

相場では負けることがある。負けによる苦悩は負けを拒否しているからである。負け続けると、それを取り戻そうとしてさらに深みにはまる。正常な人間ならば誰でも同じ心理状態となる。たから、ほとんどの投資家は最終的に負けることになる。負けは素直に認め、その原因を追究することである。負けを認める強さが必要です。

相場は投資家の思い通りには展開しない。投資家の都合で指値やナンピンをしても相場は我関せずである。だから相場は投資家の思い通りの展開とはならない。主役は相場(市場)であり、投資家は脇役であることを理解しておくべきである。

相場は難しい。儲けるために近道しようと思っても相場には近道はない。たまたまの偶然はあるが、勝者として勝ち残るためには根気よく続けるしかない。あきらめないことです。他に方法はありません。

投資手法の多様性

短期投資家で「買いのみ」であれば、多少の下げでも成績が悪くなってしまいます。私が「空売りもやってみたら」とアドバイスしても頑として「買いしかやらない」と言う。株式投資は買いだけという思い込みが強いようだ。

私が考えるに、株式投資で「買いだけ」であれば長期投資ではないかと思う。長期投資であれば多少の下げがあっても長期投資だからあたふたしないでゆったり構えていられる。

しかし、短期(売買)投資では、少し下げか続くと買っても買ってもに成績がマイナスになってしまう。安いところを逆張りだといって買い下がるものの大勢には勝てない。

短期売買で買いのみだけでは視点が偏ってしまうのではないかと思う。買いのみでは、常に上がりそうな銘柄だけに目が行ってしまう。短期的売買における勝率は50%前後であるから視点が偏っていてはうまく行かないと思う。

空売りをすることにより、中立的、客観的な視点で相場を見ることができるのではないだろうか。たしかに、買いも空売りもとなるとその判断も難しくはなるが、買いのみでの売買より投資技術や体験がいっそう増し、上達するのではないだろうか。

投資家の考え方も千差万別であるが、このあたりで投資の多様性も考えてみてはいかがだろうか。株式投資には買いだけでなく空売りもできる。また、両建てによるサヤ取りもある。さらに高度な「つなぎ売買」もある。

信用取引残高を見ると、やはり買残が売残を上回って(2~5倍程度)いる。つまり、信用取引においても買い方が多い。以前よりは空売りをする投資家も増えてきているようだが・・・。

もし、単独の空売りが怖いと言うなら、買いの手持ち株を決済、または損切り時に買い銘柄はそのままで、同銘柄に空売りをかけてみてはいかがだろうか。これで、持ち株はロックされた状態になり、その後、相場がどのように変化しようとも損益は変わらなくなります。

そこで、改めて客観的な視点から相場動向を探り、相場上昇と判断したなら空売りを処分し買いのみとします。反対に相場下降と判断したなら買いを処分して、空売りのみとします。

もし、処分後に相場が思惑と反対に転換した場合には、即座に反対の建玉を入れて再び持ち株をロックし、相場動向を注視します。これらを繰り返しながら相場の波を泳いでいくのです。この手法は昔の相場師が取り入れていた手法です。

投資手法は数多くあります。ひとつの手法で頑張るのも良いのですが、投資の多様性にチャレンジして投資の幅を広げることも、これから長く続くであろう投資活動には重要ではないかと考えます。

危機管理、危機意識

北朝鮮情勢が緊迫度を増している。トランプ政権は北朝鮮が6度目の核実験を実施する兆候がみられれば「先制攻撃」を行う準備をすると伝えた。

米軍の原子力空母カール・ビンソン、ロナルド・レーガンが朝鮮半島沖に接近している。一方、北朝鮮はミサイル打ち上げや核実験などで徹底抗戦する姿勢を高めている。圧力を強めるトランプ米政権をけん制する狙いがあるようだ。

現状、北朝鮮情勢はもはや一触即発の状況にもかかわらず、日本ではノー天気のお花畑状態である。危機管理や危機意識がまったくないように見える。これを「平和ボケ」と言わずに何と言うのだろうか。

テレビのワイドショーなど見ている場合ではないだろう。我々投資家は世界情勢の変化によっても成績が左右される。報道機関も現在おかれている日本の状態を最優先で国民に知らせなくてはいけないはずだ。

投資市場は国内企業状況や国内経済、さらには世界経済の状況をすべて織り込んで変動している。投資家であれば、そのような状況をすべて網羅して把握することは難しいだろうが、せめて分かりやすい身近な事象だけでも把握しておくべきであろう。

お花見の季節でもあるが、花見で酒を飲んでいる間でも世界は刻々と変化し何が起こるかわからない。ほろ酔い気分で家に帰って、持ち株の成績を見ようとしたら、持ち株はすでに処分されてなくなっていた、などないように。

そのためにも持ち株には常にストップロス(逆指値)を入れておいて、万全の体制にしておかなければならない。これが投資家として実践しなければならない最低限のルールである。

私たちの身の回りには危険がたくさんある。「君子危うきに近寄らず」とあるが、しかし、自ら避けられない危険もある。自然現象や今回の北朝鮮情勢、外部からの予想もしないサプライズなど。

海の波は100回に1回は大きな波となって海岸に押し寄せるという。さらに1000回に1回はもっと大きな波となって押し寄せるという。津波でなくてもこのような状態だ。もし、これらの知識があれば、穏やかな海だからといって岸壁近くで釣りをするのはリスクがあるということが認識できるはずだ。

つまり、リスクのあるところには常に危機管理や危機意識をもって対処しなければならない。リスクがある程度事前に予想されるものに対しては、完全とは行かないまでもそなりの対策を講じておくべきであろう。「備えあれば憂いなし」

青葉が芽吹き、色鮮やかな花が咲き始めました。我が家の花壇にもバラの花が満開です。過ごしやすい季節となりましたが、投資家であれば常に心の隅には危機管理や危機意識を持っておくべきでしょう。

投資家の目的はひとつ。異なるのは投資手法や相場認識程度であろう。目的は投資収益に尽きる。私が考える投資とはビジネスであり、それを生業としている。では、その目的(生業)を達成するために、乗り越えなければならない障害がある。その障害とは何であろうか。

人生を祝うの言葉に「福・禄・寿」がある。「福」は、一家が円満で、家族が皆元気で子孫が繁栄しているのを表します。「禄」は、収入財産に恵まれていて、安定していることで、最後の「寿」は長生きのことを表現しています。

当欄の範疇では、我々が目指すのは、やはりこの三つの中の「禄」であろう。つまり、「収入財産に恵まれていて、安定している」ことになるだろう。しかし、収入財産は働かなくては発生しない。

我々は収入を得るために投資活動をしている。これもりっぱな労働である。他人になんと言われようとだ・・・。では、投資活動の中で一番障害となるのは何であろうか。何が障害だと思いますか。これは投資家全員に共通した問題です。

それは簡単です。それは「損失」です。損失が投資家全員を悩ます障害となっているのです。投資に絶対はありませんが、投資においては大なり小なり損失は絶対発生します。

損失を回避することができなくとも損失を最小限にとどめ、運用していくのが勝ち組と呼ばれる投資家たちです。しかし、勝ち組であっても損失、損切りには苦痛を伴います。そして、度重なる苦痛はストレスとなりボディブローのように効いてきて投資家を悩まします。

また、私は常々、投資家の成績はその投資家の性格に起因すると述べています。投資に向く性格、投資に向かない性格があるのも事実です。心が折れやすい人、逆境に強い人がいるのも事実です。

では、投資に向かない性格で心が折れやすい人は、客観的にみて投資で収益を上げることができないのでしょうか。投資に向かない性格で心が折れやすい人とはいったい誰なのか。何を隠そう、それは私なのです。

何事にも問題や障害を打開する方法はあるものです。それは思考習慣で軽減できると私は考えています。このような問題に対しては、私は下記のような対策で実践し克服を目指しています。
投資に向かない人、心が折れやすい人の特徴とは。その問題点と対策。

問題点1、過去の失敗を引きずり、いつまでもくよくよしている。
その対策、過去の後悔や未来の不安をいったん脇に置いて、今この一瞬に集中する。

問題点2、先のことを考えすぎたり、漠然とした不安や心配を堂々巡りさせている。
その対策、不安や恐怖に直面したときに、曖昧さを排除し具体化することで解決策を考える。

問題点3、物事を先延ばしにして、すばやい行動や実行ができない
その対策、変えられないことではなく自分ができることに焦点を絞り行動する。

問題点4、視野が狭くなりすぎて、いろいろな視点や角度から物事を判断できない。
その対策、自分の立場から離れ、多くの視点から考えることで常に冷静さを保つ。

問題点5、悪いことはすべて他人のせいにする。
その対策、置かれた環境や辛い状況など自分では変えられないことを受け入れる。

問題点6、いつも誰かと比較して自分の欠点ばかり見ている。そこに自分の信念がない。
その対策、長所も短所も含めて等身大の自分を受け入れることで適切な信念を持つ。

問題点7、自分の置かれている立場にいつも愚痴をこぼしている。
その対策、置かれた環境や辛い状況など自分では変えられないことを受け入れる。

問題点8、完璧にやろうとしすぎている。
その対策、0か100かの極端な思考から抜け出し、複数の基準を設定することで物事を柔軟に捉える。
投資に限らず、多くの逆境に直面した時には誰でもストレスを強く感じます。よって、上記のような思考習慣を身につけ、勝ち組に入れるよう頑張りましょう。

証券投資の優位性

東京市場は往来相場からやっと変化が出てきたようです。相場格言に「小回り3ヶ月」とありますが、その格言どおりになるのでしょうか。

キャピタルゲインを得ようとするには株価に変動がなけれはなりません。儲けようといくら頑張っても株価変動がなければ利益を得られません。自分の成績と株価変動(ボラティリティ)の相関性も考えておかなければなりません。

ただ、相場に変化が見られるといっても最近は外部要因のリスクが高くなってきています。ご存知のように、北朝鮮、韓国、中国、米国などのリスクです。中国の経済指標は、ほとんど捏造であり、実態が分かりません。中国の株価は不思議と3000ポイントを割り込みません。もちろん株価維持のための操作をしています。

韓国の経済も低迷しています。1997年のアジア通貨危機がきっかけとされる韓国の金融機関の不良債権問題が一気に吹き出て、国家破産のすれすれのところまで追い込まれたが、国際通貨基金(IMF)の支援で命拾いをした経緯があります。また、日韓通貨スワップ協定は延長されない見通しで、両国の関係悪化が続いています。北朝鮮問題もしかりです。

投資家は、このような外部要因によるリスクを常に考えておき、その対策を十分備えておかなければなりません。最大のリスク管理は「損切り」にあることは常々申し上げています。

さて、話題は変わりますが、資本主義経済で一番利益を上げられるものは何でしょうか。それはもちろん起業することでしょう。そして上場して大株主になることではないでしょうか。

世界の億万長者のランキング上位のほとんどはビジネスオーナーです。ビジネスオーナー、イコール自社の大株主である。しかし、起業が成功しビジネスオーナーになり、大株主になることは株式投資で勝者になることより難しいのではないでしょうか。

もし、起業ができないとすれば次はなんだろうか。それはもちろん投資でしょう。投資にもいろいろありますが、代表的なものは証券投資や不動産投資です。不動産投資はある程度まとまった資金がなければできません。一方、証券投資は小額な資金でも可能です。であるから私達個人投資家は証券投資に励んでいるわけです。

株式投資の所得税は20%です。株式投資の所得税は他の税率の中で一番低いのではないでしょうか。それだけでも有利なはずです。私が証券投資で一番魅力に感じているのは税率はもちろんですが、一番の魅力は「換金性」です。必要になれば即換金できます。

証券投資では、かなりの面で優位性があります。この優位性を利用しない手はありません。あと残るのは「投資手法」です。よって、投資家自身の投資手法に磨きをかけて投資資本家となることです。

経済書として話題になっているトマピケティーの21世紀の資本では、資本家とそれ以外の人(労働者)の格差がなぜ広がるのかについて記載されています。彼は「財産を持つ金持ち全体が、株式投資や不動産収入などで、どんどんお金が増えていくペースと労働者全体が働いて経済を成長させるペースを比べたら、前者の金持ちの財産が増えるペースの方が上である」と説いています。

どうした日本

最近、国会は大事な法案をないがしろにして、一地方の問題を云々して騒いでいる。国民もいい加減にあきれているのではないだろうか。騒いでいるのはメディアだけだ。大事なのは法案の議論や世界情勢であろう。北朝鮮からはミサイルが発射されているというのに・・・。また、中国も沖縄県・尖閣諸島への攻勢を強めている。わが国を取り巻く安全保障環境の変化への対応など、重大問題が山積しているのにメディアはどこ吹く風だ。

私はいつもマスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)であると言っている。時としてメディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがあるとも言っている。

よって、私はテレビや新聞は見ないことにしている。一方通行の情報であるテレビや新聞では編集者や製作者の意図に大きく左右される傾向がある。これでは、知らず知らずのうちに洗脳されてしまうことにもなる。

一方、ウェブサイトのブログやフェースブック、ツイッターなどは賛成意見や反対意見など双方が網羅されており、両方の意見を見て、聞いて自分で判断することができる。もちろん過激な意見や常識外れの意見もあるが・・・。

一般的に反対する声は大きく激しい。常識的な人たちはあまり意見も言わず静かに見守っている。そのため、メディアは声が大きく激しい方に耳を傾けてしまう。そして売らんかなの商業主義のメディアが面白くおかしく報道する。報道内容が正しかろうが間違っていようが報道の自由をかざして報道する。

本来メディアとは中立で、事実を賛成意見、反対意見を織り交ぜて報道すべきであるが、最近のメディア報道はかなり偏っていると思う。偏向や隠蔽、捏造報道が蔓延しているような気がする。これでは日本国民を正しい方向には導けない。

ご存知のように米国トランプ大統領は米国メディアを激しく非難している。メディアの偏向、歪曲報道をして、自分の意見や考え方を正しく報道していないと怒っている。そのためツイッターなどを利用し、広く国民にストレートに広報している。

メディアの偏向、歪曲報道は世界的な傾向なのか?。最近の日本のメディアを見ていると多分にそのような傾向が強いように感じる。私はメディアの偏向、歪曲報道が日本を貶めているような気がしてならない。

よって、メディアの報道には十分注意していかなければならない。投資関係の情報においても「カリスマ投資家」「勝率80%」「絶対に儲かる」「○万円を○億円にした」「極秘の情報」など興味をそそるタイトルが並ぶ。

相変わらず投資詐欺の事件が起きている。困ったものだ。これからは自分の考えや理念をしっかり持って、他人に左右されることなく投資活動にまい進していただきたいものです。