過去・現在・未来

株式市場はここのところの上昇から少し小休止状態のようです。これは、これまでの急激過ぎる値上がりへの自然な反応とも考えられるが、ヘッジファンドが関わっているという説もある。

今回の上昇は9月初旬から押し目らしい押し目もなく上昇した。それ以前は小さな往来相場が続いており、利鞘が発生しない投資家泣かせの相場展開であった。往来相場での売買は、押し目買いの吹き値売りで対応できるが、一旦トレンドが発生すると押し目らしい押し目がないため、仕掛けのチャンスがない。

よく昔から言われる相場格言に「押し目待ちに押し目なし」とあるが、今回の上昇もこれに当たるのではないだろうか。ところが、やっと待ちに待った押し目がきたので仕掛けてみると、それからズルズルと下げてしまったなどという経験はなかったでしょうか。

結局、上記の相場解説や相場判定も過去の解説でしかないのですが、では、投資家は何を根拠にこれらの判定をしているのでしょうか。多くの投資家の判定根拠は過去の経験や体験からではないでしょうか。

システム売買でもない限り、今まで体験してきた売買の積み重ねからきた「ひらめき」や「勘」によるところが多いのではないだろうか。つまり、過去のデータからの判断ということになる。

テクニカル分析は過去のデータを分析して、現在の相場水準や今後の予測をするものである。また、ファンダメンタル分析も過去の業績から今後の展開を予測するものであり、テクニカル分析もファンダメンタル分析も大局的には過去の指標をベースに判定しているため同じようなものではないか。

また、「ひらめき」や「勘」も過去の成功や失敗を体験して、これらをベースに判定している。つまり、すべては過去の出来事を基にして考えるものであろう。もし、過去のデータが何もなかったら未来を予測しようとしても不可能ではないか。

歴史を学ぶことも、過去はこのようであったから現在はこのようになっている。また、未来はこのようにしなければいけないと考えるものであり、これが歴史を学ぶことの必要性だろう。

このように、学ぶということは過去から学ぶことであり、過去を学ばなくして未来は分からないといっても過言ではないだろう。学校の勉強もすべて過去を学んでいるということになる。

ここで考え頂きたい。現時点は将来から見ると過去になる。そこで『 今、目の前にある状況は、すべて自分が過去に選択(決断)した結果である。よって、現在の決断は将来の自分の姿となる。今、何かを決断しなければ将来は何も変わらない』とならないだろうか。

これらを突き詰めていくと「現在」は過去でもあり、未来でもあることになる。よって、人は将来をすばらしいものにするために努力するものであり、常に精進に努めなければならないということになる。

私も過去のデータを分析して、より良いシステム作りに精進しています。

統制経済

一般に株価は市場金利と企業業績で決まると言われています。景気低迷期には、市場金利も低く抑えられため、高配当などの利回りの高い銘柄などが物色され金融相場を演出する。また、好景気時期には、好決算や予想業績の良い銘柄などが物色され業績相場となる。長期的な視点から見ると、このような展開で株価は循環するものです。

しかし、実際の株価変動は、すべてこのように理想的に、また理論的に変動しているわけではない。株式市場は、情報や材料といった投資家の先取り的な思惑や突発的な事件、事故なども織り込みながら変動するため、適正な株価水準を容易に判断できるわけでもなさそうです。

このように、実際の株価の水準や変動は、あらゆる要因を取り込み変動しています。基本的行動として、今は市場金利が低いから、利回りの高い株式投資をしよう。この企業は、技術開発力がすばらしいため将来性があるので長期投資しようなどと、その投資要因や内容から投資を決定するわけです。

投資先が決定されると、今度は市場において、実際に資金を投資するという行動に移ります。この行動が「需要」となるわけです。その「需要」に至るまでの根拠はさまざまですが、実際に資金で買いに入るため、これが実需となって、実際の株価にインパクトを与えるものです。

改めて説明する必要もありませんが、短期的な株価は実際の需給関係で変動しているわけです。業績が良いというだけで株価は上がりません。これらを裏付けとして多くの投資家が買い(実需)に入って株価を押し上げるわけです。また、暴落時のように、理論的解散価値(PBR)を大きく割り込んでしまうという現象も需給関係で引き起こされるものです。

また、以前のバブル崩壊時に政府は、株価をこれ以上下げさせないようにと公的資金を使って、日経平均が2万円を割れないように、PKO(プライス・キーピング・オペレーション)を行いました。しかし、その下値サポートラインも突破され、今度は2万円が上値抵抗線となってしまった。

これらを証明するかのように、2万円のしこりが取れたかのように、今回の日経平均は2万円を抜いて直線的に上昇してきています。先のことは分かりませんが、このような需給関係が株価変動に影響を及ぼすことになります。

市場変動は市場に任せるべきであって、安易なてこ入れなど考えるべきではないことが証明されたわけです。安易なてこ入れや規制は逆効果になる場合が多いものです。中国の株価を見てみるとよい。

中国の株価は2015年の最高値から急落し、3000ポイント強で2年近くも横ばいで推移しています。これは当局の指示により株価維持策がとられているためです。不動産についても然りです。不動産についても当局の指示により不動産価格維持策がとられています。

もはや中国の名物と言ってもよい「鬼城」(住む人のいないマンション街)は有名な話で、中国に数多くある地方都市に多く存在しています。それなのに・・・。

このようなことから、最近は特に中国崩壊論が巷にはびこっているようです。中国貿易指標である輸出入指数も下がっているのにGDPだけはプラスで推移している。どういうことなのか。一般に、経済評論家の間では中国の経済指標は捏造されたものであると言っている。まさしくその通りだろう。

しかし、バブル崩壊の様相もない。なぜだろうか。それは、そこに資本主義と共産主義の違いを見ることができる。かつて日本ではバブル崩壊後、失われた20年といわれ景気低迷が続いた。

しかし、日本のバブル絶頂期の経済指数と現在の中国の経済指標を比較しても、現在の中国の経済指標は恐ろしく悪い。しかしながら、明確なバブル崩壊とはなっていないようだ。なぜだろうか。

資本主義では経済は需要と供給で決まる。中国も経済は資本主義のようではあるが、基本は共産主義である。中国の実体経済から見ると、株価、不動産価格を需給関係からみればとうに崩壊してよいはずである。

それは中国は資本主義と異なる点、つまり共産主義の得意技である「統制経済」を発令しているからである。たしかに、当局から株価を3000ポイント以下にはするなと指令が出れば、空売りさせない、株主は持ち株を売ってはならないとなる。不動産価格でも同様である。もし、これらに違反した者は罰せられる。資本主義経済ではありえないことを共産党一党独裁での「統制経済」ではこれが可能となる。

では「統制経済」の末路はどのような結果になるのだろうか。上記の日本のバブル崩壊後の株価対策であった「統制経済」のような日経平均2万円維持策後の経過を見てみれば分かるだろう。これを中国では株価維持だけではなく、あらゆる国内経済に適用しているため、その末路は通常のバブル崩壊の比ではないだろう。

過去、世界は栄枯盛衰を繰り返しながら現在に至っている。歴史を振り返って、衰退あるいは滅亡した国には共通の課題がある。それは「自由」と「人権」のない国はいずれ衰退、滅亡となっている。また、革命などによって自由と人権を獲得した国は繁栄している。

我々の日本では自由と人権は保障されている。自由経済の代表である投資市場も自己責任において自由に活動できる。大いに活躍していただきたい。

大多数の意見

多くのテレビのニュースの最後に本日の相場指標を報道している。また、経済番組の解説では、今後の経済見通しから株価予測まで広範囲にわたり報道している。不安を感じている投資家の多くがこれらの記事を読み、自分なりの方向性を見出そうとしています。

しかし、メディア報道の多くは、大多数に迎合するような内容となっている場合が多いようです。経済学者などを招いて解説しているようですが、その報道もマニュアル化されていて、それらに沿った報道となっているが、その内容には責任を持たない。責任を持ってといっても無理な話ではあるが・・・。

その結果、これらの報道から得た情報は、多くの投資家の思惑とする市場の方向性をも洗脳することになる。メディアに洗脳された大多数の投資家は、結局、同じ行動をとることになる。相場の世界で「大多数」は損を意味する。

メディアは、その経済見通しや株価予測の結果に責任を持たない。しかし、内容の良し悪しは別として、その報道によって人々をある一定の方向に向かわせてしまうことになるのではないか。相場の世界では、これらの行動は「烏合の衆」と化してしまう。

投資経験のない人が大きな相場下落をみて「ここは底だ」と叫んだという。人間は変化に対して、本能的に何か感じるものがあるようです。しかし、その本能的な感覚は、大多数の人間が感じるものではないだろうか。

多くの投資家は「株は下げたところで買う、高くなったところで売る」ということが大多数の考え方でしょう。たしかに理論はそうだろう。しかし、その大多数の考えと行動が損を招いているのも事実です。

私は大多数の考えと異なり「上げてきたら買う、株は下げてきたら売り」という順張の売買に徹しています。順張りは少数派の考えと思うのですが、決して、順張りでなくてはならないという意味ではありません。

また、私は相場に対して「今後の相場展開を予測しない」「売買に主観を入れない」「売買は順張りで行う」「リスクヘッジを取り入れる(損切りを含む)」を念頭に売買のシステム化をはかり運用しています。

これらにより、どのような相場展開でも大きな損失を被らず、継続的な運用が可能となっています。投資では誰でも大きく儲けたいと願うものですが、その前に大きく損をしないことを先に考えるべきではないだろうか。

今回の衆議院選挙のように、民主主義国家では選挙を行い多くの得票を得た立候補者が当選する。そして、国会では法案に対して論議を交わし、最終的に多数決で決まる。

我々は、これらの結果を当然の結果として受け入れています。民主主義では多数決で決めますが、相場の世界は大きく異なります。相場の世界で大多数(多数決)は損をすることになりますので・・・。

聞いた話だが、以前に「投資クラブ」なるものがあったという。。その投資クラブは投資方法や投資先をクラブ員が相談し、合意のもとに投資されるという。その結果はいかなるものか分からないが、現在は存在しないということであるから結果が芳しくなかったのではないだろうか。

多くの投資家が集まり、合議制で決定するということは、上記の「大多数」に類似するのではないだろうか。あまりメンバーが多くなりすぎで「烏合の衆」と・・・、これは言い過ぎでした。失礼。

以上のように、多数決に慣れている我々ですが、相場の世界だけは大多数の意見に惑わされることなく、自分の投資信念を貫いて実践したいものです。

新たな視点

株式市場は2万円台の攻防を抜けて上昇トレンドとなりました。買い方には有利な展開です。買い方は収益が上がり満足しているのではないでしょうか。しかし、慢心は禁物です。「勝って兜の緒を締めよ」「追い風はいつか逆風となる」とありますので十分慎重に行動してください。

実力があれば追い風も逆風も何のそのですが、実力のない投資家は「たまたまの偶然」を自分の実力と錯覚する傾向があります。「慢心は山の頂き。慢心は下り坂の始まり。慢心は後になってから気づく。驕れる者久しからず」ですので十分注意か必要です。

投資市場は世の中のあらゆる事象を織り込み変動しています。また、人々の期待や願望もこめられて変動します。この期待や願望が市場が先行指数として現れてくるのです。いずれにしても、市場指数を見ていれば現在の経済状況や今後の見通しもある程度把握できるのではないでしょうか。

とは言うものの、我々投資家には現在の相場指数のさらに先を読んで投資活動をしなければなりません。これがまた難しいのです。従来の投資(長期投資)のように、名の通った有名ブランド銘柄に投資しておけば間違いないと言われる時代は過ぎ去ったのです。

その代表格である東京電力、東芝、シャープ。最近は日産や神戸製鋼所、スバルなどで問題が発生し、日本本来の技術力や企業モラルが低下しているように思えてなりません。

ある著名な投資家の投資判断は、まず代表者の企業理念や信念を投資の重要な判断基準にしているという。これは私も正しい投資判断であると思います。やはり企業のリーダーの舵取りいかんで企業の成績も左右される。

現在の大企業のリーダーの多くは「雇われ社長」である。うがった見方で申し訳ないが、雇われ社長には任期があり、その任期期間中は成果を上げようと思う反面、何ごとも不祥事は起こさないで済まそうという気持ちもあるだろう。オーナー社長とは異なった立ち位置ではないだろうか。

これは個人的な見解ですが、私には「企業の巨大化、雇われ社長」は、企業が「役所化」しているように思えてならない。また、大企業には外国人社長が散見される。グローバル化でやむを得ないところだろうが、なんとなく合理主義一辺倒のようにも見える。

日本独自の良さが失われつつあるような気がする。これも時代の流れなのかなあと思うところです。物事には必ず功罪がある。グローバル化もよいが、その負の部分にも目を当てて考える必要もあるのではないだろうか。

以上のように、現在は我々投資家が投資判断をする上で、従来の尺度では測れないような状況にあります。時代の変化は早いものです。これからの投資活動も新たな視点から判断する時代となってきます。

踊って損ばかり

株式投資に限らず投資と名の付くところ、目先の情報から世界情勢まですべてを織り込んで変動します。前回の衆議院選挙を見ていると「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」を思い出す。覚めた目で見ていると、世論がマスメディアに翻弄されているのがよくわかる。

また、中国共産党大会が開催されて、中国のネット上に「習肉まん」と書き込んだ男が逮捕されるという記事があった。笑ってはいけないだろうが、自由と人権のないところに繁栄はないことは確かだろう。

極論であろうが「世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観」。いずれにしても、万事は時間の経過とともに、すべて正しい道理に帰するものである。

また、最近のFX関連のニュースからですが、日本人投資家の過熱からレバレッジを下げるべきという話題があります。現在のレバレッジは25倍程度ですが、これを10倍程度に引き下げるという案が出ています。これもFXの現状を見てのことだろう。

そもそも、世界のFX取引に占める日本の比率は40%と言われていましたが、最近の調べでは57%までさらに伸びているもようです。つまり、世界のFX取引の半分以上が日本人投資家なのです。

では、FX取引の現状、実態を見てみましょう。統計によるとFXの市場に1年間参加してプラス収支を実現できている人は、市場参加者の3~4割程度である。5割を超えることはないという。

そして、5年連続で利益が損失を上回るという運用成績を獲得できている人は1%くらいである。ほとんどの場合は5年間もFX取引を行っていればマイナス収支となってしまうという。

FX取引の勝ち組とは、毎年プラス収支をたたき出せるような上級者の人々のことを指します。しかも、その勝ち組も100人に1人というわけです。一時は家庭の主婦まで巻き込んたFX取引ブームがあり、インタネット経由で気軽に投資できるようになったとはいえ、それが誰でも儲けられることになったわけではない。

このようなことから、FX取引のレバレッジ引き下げは当然なのかなあと思ったりします。では、どうしてFX取引の日本の比率が高いのでしょうか。私はその筋の専門家ではありませんのでよく分かりませんが、私なりに考えてみました。

振り返って、一時期FXブームが巻き起こりました。このFXブームも結果的にマスメディアの仕業です。マスメディアの意図する、意図しないにかかわらず無責任に「FXカリスマトレーダー、FXで億万長者」なととあおり立てFXブームを巻き起こしたのです。「ブームはバブル」であるというのに・・・。

上記のように、またFXブームのようにマスメディアに扇動され、自分の意図しないままに振り回されるのはもうやめましょう。自分の意図しないところでの失敗は「恨み」だけしか残りません。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆は踊りに踊って損ばかり」

オールラウンド・システムトレード

私は毎日デイトレードシステムのシミュレーションを行っています。データを見ると一日の値幅が日経平均で見ると100円以上変動すれば何とかものになりそうな気がする。

ただ、今日の変動が100円以上であるかは予想は付かない。結果的に100円以上の変動であればということである。たしかに、どのような市場であっても値動きが小さければ、あまりキャピタルゲインが発生せず収益も上げられないという当然の結果です。

私も長年投資場にかかわり、多くの分析を行ってきました。投資手法は数多くあるけれど、自分に合った手法は現在採用している手法あたりかなあと感じでいます。もちろん、これからも研究は続けますが、ある程度絞られてきた感があります。

すでにご存知のように、私の手法は「完全システム売買」にあります。巷には完全システム売買用のソフトも数多くあります。しかも発注も証券会社への自動売買です。これは便利だと飛びついた友人が早速システムを導入し売買を開始しました。

順調な滑り出しでした。ある時、急用ができて地方に出かけ、二日後に帰ってワクワクしてパソコンを覗くと「残高はゼロ」。なぜだと思い売買履歴を見ると確かに売買をして残高がゼロになっていた。

頭に来た友人は、ソフト会社に「なぜだ、どうしたんだ。話が違うだろー」とクレームをつけた。そのソフト会社の担当者いわく「相場が大きく変動したときはパラメータを変えるんですよ」と。友人「そんなの聞いてねえよ・・・」。

ここの「相場が大きく変動したとき」とはどのような状況を言うのでしょうか。何を根拠に判断するのでしょうか。明確な判断基準がなければ、投資家の裁量で行うのだろうか。

相場状況によりパラメータを変えなければいけないということは、裁量的トレードと同じではないだろうか。

また、あるシステム売買のソフト会社はトレードシステムを何種類か用意をして、相場に合わせて使い分けするんですと話していた。これも上記と同様で、どのような状況になったらソフトを切り替えて使い分けするのだろうか。明確な基準があるのだろうか。

完全システム売買の怖いところは、相場急変時には思いもよらない展開となる場合があり、残高ゼロもありえることです。いずれにしても注意が必要です。

私の目指すシステム売買は「オールラウンド・システムトレード」です。どのような相場環境においてもパラメータなど変更せず売買が続けられるシステムです。

もし、相場変動によりパラメータを変更する場合は、分析期間の変更が効率的と思われます。相場変動、つまりボラティリティと分析期間にはある程度の相関があり、変動が小さい相場では分析期間を長めにとり、変動が大きい相場では分析期間を短めにとるなどの工夫をします。

ボラティリティと分析期間の関係を数式で表し、それらを利用してパラメータを変えるなり、売買システムを変えるなりすれば効率的な運用ができると思います。

私の「オールラウンド・システムトレード」は分析する指標はひとつしかありません。そのためパラメータなどは存在せず、相場展開によりパラメータを変えることなどできません。その方が私にとっては、あれこれ悩まず売買ができるので好都合なのです。

実際問題として、自分が作ったシステムでも不安はあります。シミュレーションでは良い結果がでているが、これをそのまま信じてよいものか。すこし損が続くと、どこか間違っているのではないか。常に不安は付きまといます。

以上のように、投資の世界は不安や悩み、苦痛の連続です。しかし、これが相場なのです。これが投資の世界なのです。投資家はこれらを受け入れて続けていかなければならないのです。投資家は、その覚悟を持ってチャレンジするのです。

大きな壁

さて、私の方は相変わらずシステム開発にまい進しています。今までシステム開発では常に壁にぶち当たり右往左往してきました。今回こそはと思いきや、やはり大きな壁が覆いかぶさってきました。

デイトレードのシステムは一応でき上がって、シミュレーションを続けていますが、ここでやはり問題が発生しました。問題は売買手数料です。先物の売買手数料は株式取引に比べ相当安くなっていますが、デイトレードで回転売買を重ねると、その手数料もバカにできません。私が株式取引から先物取引に転じたのは、この手数料の問題が大きく影響しています。

分かりやすいように解説しますと、たとえばミニTOPIX先物を一枚売買したとします。この場合、証拠金は5万円程度(状況により変化します)です。そして手数料は往復一枚で86円程度(証券会社により異なります)です。この手数料は非常に安い感じがします。

しかし、デイトレードで回転売買を行うとかなり収益に影響してきます。たとえば、一日30回売買したとします。すると手数料合計は2580円=(86×30)となります。もし、ミニTOPIX先物を一枚で売買して、1ポイント変動したとすると損益は1000円です。

一日30回売買したとして、手数料を稼ぐには2.58ポイント必要です。通常、穏やかな相場でミニTOPIX先物の上下の変動幅は10ポイント前後、またはそれ以下の場合もあります。このような状況の中、手数料が抜けて利益を上げるのはなかなか難しいのではないだろうか。

そこで、売買回数ほ減らせばペイできるのではないかと考えます。私のシステムでは、順張りのため売買回数を減らすと売買ポイントが高く(低く)なってしまい、あまり良い結果が得られていません。

ならば逆張りでは?、となりますが逆張りでのシステム売買は、私が望むところの連続売買はできないことになってしまいます。その他にもいくつか問題はありますが、もし、良いアイデアがあったら教えていただきたいものです。一日何回売買しても売買手数料は一定といった証券会社もあるとかないとか聞きましたが・・・。

ただ、このシステムが私のオリジナルなシステムだから、このような問題が発生するのかも知れません。実際に儲かっているデイトレーダーはどのようなシステムなのでしょうか。それとも裁量でのトレードでしょうか。

デイトレードのシステム開発の目的は、前回説明しましたように本来の売買(片張り)のヘッジのためのデイトレードであって、単独でデイトレードを行うものではありません。本来の売買が買いの場合はデイトレードの売りのみでヘッジするわけです。

であるならば、デイトレードの売り専用、買い専用のシステムを別々に作ればよいのでは考えますが、まずこのようなシステムは組めません。作ってみればわかりますが、売り、または買い専用のシステムは、システム化する上で「最適化」というワナに陥りやすくなります。

買いにしても、売りにしても連続売買ではドテン売買意外にはないと思っています。今回作成したデイトレードシステムはほとんどプラスで完結するものの利幅が少なく売買手数料を差し引くと、現段階ではヘッジの機能を果たさないようです。

いずれにしても、私の前にこのような問題で大きな壁が立ちふさがって私を悩ませています。もし売買手数料がなければなどと思ったりしています。壁は毎度のことで、少し頭を冷やしリフレッシュしてからまたチャレンジしましょう。

投資の確信

私の投資に対して費やす時間の大半はシステム開発です。売買はシステム売買であるためわずかな時間です。そのシステム開発のほとんどは試行錯誤の連続です。現在は先物のデイトレードシステムの開発です。

その基本的原型はある程度でき上がったものの、そこからは模擬売買の検証を行わなければなりません。その作業はバグの検証などを含めて途方もない時間がかかります。毎日そのような日々を送っています。

何かを研究する場合、一般に文献を読んだり先生(師匠)などについて学びます。私も初心者のころは投資指南書を片っ端から読んだり、あまり多くはありませんでしたが、株式講習会などで勉強したこともあります。

しかし、今振り返ってみると、それがどれだけ役に立ったかは、はなはだ疑問でもあります。現在では読む本もなく、尊敬できる師匠もなく孤軍奮闘のような状態です。道しるべがまったくない状況です。ただあるのは、今まで自分で研究してきたデータと経験ぐらいなものです。

そのような中で、投資で確信できるものは自分に何があるのだろうかと考えたことがあります。投資の世界は絶対のない世界であるため、これは確信できるというものはないような気もします。今まで長く相場の世界に身をおいて得られたものは何もないのかと不安にもなります。結局答えはなかったのかと・・・。

しかし、絶対ではないもののデータ解析から、この方法が確率が高いのではないかというニュアンスを得ているものはいくつかあります。

これらをシステム売買の視点から考えて見ます。ご存知のようにシステム売買は、システムから出されたシグナルを機械的に発注し売買するものです。そのため売買に要する時間はほんのわずかです。

システム売買は機械的売買であっても、そのシステムを開発したのは人間であり、開発者のノウハウの通りに売買シグナルを発するように組まれています。つまり、システム売買であっても実際は投資家の考え通りにで売買しているのと同じです。

ただ異なるのは、そこに感情移入しないことです。しかしながら、システムが発したシグナルを投資家があれこれ考えているようでは、システム化した意味はまったくないわけです。システム売買は投資家の感情を排するためのシステム売買であることを忘れてはいけない。

システム売買開発の中で私なりに確信に近いものもあります。それは勝率についてです。「勝率は限りなく50%に近づく」ということです。売買期間が短ければ勝率が80%、90%となる場合もあるでしょう。

しかし、「投資とは破綻しない限り永続的に続けるものである」という前提に立てば、やはり勝率は限りなく50%に近づくことになります。これを逆に考えれば、勝率80%、90%とうたっているシステムは問題ありといえるのではないだろうか。投資における勝率はそんなに高くはならないものです。

また、システム売買を構築する際には、その売買は順張りでなくてはならないということです。もし、逆張りでシステム売買を行うとすれば、カイリ率で売買するように、ある程度のところで機械的にロスカットをしなければなりません。

それはそれでよいのですが、私の考えるシステム売買は「ドテンによる連続売買」であるため、逆張りで機械的にロスカットしたとしても、そこからドテンするにはその売買が理にかなわず連続売買ができなくなるはずです。

そのほかは、やはり損少利大でしょう。勝率が50%前後という前提に立てば、そこから利益を上げるには損少利大の手法以外にはないのです。いかに損少利大にする売買を行うかにかかっているのです。

現在、私が言えることはこの程度ですが、ある人は「それだけ長い間投資を実践していてのその程度なの」と嘲笑されるかもしれません。しかし、理屈は知っていても実戦で実行できないところが問題なのです。

投資とは、売りと買いしかないシンプルなものです。そのためそんなに難しく考える必要はないのです。誰でも知っている投資の基本をしっかり実行するだけです。もしそれができれば、これからも長い間市場に留まることができるでしょう。

保険

我が家に雷が落ちたようだ。電気のブレーカーは切っていたが、いくつかの電気製品が壊れてしまった。以前はパソコンのルーターが雷でやられてしまったことがある。プリント基板などの精密製品は雷には弱いらしい。

このような雷を応用した兵器に電磁パルス兵器がある。電磁パルスとは高高度核爆発や雷などによって発生するパルス状の電磁気のことである。電磁パルス兵器は人体には影響を及ぼさず、強烈な磁場を発生させ、地上にある電子機器の機能を瞬時に破壊します。

電磁パルス兵器は一瞬で全てのインフラを麻痺させることができ、今や核と並び最も恐ろしい兵器になるのではないかとも言われています。電子制御である鉄道、航空、船舶などは軒並みストップする。東日本大震災の時の首都圏のように、交通機関のダウンで大量の帰宅難民が発生する。

この攻撃が厄介なのは、復旧までに多大な時間を要することです。きわめて広範囲に被害が及ぶため復旧要員や修理装備・備品が圧倒的に不足し、被害の長期化は避けられないことにある。

そのような中、我々にできることは、雷が発生したらひとまず電気のブレーカーを切っておくぐらいでしょうか。ちなみにインターネットの光ケーブル回線は銅線ではないので雷は落ちないそうです。しかし、雷が電線や電話回線(ADSL使用時)に落ちるとパソコンの電源にも伝わり壊れてしまうので注意が必要です。

私の友人に雷が落ちて電気製品が壊れてしまった話をすると、それは保険でおりるという。早速、火災保険の適用条件を見てみると適用に合致した。そのため保険会社に連絡して手続きをとった。OKらしい。

保険は、ふだんは無駄な支払いだなあと思いつつも万が一のときに活用できる。まあ、保険とはそのようなものなのですが・・・。万が一のときのために保険をかける。つまり、リスクに対するヘッジと同じではないだろうか。

翻って、投資の世界はリスクだらけの世界です。一般社会ではリスクに対しては保険をかけます。しかし、投資の世界では多大なリスクが発生するも保険をかけている投資家は少ない。

では、投資に対する保険とは?。たとえば、ある銘柄を3000株買ったとします。それに対して別の銘柄を1000株同時に空売りする。これも立派な保険ではないだろうか。両建て売買やつなぎ売買もリスクヘッジを絡めた保険付き売買と言えます。

そう言う私も先物の片張りでの売買です。ではリスク管理は?と聞かれますが、私のリスク管理は損切りです。投資の最大のリスク管理は損切りにあります。

損切りは損失を限定するための最大の防衛対策です。そこで私は考えました。損失限定の防衛的対策に対して、もっと攻撃的で積極的な対策はないものかと。そこで従来の先物の片張りに対して平行してデイトレードでヘッジしてはどうかと・・・。

たとえば片張りの先物を持続しつつ、先物が買いであった場合、平行してデイトレードは空売りだけにする。先物が売りであった場合は、デイトレードは買いだけにする。このように反対売買をすることによってヘッジ機能が働き、より安全な投資ができるのではないかと考えました。

そこで、一分足のデイトレードシステムを作りました。ロジックは従来の先物売買の考え方とまったく同じです。ただスパンが異なるだけです。もし、従来の先物売買システムが機能するのであれば、一分足のデイトレードシステムも機能するのではないかと考えています。その結果については、機会がありましたら報告したいと
思います。

世の中、何があるか分かりません。そのためにも保険(ヘッジ)の考え方を取り入れて、継続した運用が可能となるシステム構築が望まれるところです。

リラックス(平常心)

株式市場は経済をはじめ、あらゆる現象を織り込みながら変動している。投資は先読みであるとの考えではあるが、世界中の現象をすべて先取りして分析するのは不可能である。

企業業績などは分析して予測、判断することは可能であろうが、突発的な事件や事故を予測することはできない。しかし、投資の世界では、このような突発的なアクシデントにも対処しなければならない。

では、このような突発的なアクシデントに対処するにはいかにするべきか・・・。それは当欄で何度も述べていますので今更ここで解説する必要もないと思います。あとは決断あるのみでしょう。

私の語録に『一切は心より転ず。心がすべてを創造する。万事、心が決断してから始まる』とある。つまり、決断は投資家自身の心において決断し、そしてマウスをクリックして仕掛けなり、決済という行動をするのであろう。

最初には心が決断し、そして実行をするという一連の流れができる。しかし、心が揺れていれば決断もできないし、たとえ決断したとしても、それは正しい決断とはならないであろう。しかし、投資において投資家がゆるぎない平常心を保つのは非常に難しいものです。

さて、最近の当欄は精神論が多くなっているようで、私自身も気にはしています。そこで、もっと技術的な解説をしたいと思っているのですが、いくら技術が向上して売り買いの判断が容易になったとしても、自動売買でもない限り、投資の最終的決断は投資家自身が行うものです。その実行時に「システムは買いとなっているが、自分の体験からは売りではないか」などと迷うこともあります。

そこに迷いが生じ決断を下せないことも多いのではないだろうか。迷いは投資家について回るものである。迷っていること自体、気持ちは平常心ではないことになる。平常心でなければ正しい判断は下せないというパラドックスに陥ってしまう。

これらの問題点を解決する方法はないものだろうか。結論的には正しい解決法などないと思われます。そこで、この問題を私なりに考えてみた。その原因は「情報過多」にあるような気がする。

情報過多になると迷いが生ずる。情報が多いと選択肢が広がり、どれにすべきか悩む。特に投資では投資家が独りで考え判断するため、選択肢が多いと決断に迷うことが多くなる。

またまた恐縮ですが、私の語録に『独りで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる。考えすぎると、人間は臆病になる』とある。これは私の投資体験から感じたものであり、今でも変わっていない。

つまり、独りで考えすぎると、その答えは正しく答えとならないと言う意味です。追い込まれた状況で答えを出してもそれは間違った答えである。投資活動では追い込まれた状態で結論を出さなければならないことが頻繁にある。よって結果的に負けが続くことになる。

これらの状況を逆説的に言えば、正しい答えはリラックス(平常心)した状態からしか生まれないとなります。では投資でリラックスした状態とはどのような状態なのだろうか。それは儲かっているときです。つまり、儲かっているときは不思議とどんどん儲かります。皆さんもこのような体験はあると思います。

このようなことから、投資の情報は必要最低限にして、相場に入れ込まず客観的にリラックスした状況から相場を見るという姿勢が望ましいのではないでしょうか。