投資家心理とシステム

最近の株式市場は、安値圏でのもちあい状況にあり方向感のない展開となっています。これらに伴い、投資家の心理状態もあまり芳しくないようだ。

私の分析システムには「相場観測」指標が搭載されていますが、これらの指標で現在の相場状況はある程度把握できますが、それより、もっと明確に分かる方法があります。

それは問い合わせの数とその内容です。その特徴は、現在のような安値もちあい状況であれば「これから相場はどうなりますか」「持株は持続していても良いだろうか」など、どちらかと言うと後ろ向きな投資家の不安な心理状態が読み取れます。

相場の上昇初期においても同じような質問がありますが、声はやや明るく、どちらかというとやや前向きの不安な心理状態となっているようです。これらは、昔も今も変わっていません。

投資家は、いつも不安の中にいます。では、相場の天井や大底ではどのような状況になるかと言いますと、天井圏では、ほとんど相場の行方などの質問はありません。分析システムの問い合わせが多くなります。成績が良くなるため、投資家はウキウキ、イケイケ状態になり、誰にも相談する必要もなくなります。

大底ではどうかと言うと、これまた、ほとんど問い合わせはありません。ダンマリを決め込んで冬眠に入ります。誰かに相談する気力もなくなります。

天井や大底の期間はあまり長くないため、問い合わせのない期間は少ないのですが、その他の相場展開では、やはり、あれこれと質問がきます。若い人はメールで、年配者は電話できます。「損切りしなければいけないのは分かっているのだが・・」など。20年前と何一つ変わっていない。

私のところは「よろず相談所」ではないのですが、投資家の心理状態はよく理解していますので、できるだけ丁寧に、時には厳しく答えているつもりです。かつて、私が辿ってきた道でもありますので・・・。

相場の変動の要因には、基礎要因であるファンダメンタルズ、需給関係、そして投資家心理などがあります。相場の急騰、急落では、投資家心理がオーバーヒートして、予想も付かないような状況を作り出すのです。このようなことから、私は、投資家心理について、非常に関心を持っています。

私のオリジナル指標である「目標値」や「抵抗線」などは、統計上から算出した指標ですが、これらを見ると、大多数の投資家の心理状態がわかります。持株がどの水準になったら利食いするか、また、どの水準で損切りするかが統計上にはっきりと出てきます。これらの指標は、だいぶ昔に開発した指標ですが、今でも機能するということは、投資家の心理は、いつも変わらないという証明でもあります。

このようなことから、私は、世の中が、どのように進化しても、どのように変わっても、変わらないのは投資家心理であると思っています。これは非常に重要な意味を持っています。

投資の世界は、技術論だけでは勝てないのです。前回も説明しましたように、同じ分析システムを利用しても「勝ち組」と「負け組」に分かれてしまいます。その理由として、投資キャリアの差もあると思いますが、そこには、多分に投資家特有の心理状態が働いているものです。

投資技術書を読んでみても、私は、投資家心理の解説なしに、技術論ばかりの内容の書籍は、あまり関心をもたない。「最大ドローダウンは50%になるときもあるが、最終的にはこんなに利益が上がりますよ」的な内容では、実践で投資家は耐えられない。著者は実践していない。

時代が変わっても、そこに、変わらない投資家心理があることを忘れてはいけない。分析システムも、投資家心理を考慮したシステムでなければ続かない。

プロのシステムエンジニアは、その作成において素晴らしい能力を発揮します。私も今まで、このようなプロの作成した分析システムを見てきたが、とても素晴らしい。そのようなシステムを見た私は、自分の能力のなさにがっかりしたものだった。

しかし、そのような分析システムは素晴らしいものの、内容を見てみると「あれもできます、これもできます」の内容が多い。投資家に対するアピール度は高い。しかしながら、問題は、製作者が株式投資の本質を理解していないということにある。

投資家が本当に求めるものは「投資家にあまり心理的な負担をかけず、長期間の運用に耐えられるシステムにある」のではないかと考えますが、いかがでしょうか。

ネガティブな話ですが・・・

投資家であれば誰でも「株式投資で生活をしていきたい」と考えたことがあるでしょう。そのような大志を抱いて市場に参入してくる投資家も多いと思います。現在もそれらの目的で孤軍奮闘しているものと考えます。

しかし、その希望が失望に変わるのに時間を要しません。これから投資市場に参入しようと考えている方には申し訳ないのですが、「株式投資で生活をしていく」ということは、はっきり言って無理です。

私の周りを見ても、投資だけで生活している投資家はいません。中には、ひっそりと儲けていて、そのことは絶対に他人には話さないという人がいるかもしれませんが・・・。

私の知る限り、長いスパンで見れば99%の投資家は夢破れて退場していきます。投資の歴史は長く、江戸時代の米相場から始まったとも言われています。それなのに、一時はカリスマと呼ばれていた投資家も今はいない。

冒頭から非常にネガティブな解説となり、肩を落としている投資家もいるのではないでしょうか。しかし、そのような反面、私は、どのような仕事でも、やり方によっては生きる道はあると考えています。

なぜ、このような話をしたかと申しますと、これから投資市場に参入しようとしている方や投資初心者の考え方や、その心構えがまったくできていないというところにあります。

私から言えば「甘い」の一言です。投資の世界に、一般社会のような感覚で参入しようとしています。相場の世界は分からないので、やむを得ないところはあるのですが・・・。すでに投資キャリアの長い投資家であれば理解されていると思いますが、相場の世界は一般社会での常識や理屈は通らないところが多くあります。

教養があり、人付き合いの上手な人であれば出世も早いでしょうし、それなりの待遇や地位も得られるはずです。しかし、相場の世界はそうはいかない。まず、相場の世界は人付き合いがない。経済学を学んでも、やる気があっても、それなりの努力をしても勝てない。

であるから、当然ながら初心者が相場の世界に一般社会の常識や理論を持ち込んでも勝てることはない。「これから頑張って、投資の世界で生きていこう」と考えている投資家には怒られてしまいそうですが・・・。

投資家から「ぜひ、先生にお会いして、相場の話をお聞きしたい」との連絡がある。そのような時、「私は先生ではなく、個人投資家であり、私の顔を見ても儲かりませんよ」と、冗談交じりに返答する。

ある時、北海道から「ぜひお会いしたい」との連絡があった。何度も連絡があり、真剣そうなので会うことにした。お会いして3時間ほど会話をした。「今は、すでに仕事をやめ、株式投資で生活していこう」と考えているとの事。

家族を抱えているため、その話も真剣だった。私は「それになり準備をしているのですか」とたずねると「大丈夫です」と答えた。更に話を突っ込んで聞いてみると「投資金は150万円」と言う。私は絶句した。

相場の世界に夢を抱くのは大いに結構なことですが、あまりにも考えが甘すぎる。甘いというより勘違いに近い。私の歩んできた投資の世界には、なぜかしら、このような考えの人が多い。なぜなんだろうか・・・。

私は、これから投資を始めたいという人に相談を持ちかけられたときには、必ず、「やめなさい、その方が幸せに暮らせますよ」と言っている。本心でそう思っている。私自身も自分が選択した道ではあるといえ、その厳しさは身にしみている。

私は今でも、投資の世界に身をおいていますが、気持ちの上では毎日、崖の渕を歩いているという心境です。投資家には「明日の保障は何もない」という心構えで投資活動を行っています。

若い世代の人たちは、今後、年金制度の破綻などが予想され、これからの社会は国には頼れないという考えを持っているそうです。そのためか、若いうちから老後の心配をしているということも聞いた。また、多くの団塊の世代のリタイヤにより、老後が心配だという話も聞いた。

そのような人たちは、国や社会に頼らず自分自身で何とかしようと考え、投資の世界に足を踏み入れる人達も多いようです。このような人達が安易に投資の世界に参入し、大切な資金をなくしてしまうことのないように、ここに警鐘しておきます。

何度も申し上げていますが、投資の世界は甘くはありません。一般社会の十倍、いや百倍の努力をしても投資で生活していこうということは難しいものです。相場の世界は、白か黒か、丁か半かの世界でもあり、一般社会で培ってきたものは、ほとんど役に立たず、今まで経験もしたことのない世界なのです。

かなり暗い話題となって、私のネガティブさの本領を発揮したところですが、しかし、上記で申し上げたように生きる道はあると思います。何が正しいか分からない、答えのない世界ではありますが、その方向性だけ間違っていなければ、いずれその目的は達成できるのではないかと考えるところです。

相場に限らず、何事にも困難はつきものです。その方向性や目標を見失わなければ、その困難は体験という大きな財産となり、そのバランスは必ず取れるものです。

「成功しないのは、成功するまでやらないからである」

システム開発とは・・・

私は現在、少々悩んでおります。それは、投資の世界は、売りと買いしかないわけなので、分析システムもシンブルでよいのではないか。しかし、投資家は、それぞれ投資に対する考え方が異なるので、これらにも対応できるよう多くの分析指標を装備した方が良いのかなど。

私自身にも体験があるのですが、投資家は収益を上げる目的で市場に参入するわけですが「その目的が達成できればどのような投資手法でもかまわない」と考えがちですが、実際にはそのようにはならないようです。

たとえば、売りと買いの指示しかないシステムでは、そこに投資家の考えを挟む余地はまったくありません。そのためか、実際にこのような完全システム売買での運用はなぜかつまらない。

投資家の個人差もあると思いますが、投資においては自分の考えによる判断や、あれこれと検討、検証することが楽しいという投資家も多いようです。このように、その目的は同じであっても、その手段は異なります。

このように異なる投資家向けに分析システムを提供する立場では、そのシステム構築にも悩む。多くの投資家からアンケートなどを取って、それらを参考にシステムを作り上げるという方法もあるのですが・・・。

以前の話ですが、あるシステムエンジニアが株式分析システムを作り上げた。そのエンジニアは親切なのか、ユーザーの希望を取り入れ次々と分析指標を追加し、バージョンアップしていった。結果、その分析指標は数十種類となった。

結局、これらの分析システムは誰も使いきれなくなってしまった。どの指標をどのように組み合わせて運用すれば良いのか開発者も分からなくなってしまったようだ。

選択肢の多いのは大いに結構なことですが、あまり多すぎるとどの指標をどのように利用してよいのか迷ってしまう。現在の情報化社会と同じように、ネットなどで株式情報を検索すると洪水のようにあふれ出してくる。どれが正しく、どれが間違いであるかも分からなくなってしまう。

このように迷いながらもシステム開発を行っているわけですが、最近は、重要な指標のみで、できるだけシンプルな構成で良いのではないかと考えています。しかし、多くの投資家の皆さんの考えを無視しているわけではありません。

システム開発というのは孤独であり、ひとりで黙々とパソコンに向かって作業しているわけです。開発がスムーズにいけば時間を忘れて徹夜作業。行き詰れば、何日もキーボードを打たない日もあります。あまり人間的な仕事とは思えませんが。

大いなる中高年チャレンジャー

私は苦手とする執筆活動が終わり、ほっとしているところです。当コメント欄を毎週書いていることもあってか、原稿書きは以前より少しは楽になったものの、苦手なものはいつになっても苦手であることには違いありません。

さて、次に取り掛かろうとしていることは、やはり分析システムの構築です。さらなるレベルアップをしたいと考えていたことです。これらに伴い、少しずつではありましたが、その準備をしていました。

すでに、これらのシステムにおけるバックテストは完了し、あとは運用システムのプログラム作成のみとなっています。プログラム作成は、時間と気力の戦いであり、大変な作業でもあります。

「システム開発がそんなに大変なら外部に発注したら」などと言う友人もおりますが、そうはいかないのです。一般的なシステム開発ならいざ知らず、分析システムは、そこに極秘のノウハウが組み込まれているわけですから、簡単に外部発注などとはいかないのです。

パフォーマンスにつきましては、以前に増して膨大なバックテストを行って参りましたので、それなりの結果を得ました。検証でのテクニカル分析手法は1指標(オリジナル)のみで、サブ指標がもうひとつあるだけです。非常にシンプルです。

売買は寄付きのみの売り買いのどてん売買であり、場中での売買は一切しません。場中では損切りのみです。分析指標はひとつ(+α)であり、寄付きのみの売買ですので運用はいたって簡単です。無駄なものはすべてそぎ落としました。シンプル・イズ・ベストという考えの下に構築しました。

これらの開発に対して問題がないわけではありません。上記でも申し上げましたように、プログラム作成には、多くの時間と気力と体力、さらに忍耐の継続が必要となってきます。はたして、それらに私自身が耐えられるかということです。

よく以前から言われていたことですが「あなたのシステムは使い勝手も悪いし、見栄えも悪い、素人が作っているようなシステムだよ」と陰口をたたかれていました。実際に、私はシステム開発やプログラム作成は独学であるし、プロが作成したようにはいかないのは十分承知しています。

そこで私の独り言ですが「いくら使い勝手が良くても、いくら見栄えが良くできていても、儲からないシステムでは何にもならないんじゃないの・・・」と。

実際、私の年齢(?)で、システム開発を行っている人は皆無に近い状況です。しかし、そこは変わり者と言われる私としては、大いなる夢と野望を持って、中高年チャレンジャーとして、投資家の皆様のため、私自身のために頑張りたいところです。

 

リスクと売買ルールと・・・

投資とは、そこに発生するリスクを受け止めながらも、将来に対して利益という見返りを求めるものです。投資家は、リスクを抑えながら、いかに多くのリターンを上げようかと日々努力し、投資活動を行っています。

こうした投資活動の中で、投資家を一番悩ますものはやはりリスクです。投資にはリスクがつきものであることは理解しつつも、その対策に頭を痛めているのが現状ではないでしょうか。

このリスクは、投資家を大いに悩ませ不安に陥れます。これらの悩みや不安は、常に投資家に影のように付きまとい投資判断を狂わせるという結果になります。

投資とは「長期間にわたり継続して運用する」ものであり、その過程において収益が積み上がってくるものです。しかし、その継続性を絶たれるのもリスクです。

リスクとは、その投資判断を狂わせ、投資の継続性が絶たれてしまう大きな壁となって投資家の前に立ちはだかっています。投資家は、このリスクという問題から逃げることはできません。

これからも投資活動を続けていこうと考えるならば、このリスクという問題を正面から受け止め、これらと対峙して解決していかなければなりません。

また、投資家の悩みや不安を解消する手段として、売買ルールの明確化があります。正しく構築された売買ルールは、投資の継続性という点からみても非常に有効であると思います。

投資活動においては常に決断を迫られます。これらの銘柄は投資対象として適性だろうか、また、持ち株を決済するべきか、それとも持続するべきかなど決断の連続です。

投資家であれば誰でも体験されていると思いますが、これらの決断も投資の成果により大きく左右されるものです。成績が良ければ強気になり、成績が悪ければ弱気となって、そこに投資の一貫性は見られません。

投資においては、そこに損益が発生するため投資家の感情が大きく揺さぶられるものです。しかし、投資においては、そこに感情移入せず淡々と事務処理をするがごとく処理していくものであると考えます。そのためには、明確な売買ルールの構築が不可欠となってきます。

効率的な売買ルールの構築は容易なことではないのですが、努力を惜しまず継続することによって、その成果は確実に自分のものとなってくるはずです。

明確な売買ルールにより、投資家の裁量的な判断を排除し、運用における精神的な負担を軽減することによって継続的な運用が可能となります。そして、継続的な運用が収益の積み上げとなってきます。明確な売買ルールによる売買は、システム売買と呼ばれ、今後の投資手法の主流になると思われます。

投資家は、これからも長い投資活動を継続していくものと考えます。そのためには、そこに投資家自身の明確な投資方針や投資哲学が存在しなければなりません。確固たる投資手法の確立により継続的な運用が可能となって、初めて投資家本来の目的が達成できるものではないでしょうか。

上記の内容につきましては、当欄でも何度もくどいほど解説してまいりました。なぜなら、現在においても、これらの考え方は何ひとつ変わっていないからです。私の投資方針は、一貫して投資におけるリスクの回避策、そして売買ルールの明確化(システム化)にあります。

今までには、歴史的な相場の最安値や大暴落、そして大底からの上昇のなど、さまざまな相場の局面においても、その投資方針の軸はブレることなく解説してまいりました。また、テクニカル分析を中心にしたトレンドフォローの手法、分散投資などについても、その投資方針を変更することなく一貫した姿勢を貫いてきました。

「投資の世界には正しい答えはない」と言われていますが、ある程度正しいと考えられる方向性は必要となってくるはずです。私は、今まで多くの投資指南書を読み、また、誰にも負けないくらいのシミュレーションを行ってきました。

これらの体験から、やはり、投資の世界においては、リスクコントロール、売買ルールの明確化、トレンドフォロー手法、分散投資は、投資における必須アイテムではないかと改めて感じる今日この頃です。

個人でもできる裁定取引

一般的に、裁定取引は機関投資家や大手の金融機関が行うものであるという認識があります。たしかに、裁定取引は、日経 225先物を売って同時に日経平均の採用銘柄を買い付けして運用しますので、それらの資金量からしても個人投資家が参入できるものではありません。

<裁定取引の定義>
裁定取引とは、広義には「2つの資産について価格差のある場合」に着目、「割高な一方を売り、割安な他方を買う」ことにより利ざやを取る投資行動をいいます。

しかし、これらの裁定取引の有利性を利用して、個人投資家においてもこれらに類似した取引はできないものでしょうか。裁定取引の理論的優位性に着目し、個人投資家でも運用可能な裁定取引について考えてみましょう。

現在、個人投資家向けに「日経 225mini」が利用できますので、これらを利用した裁定取引について考えてみましょう。

「日経 225mini」とは、
日経 225miniは、日経平均株価(日経 225)を対象にした株価指数先物取引で、将来の特定の日に日経平均株価(日経 225)の100倍を現時点で取り決めた値段(約定値段)で売買することを約束する取引です。

株式投資のように売買代金を支払うのではなく、証拠金と呼ばれる担保を差し入れることで取引ができるので、少ない資金で比較的大きな取引ができるという特徴があります。また、取引対象が日々のニュースで伝えられる日経平均株価(日経 225)ですので、初めての投資家でも親しみやすく参加できます。

「日経 225mini」の特徴は、
・日経 225miniは従来の日経 225先物取引のミニサイズとなる商品です。
・日経 225先物取引のメリットはそのままで、少ない資金から取引ができます。
・信用取引のように「金利」や「貸株料」が不要です。
・売りからもスタートできる。
・倒産リスクがない。

以上のような特徴があり、これらの活用方法によって個人投資家にも大きなメリットを享受することができます。

個人でできる裁定取引とは、
基本的には、割高銘柄を売り(空売り)、割安銘柄を買い付けするという考え方です。そこで、個人でできる裁定取引は、割高とされる売り銘柄として、日経 225miniを採用します。

日経 225先物の理論価格は、現物価格より満期までの金利の分(現在はマイナス金利ですが?)だけ割高となっているため、基本的に、日経 225miniを割高銘柄として採用します。複数の割高銘柄をパッケージにして空売りし、日経 225miniを買いにまわすようなことはしません。日経 225miniは、常に売り銘柄とします。

一方、割安とする買い付け銘柄として、日経 225採用銘柄の中から資金量にあわせて、現物株をパッケージにして買い付けます。これらの間でサヤの裁定取引を行います。

裁定取引は、日経平均採用銘柄のすべてをパッケージにして売買しますが、個人でできる裁定取引では、日経平均採用銘柄の中から特に割安となっている銘柄を数銘柄選択し、これらをパッケージにして、先物とのサヤを取るという仕組みです。

そこで、割安株として採用する銘柄の選択となりますが、これらは、やはり日経平均採用銘柄( 223銘柄)の中から選択しますので、その選択もある程度容易ではないかと思います。

これらの割安株を選択する方法として、ある銘柄の1年前の株価と現在の株価を比較して算出します。たとえば、過去1年前の株価が500円で、現在の株価が600円であった場合、現在の株価水準は、20%=(600-500)÷500×100となります。

これらの方法で、日経平均採用銘柄のすべてを計算し、割安な銘柄順にランク付けをします。割安な銘柄順にランク付けされた銘柄を投資家の資金量に合わせて複数銘柄を選択し、それらをパッケージにして日経 225miniとの裁定取引を行うわけです。

売買は、これらを一括で仕掛けて、サヤが縮小した時点で一括で決済します。裁定取引ですから、すべて一括売買です。非常に簡単な手法ですが、いくつかの注意点があります。

まず、パッケージにした数銘柄の買い銘柄においては、各銘柄の株価変動率(ボラティリティ)をある程度同じような変動幅の銘柄にすることや、日経 225miniとの相関性など。また、日経 225miniとパッケージにした銘柄との投資金の配分など、仕掛け前に検証しなければならない点はいくつかあります。

多くのメリットもあります。まず、基本的には裁定取引であるため、理論的裏付けがあること。安全性や安定性が高いこと。また、相場変動に対しヘッジをかけているため、相場に振り回されないこと。銘柄選択においても、限られた銘柄からの選択であるため、その作業も容易であること。情報や材料などを必要としないなど。

私は「投資とは、長期間にわたり継続して行うものである」と常々提唱しています。投資を継続するためには何が必要なのか、また、投資家の精神的な安定を図るにはどうすれば良いのかなど、投資家は、これからも続く投資活動に対し、これらの問題点と正面から対峙しなければなりません。

時代は日々進化しています。投資市場においても、当てもの的な旧態然とした手法から脱却し、あらゆる可能性を追求すべき時代となっているのではないでしょうか。

詳しくは、拙著「ロング・ショート戦略、勝利の方程式」等を参考にしてください。

くれぐれも、ルール厳守で・・・

ある経済関係の新聞社から取材を受けた。その取材内容は、個人投資家向けの損切りの方法と塩漬け銘柄の対処法についてであった。

新聞社のアンケート資料を見せられたが、それらはかなりのデータであり、現在の個人投資家の実態が如実に現れていた。その資料から、個人投資家がどのような銘柄を保有し、どの株価水準で仕掛けたかが伺い知れた。

それらの資料から直感的に感じたことは、多くの個人投資家が保有している銘柄は、メジャーな銘柄、つまり、日本を代表する大型銘柄であった。たとえば、みずほ銀行、トヨタ、NTT、日本航空、ソニーなどであった。

個人投資家が、これらの日本を代表する大型銘柄を保有することは、ごく自然のことであろう。投資ということであり、名の知れた有名ブランドの銘柄を保有し、今後の日本経済を信頼し長期保有と考えてのことでしょう。

これらの投資行為に対しては何らの問題はない。ある意味では、投資の正統派として賞賛されるべきであろう。しかし、これらの銘柄が塩漬けになっている。そこで、これらの銘柄を今後も持続するべきだろうか、それとも・・・、となってくる。

これらについて、私は次のように答えた。まず、これらの銘柄を保有しようとした目的が何であったかということです。そのひとつとして、資産株として、配当などを受けながら長期保有と考えていたのか、それとも、キャピタルゲイン狙いの保有なのか。

もし、資産株としての保有であれば、株価の上げ下げに一喜一憂せず、今後も持ち続けるべきであると。また、キャピタルゲイン狙いであれば、即処分するべきであると。そもそも、キャピタルゲイン狙いで保有したものの大きく評価損を出し、今さら売るに売れない状況であれば投資家失格である。

キャピタルゲイン狙いで保有したものの塩漬けになってしまい、どう対処したら良いのかなどの質問には、その答えはない。振り込め詐欺に遭ってしまってから、どうしたら良いのかと言うのと同じである。

また、多くの個人投資家が有名ブランド銘柄を保有する根拠として、「名前が知れているから」「つぶれる心配がないから」「安心だから」等の理由によるところが多い。しかし、これらは、投資で利益を上げるという前提であれば、その根拠が希薄ではないだろうか。

さらに、それらの銘柄を損切りできない理由として「その銘柄に入れ込み過ぎ」がある。有名ブランド銘柄だから将来有望であるという確信のもとに、多少の株価の下落にも耐えてきた。しかし、ここにきて株価は大きく下がり頭を抱えている。

有名ブランド銘柄だからといっても、いつまでもブランドでいられるはずはない。時代は刻々と変わっている。入れ込み過ぎれば、恋は盲目となるように「あばたもえくぼ」となる。

ある銘柄が大型増資があるからといって買い付けした。しかし、増資後は株価低迷となり、どうしたものかと質問があった。冷静に考えれば分かることであるが、増資をするということは発行株式数が増加することであり、これらは株価低迷の要因のひとつにもなる。その銘柄もブランド銘柄であった。

相場の世界は非情である。投資家が入れ込んだからといって、それに答えてくれるような世界ではない。投資家ももう少し割り切った考えで対応しなければならない。入れ込みすぎるから損切りができなくなる。

話は戻りますが、その担当記者は「損切りはどのようなルールで実践すれば良いのか」という質問が多くきていると言う。これらに対して、私に意見を求めてきた。

私は「その人たちは損切りの重要性を認識しているのでしょうか」と質問したら、ほとんどの投資家は「YES」と答えたと言う。そこで私は、冷たく「投資家が損切りの重要性を認識しながらも損切りができないのだから、それらは投資家自身の問題であって、その対処法はない。投資家本人が解決する問題である。」と答えた。

私もちょっと言い過ぎたかなどと反省しつつも、それが現実ではないだろうか。私は常々「投資の成果は、投資家の性格に回帰する」と述べています。「ここで損切りをするんですよ」と手取り足取り説明しても、それらを実行するのは、最終的には投資家自身なのです。結局、本人の問題となってしまうのです。

社会には法律というルールがある。ルール違反をすれば罰せられる。投資の世界にもルールがある。このルールを守らなければ「損」という罰を受けることになる。くれぐれも、ルール厳守で挑んでいただきたい。

与えられた環境の中で・・・

近年の世界経済は国境という経済的障壁が消滅し、世界全体がひとつの経済圏になりつつあります。これらにより1990年以降の世界経済は、IT革命の進展とともにマネーのグローバル化が進み、現在では世界各国への自由な投資が可能となってきました。時代の潮流からすれば当然であると思います。

特に新興国、とりわけ東南アジアなどは、今後高い経済成長が期待されます。これらの市場を総称してエマージング・マーケットと呼ばれています。新興国は、豊富な資源、安価な労働コストなどを背景に経済が活性化し成長を続けています。

このような背景から、新興国ファンドがブームになり、多くの証券会社や銀行は、これらのファンドの売り込みに躍起になっているようです。投資家が利用している証券会社からは、このようなセールス・メールマガジンが毎日送られてきます。

そのような中、会社を退職し老後に不安を抱いている団塊の世代は、将来のために何か利回りの良い投資先はないものかと捜し求めています。そこに、このような新興国ファンドなどのセールスがあると真剣に見入ってしまいます。

当然です。そこには何と「利回り6%」などと書いてあるのです。その利回りの高さに心が動かされます。そして、退職金をこの利回りで回せば老後は安心だななどと妙に納得してしまいます。

不動産業界のことわざに「目に届かないところの不動産は買うな」という格言があります。これは、あまり有利な条件であっても、目が届かず管理の行き届かない不動産は買うなという格言です。

これらの格言は、今ブームの新興国ファンドやその他のファンド購入においても同様なことが言えるのではないでしょうか。行ったこともない国、その国の政治情勢も理解せず、ただ、利回りが良いというだけで投資しても良いのでしょうか。為替リスクや税金など理解しているのだろうか。

もちろん、海外情勢に詳しく、それらのファンドの内容などを熟知しているのであれば、この限りではありませんが・・・。しかし、利回りが良いから、今ブームだからなどの雰囲気だけで決め込むのもいかがなものだろうか。

ある投資家が言った。これからの日本は経済成長は見込めない。デフレ状況にあり、不動産価格も低下している。今後は高齢化社会となり、福祉などへの負担が多くなるなどネガティブな内容を一気にまくしたてた。そして「これからの投資先は海外だね」と言って話が終わった。

この話は、何年か前の話ではあるが、確かに今まで日本経済を支えてきた団塊の世代も中高年となり第一線を退いた。これらから考えると、日本経済も人間の年齢にたとえると中高年の時代であろう。今後は日本経済も緩やかな下降線を辿っていくのだろうか。

上記の投資家は、足元(日本)での運用がうまく行かなくなったため、その打開策として海外投資を選んだ。その海外の投資先はベトナムであった。当時は「これからはベトナムだ」というブームが起こり、多くの投資家がベトナムに向かった。

以前にも解説しましたように、投資家は、現在利用している投資手法がうまく行かなくなると、また他の手法へと次々と渡り歩いていく。気持ちは分かるが・・・。

同様に、日本の金利が低いため高利回りな海外のファンドへ、日本での運用がうまく行かなくなると海外へ、今の投資手法がうまく行かないと他の手法へと、次々に変えていく。変えていくというより、逃げていくといった方が正しいかもしれない。

現在、日本経済は低迷状況にある。中小企業や商店も苦しんでいる。しかし、私は、どのような状況におかれても生きる道はあると考えています。嘆いていても何も始まらない。考えることです。そして行動することです。

投資の話に戻りますが、上記の投資家のように日本株での運用がうまく行かなくなると、「もう日本株はダメだ」と決め付けてしまう。足元の日本株の運用でもうまくいかなければ、どこに行ってもうまくいくはずがない。日本経済が低迷するのであれば、空売りという手法だってあるじゃないですか。

銀行にお金を預けても利息も付かないと嘆く。そこでセールスの「有利ですよ」と言う口車に乗せられて、利回りの高いファンドなどを購入してしまう。有利なのはセールスマンのほうではないのか・・・。利息が付かないのは、デフレだからです。デフレであるから利息は付かなくても、元金が目減りするような心配は必要ないのだが・・・。

投資の成績が芳しくないと嘆く。そして、相場が上昇しないからなどと相場のせいにする。投資家は、それ相当の努力はしてきたのだろうか。嘆き悲しむ前に、それ相当の勉強をしてきただろうか。

私が信条としている言葉がある。『与えられた環境の中で最大限の努力をする』、これをベストをつくすと言う。

本質へのアプローチ

今年に入って株式市場はやや上昇傾向ですが、その変動幅は小さく上昇もちあい状況にあります。投資家にとって、もちあい相場は、やっかいな相場展開です。特に、私のような順張り投資手法においては、成績もいまひとつと言ったところでしょうか。

私の投資コンセプトはテクニカル分析であり、情報や材料といったものには一切頼ることのない投資方針であることは、すでにご存じてあると思います。

ある情報を得て相場上昇と判断したとしよう。とすれば、空売りはすべて手仕舞い、どてん買いに回るはずです。もし、それができたとしよう。しかし、問題はそれからです。

なぜなら、どてん買いに回った銘柄をどこで利食いするかの問題が発生するからです。日経平均がどこまで押し上がるかを考えなければなりません。実際に、これらの材料が市場にどれだけのインパクトを与えるかの判断は専門家でも難しいところです。

買った銘柄は、売らなければ損益が確定しません。的確に利食いができて、はじめて利益を上げることができるわけです。買いのタイミングを材料によって判断できたとしても、その材料によって利食いポジションを的確に判定することは困難を極めます。

よって、情報や材料での売買では、それらが市場に与える影響まで判断することは難しいということになります。また、情報などによる売買が空振りになることだってあります。結局、その確率は際限なく50%に近づくのではないでしょうか。

まず、テクニカル分析では、市場の先行指数の作成は不可能であるということです。ウェブサイトなどでは、あたかも、これからの相場展開が分かるような分析指標の解説しているところもあるようですが、これらにおいても結果的には無理です。予測はできても当りません。

情報や材料を採用しないテクニカル分析は、突発的な株価変動には対応できないという弱点を十分に理解しておいてください。なぜなら、テクニカル分析は、過去のデータをよりどころに分析を行う統計学であり、「過去のデータから分析すると、現在は、こうなっています」と判定することが限界なのです。

統計学においても突発的な事象には対応できないものです。では「テクニカル分析は株式分析には利用できないのでは」という投資家の意見もあると思います。私は、テクニカル分析は、その統計学上から突発的な現象には対応できないと言っているのであって、それ以外では、体験上、非常に効率的に機能すると考えています。

テクニカル分析は、突発的な現象には対応しきれないものの、それ以外では効率的に機能しますので、理論的に構築されたテクニカル分析においては、長期的な視点から見ればトータル的にはプラスの収益を生むはずです。突発的な現象では「損切り」以外の対処はないでしょう。

信頼できる投資手法を持たない投資家であれば、一時的な収益の悪化が生じると、運用をストップするか、または別の投資手法へと鞍替えしていくでしょう。信頼できる投資手法を持たない投資家は、いつも「迷える子羊」となります。

私は常々申し上げています「投資とは長期間にわたり継続して運用するものである」「継続は力である」と。投資とは、このような視点からアプローチすべきであると考えますが、いかがでしょうか。

何事においても、目的に向かって突き進む途上では、何らかの障害が発生するものです。その障害を乗り越えるか、乗り越えられず戻ってしまうか、これらの決断により、人間としての真価が決定付けられるものです。強い信念を持って突き進むべきです。

投資とは、荒波を越えてひたすら前に進んで行くものである・・・。

腹八分

投資において、「売り」と「買い」のどちらが難しいか。誰でも底で買って天井で売りたいと思っています。しかし、偶然はあっても狙い撃ちで、底、天井を捉えるのは無理というものです。何事でも「腹八分」であれば十分でしょう。

ところで、買い方、売り方のどちらが有利であるかお分かりですか。株価をある一定の水準から、上昇した場合と下降した場合の株価分布の統計を取ってみると、断然、買い方が有利であることが分かります。当然といえば当然なのですが・・・。

買った銘柄が倒産してしまえば投資金はゼロとなります。投資金からの率で見れば100%の損失です。一方、株価上昇となれば上限が100%ということはありません。500%だって、1000%だってあり得ます。

これらは、買い方が有利だから投資では買いのみにして、空売りはするなということではありません。空売りにおいては、その利幅に限界があるものの、実際に売買してみると分かりますが、買い方も売り方もそう大差はないものです。買い方であっても、簡単に2倍になるまで持ち続けることは困難なわけですから・・・。

空売りは怖いからやらないという投資家も多い。これらの多くは知識の欠如からくるもので、しっかり理解して実践すれば空売りも買いも同じです。株価チャートをひっくり返してみれば買いも売りも同じではないですか・・・。

株式市場でコンスタントに利益を上げていこうとするには、やはり空売りは欠かせないものです。よって、空売りを絡めた売買は必須のものとなります。

もし、今後の相場見通しが正しく判断できたとします。そして、その判断が相場下降と判断を下した場合、買いのみで売買している投資家は、しばらくは休みということになります。「休むも相場」とも言いますので、それはそれで正しいと思うのですが・・・。

私の話で恐縮ですが、私は株式投資を生業としていますので、もし、今後の相場展開を下降と判断したときには、やはり買いのみでは休まなければなりません。しかし、株式投資を生業としている者にとっては、いつ回復するか分からない相場を指をくわえて待っているわけにはいかないところです。

そこで、どうしても下降相場では空売りを採用する必要に迫られます。売り方は、買い方に比べ不利であるなどと言っている場合ではありません。果敢に空売りを仕掛けて売買を継続していきます。実際に、最近の暴落を含めた相場展開では、空売りで多くの収益を得ています。

すでにご存知のように、私の売買は、買いと空売りを利用した運用手法を採用しています。なぜ、このような複雑なシステムに至ったかということですが、それにはそれなりの理由があるのです。

私の分析システムは、基本的には株式投資をビジネスとして捉えたシステムであるということです。株式投資を職業とするならば、上記で説明しましたように、相場が下降だからと言って休むわけには行きません。どのような相場展開になろうとも休むことなく、売買を継続していかなければなりません。

投資の究極は、投資利回りにあるわけです。相場が下降だからといって投資金が休んでいては、その利回りも低下します。投資金の一部で投資して、たとえ多少の利益を上げたとしても、その利回りは、投資金(投資のために準備した資金)に対する利回りで考えなければなりません。

そこで株式投資を生業としている私としては、どのような相場展開になろうと継続的な運用ができ、また準備した投資資金をフル稼働させることができる売買手法を考えざるを得なかったわけです。

試行錯誤の上、「どのような相場展開でも・・・」については、買いと空売りの両建てによる売買手法を考えました。そして、これらを適切に判定するヘッジ比率(ポジション比率)を採用することにしました。ヘッジ比率も一朝一夕で、でき上がった指数ではありませんが、現在では、他では見られない私のオリジナル指標です。

更に、「投資資金をフル稼働させる・・・」については、同銘柄における買いから空売りへ、空売りから買いへの「どてん売買」を採用することになりました。「どてん売買」によって、投資金を休ませず運用することが可能となります。

ひと口に「どてん売買」と言っても、「どてん売買」を採用するにあたっては長い歳月がかかったのは言うまでもありません。なぜなら、投資手法で一番難しいとされる手法は「どてん売買」だからです。いまだかつて、インターネットのサイトでも、完全な「どてん売買」手法(分析システム)を紹介した記事は見たことがありません。

「どてん売買」が難しいとされるのは、同銘柄で継続して買いと空売りを行うわけですから、買いにおいても、また売りにおいても両方を満足するポジションでの売買を実行しなければなりません。これらの買い売りの転換ポジションを長期間にわたり的確に当てていかなければならないわけですから・・・。

これらの転換ポジションを後から見てみると、おおむね、買いは底値から上がったところ、空売りは天井から下げたところとなっています。決して、買いが底、空売りが天井とはなっていません。客観的に見ると効率的ではないように思いますが、結果的に「腹八分」のポジションで売買しているということになります。

私なりに考えると、「どてん売買」に採用されているような「腹八分」の売買ポジションがベストではないかと思っています。底や天井などは後になってからでなければ分かりませんし、底を確認してからの買い、天井を確認してからの空売りが現実的であると考えます。相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉もありますように・・・。

私の分析システムは、以上のような経過を辿り、オールラウンドの運用システムとして構築されています。